飲食店のグリストラップ設置義務は?関連法令を詳しく解説

飲食店のグリストラップとは?設置基準と清掃基準も解説!

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飲食店を開業する際、「グリストラップの設置は義務なのか?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。

じつは、「グリストラップの設置そのものを直接義務付ける法律」はありません。しかし、下水道法などの関連法令や自治体の条例で定められた水質基準をクリアするためには、グリストラップの設置が必須です。

この記事では、グリストラップ(油脂分離阻集器:厨房の排水から生ゴミや油脂を分離する設備)の設置義務に関する法令や自治体の条例、設置しなかった場合のリスクについて詳しく解説します。

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infomake株式会社 代表取締役 野村晃正

著者

infomake株式会社 代表取締役
野村晃正

武蔵野美術大学の空間演出デザイン科を卒業後、2010年にinfomake株式会社を設立。2010年から当サイト
「店舗内装工事見積り比較.com」を運営し、現在まで数多くの店舗開業をサポートしている。

プロフィール

一級建築士 石橋優介様

監修者

一級建築士
石橋優介様

広島大学大学院を卒業後、個人設計事務所や大手組織設計事務所に勤務。独立して一級建築士事務所を開設し、
住宅、事務所、店舗、宿泊施設、教育施設などを中心に、全国で設計・監理を行う。執筆、監修、セミナー講師など幅広く活動。

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1級建築施工管理技士 山本悠太様

監修者

1級建築施工管理技士
山本悠太様

関西大学を卒業後、竹中工務店に入社。研修施設や高層マンションなどの大規模現場で施工管理を経験し、
躯体工事から仕上工事まで幅広い工事を担当。在籍中に1級建築施工管理技士を取得し、現在は加藤装飾株式会社で施工管理に従事。

プロフィール


飲食店にグリストラップの設置義務はある?関連法令を解説

飲食店にグリストラップの設置義務はある?関連法令を解説

前述の通り、法律で「グリストラップを設置しなければならない」と明記されているわけではありません。しかし、店舗から排出される下水を定められた基準値以内に収めるためには、グリストラップの設置が不可欠です。

ここでは、グリストラップの設置に深く関わる3つの法令について解説します。

水質汚濁防止法による水質基準

まず、「水質汚濁防止法」における水質基準を守るために、グリストラップを設置する必要があります。水質汚濁防止法は、公共用水域や地下水の水質汚濁を防ぐための法律です。

飲食店から油分や汚泥を含む排水がそのまま下水に流れ込むと、環境に大きな悪影響を及ぼしかねません。そのため、水質汚濁防止法では、一定の基準を超える油分や汚泥の排出が禁止されています。違反した場合、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。[注1]

[注1]e-Gov法令検索「水質汚濁防止法」

下水道法による排水設備の基準

「下水道法」を遵守する観点からも、実質的にグリストラップの設置が義務付けられていると言えるでしょう。下水道法は、下水道の適切な運用と維持管理を目的とした法律です。

飲食店が排出する油脂や汚泥は、下水道管を詰まらせる原因となり、地域の排水機能に大きなダメージを与える恐れがあります。そのため下水道法では、下水に流して良い水質の基準が明確に定められています。

建築基準法による安全と衛生の確保

「建築基準法」における安全と衛生を確保するためにも、グリストラップを設置することが重要です。建築基準法は、安全で快適な建築物を確保するための法律であり、排水設備に関する基準も明記されています。

油分や汚泥を多く排出する飲食店などの施設では、建築計画の段階から適切な排水設備の設置が求められます。施設内外での悪臭の発生や排水トラブルを未然に防ぎ、建物の衛生環境を保つために、グリストラップは欠かせない設備なのです。

自治体が定めるグリストラップの設置義務とは?

自治体が定めるグリストラップの設置義務とは?

国の法令だけでなく、各自治体の条例でもグリストラップの設置基準が定められています。自治体によっては明確に設置を義務付けているケースもあるため、開業予定地のルールをよく確認しましょう。

ここでは、代表的な3つの自治体(東京都・大阪府・福岡県)について、条例や基準などを解説します。

東京都の設置基準

東京都の条例では、基本的に全ての飲食店に対してグリストラップの設置を義務付けています。また、設置するだけでなく、装置が適切に機能し続けるように定期的な清掃を行い、維持管理を徹底することも求められています。[注1][注2]

東京都内で飲食店を開業する場合は、最新の設置基準を確認し、適切な設備を導入しましょう。

[注1]東京都 下水道局「東京都下水道条例施行規程」
[注2]東京都 下水道局「飲食店のみなさまへお願い」

大阪府の設置基準

大阪府の場合、大阪市をはじめとする府内各市の「下水道条例」によって基準が定められています。具体的な基準は、飲食店から排出される動植物油脂類は「1リットルにつき30ミリグラム以下」です。[注1][注2]

大阪府で飲食店を新設、または改装する際は、上記の基準をクリアするために、グリストラップを適切に設置する必要があります。

[注1]大阪市「下水道へ排水を放流する場合の基準」
[注2]和泉市上下水道部「飲食店の皆さまへ」

福岡県の設置基準

福岡県内の各市では、油脂類を排出する事業場に対してグリストラップを設置し、適切に管理することを強く呼びかけています。公式Webサイト上で、油脂類で閉塞したマンホールの事例などを紹介し、注意喚起を行っている市も多いようです。[注1][注2]

また、「バスケットは毎日掃除すること」「油脂は小まめに回収すること」など、維持管理の徹底も指導されているため、開業前に確認しておきましょう。

[注1]福岡市の道路・河川・下水道「油脂類を公共下水道に流さないでください」
[注2]春日市「飲食店などの事業所の皆さんへ」

設置しないとどうなる?飲食店が負う2つのリスク

設置しないとどうなる?飲食店が負う2つのリスク

グリストラップを設置しなかった場合、飲食店は主に以下2つのリスクを負うことになります。

  • 排水管が詰まり営業に支障が出る
  • 水害や悪臭で損害賠償を請求される

ここでは、それぞれのリスクについて詳しく解説します。

1. 排水管が詰まり営業に支障が出る

グリストラップを設置しないと、排水管が詰まるリスクが高まります。油脂や食べ物の残りかすが下水管内に蓄積して詰まりが発生すると、厨房の排水ができません。最悪の場合、営業を停止せざるを得なくなるでしょう。

また、高圧洗浄や管内清掃などの大掛かりな修繕工事が必要になり、多額の費用が発生する恐れもあります。

2. 水害や悪臭で損害賠償を請求される

グリストラップが未設置だと、水害や悪臭による損害賠償請求につながるリスクもあります。油脂や汚泥がそのまま下水道に流れることで、環境汚染や下水設備の損傷を引き起こし、自治体から責任を問われる可能性があるためです。

また、排水管の詰まりによって汚水の逆流や悪臭が発生すると、近隣住民や他店舗から損害賠償を請求されるかもしれません。このような場合、店舗の評判にも致命的な影響が生じる恐れがあるでしょう。

義務を果たすために!グリストラップ設置のポイント

義務を果たすために!グリストラップ設置のポイント

法令や条例を遵守し、トラブルなく店舗を運営するためには、グリストラップを適切に設置することが大切です。グリストラップを設置するときのポイントとなるのが、以下の3つです。

  1. 店舗規模に合ったサイズを選ぶ
  2. 動線や臭いを考慮して設置場所を決める
  3. FRP製やステンレス製などの素材を検討する

ここでは、グリストラップを正しく設置するためのポイントをそれぞれ解説します。

1. 店舗規模に合ったサイズを選ぶ

1つ目のポイントは、店舗規模に合ったサイズのグリストラップを選ぶことです。

グリストラップのサイズ自体を定める法律はありませんが、店舗の面積や想定利用人数、提供するメニューによって適切なサイズは異なります。

油を多く使う中華料理店などの「重飲食」と、カフェなどの「軽飲食」では必要な容量が変わります。メーカーや専門業者と相談し、店舗の排水量と合致するサイズのグリストラップを選びましょう。

2. 動線や臭いを考慮して設置場所を決める

2つ目は、動線や臭いを考慮してグリストラップの設置場所を決めることです。

グリストラップの設置場所は、主に「屋内(厨房内)」と「屋外」の2パターンがあります。

厨房内に設置する場合は、床に埋め込む「浅型」を選び、スタッフの動線を妨げない場所に配置するのが一般的です。

一方、大量の油脂による臭いが懸念される場合や、大型の設備が必要な場合は、店舗外の厨房裏などに設置する「屋外型」が選ばれることもあります。

3. FRP製やステンレス製などの素材を検討する

最後が、FRP製やステンレス製などの素材を検討することです。

グリストラップの素材には、主に「FRP(繊維強化プラスチック)製」と「ステンレス製」があります。FRP製は軽くて強度が高く、腐食に強いのが特徴です。一方、ステンレス製はサビに強く、見た目の美しさを保ちやすいというメリットがあります。

初期費用はもちろん、将来的な廃棄費用なども考慮し、店舗の状況に合った素材のグリストラップを検討しましょう。

まとめ|オーナーはグリストラップの設置義務を正しく理解しよう

この記事では、飲食店のグリストラップ設置義務に関する関連法令や自治体の条例、未設置のリスクについて解説しました。

法律上、グリストラップの設置は義務化されていません。しかし一方で、法律で定められている水質基準などを守るためには、実質的にグリストラップは必須の設備です。適切なグリストラップを設置し、健全な店舗運営につなげましょう。

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