（82 / 89ページ）

・寿司をアテにお酒を呑むをコンセプトとした、大衆すし酒場カドハチ。

・瓦屋根と白い暖簾で寿司屋らしい清潔感を出しつつ、裸電球やグラフィックで大衆感を演出したファサード。

・現在では高級食の地位を確立している寿司も、江戸時代には元々は大衆食でした。店内のデザインはそんな歴史を再認識してもらえるように、屋台風のカウンター席、寿司屋台の様子を描いた浮世絵の壁など、江戸時代当時の様子をデザインソースに活気の出るような空間に仕上げました。

・葛西駅から徒歩10分ほど、人通りもまばらな住宅街の中にある、手づくりソーセージをメインにした居酒屋さんのようなバールのようなお店。

・夜になると街灯も少なく、真っ暗になる通りなので、出来るだけファサードを煌煌と明るくしています。

・軒先にかかる赤提灯は、遠くからでもお店があると認識させてくれます。

・店内はコンクリートと木を中心にナチュラルテイストにまとめ、バールのようなカフェのような空間で、年配の方でも若い女性1人でも来店しやすい雰囲気にしています。

・今までつくったお店で1番立地的には悪い環境でしたが、今はしっかり地域に根付いたお店になっています。

・2012年に新橋にオープンした、『串カツ・串焼き・おでん』をメインとした大衆居酒屋。

・元老舗の居酒屋であった物件の状態を活かし、老舗の重厚さの中に煌煌と明るい黄色い提灯、ビリケン様、ひょうたん型の照明等、キャッチーなアイテムを散りばめることで、大衆居酒屋ならではの敷居の低さと、若者や女性等でも入りやすい親しみやすさを演出しています。

・老舗感の中に現代的なポップさが加わった空気感は、唯一無二な存在感を得て、今では新橋では知らない人のいない有名なお店になっています。

・串に刺した具材を天ぷらにする、串天を提供する大衆居酒屋。

・高級なイメージのある天ぷらを、いかに大衆路線でアピールするかという、矛盾にも似た難題に頭が痛かった現場です。

・天ぷらのイメージとして、『白木』や『白』といったエレメントを随所に入れながら、大衆居酒屋をデザインしました。

・元々古民家の物件なので、そういった要素もうまくかみ合って、良い感じの抜け感で仕上がったと思います。