水道工事にかかる費用の相場|失敗しない業者選びのポイントとは?
水道工事の費用がどのくらいかかるのか、気になりますよね。飲食店をはじめとした店舗の開店や改装の際には、多くの費用がかかるため、できるだけ工事の費用を抑えたいものです。
費用を安く抑えるには、水道工事が高くなる原因を知り、見直せる箇所がないか検討しましょう。補助金を活用するのも、費用を見直すには効果的です。
本記事では店舗の水道工事費用の目安や水道工事業者に依頼する際のポイントなどを紹介します。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

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目次
水道工事の種類別に費用の目安を紹介
水道工事にかかる費用は、工事の種類ごとに異なります。水道工事費用の目安を、工事の種類別に、以下の表にまとめました。
工事の種類 | 費用目安 |
---|---|
給水管の引き込み | 30万~50万円 |
室内配管 | 10万~20万円 |
下水道排水工事 | 20万~50万円 |
浄化槽設置工事 | 90万~100万円 |
店舗の水道工事にかかる費用は、店内や厨房の広さ、設備の配置状況によって異なります。店舗の状況によっては、上の表よりも工事費用が高くなる可能性があるため、注意が必要です。
ここから、それぞれの工事の内容を説明します。どのような工事が行われるか知っておくことで、水道工事業者の打ち合わせがスムーズになるため、ぜひ確認しておいてください。
給水管の引き込み
給水管の引き込み工事とは、一般道の地下に通っている水道管を、水道を通したい家の敷地で給水できるように配管する作業です。
給水管の引き込みを行うには、自治体に「給水管引込申請」をする必要があります。この申請にともなって、「分岐管理手数料」や「給水申込納付金」などの、工事費以外の費用も発生します。
また、施工できるのは、自治体から認定を受けた「指定給水装置工事事業」だけですので、依頼前に確認しておきましょう。
室内配管
給水管を引き込んだ後、室内で水道が必要な箇所に配管する必要があります。
- 浴室
- 台所
- トイレ
上記のような、水道を使う箇所には水が出るよう配管工事が必要です。
給水管の引き込みと同様に、室内配管も自治体から認定を受けた「指定給水装置工事事業」にしかできません。
また、トイレのつまりの修理なども、室内配管工事の一種です。簡単な修理であれば、自分でもできます。節約したいなら、自分で修理できるものは、対応したほうがよいでしょう。
下水道排水工事
上水道と下水道の工事は、必ずワンセットで行われます。室内配管工事をするときには、下水道工事が必要です。
浄化槽設置や汚水ますとよばれる、建物の外に出る前に一時的に排水が貯められる箇所を設置する作業も、下水道排水工事に含まれます。
「下水道排水工事のことを知らず、予想以上に水道工事の費用がかかった」とならないように、下水道工事も必要なことを頭に入れて予算を考えましょう。
浄化槽設置工事
浄水槽は、生活排水を浄化する装置です。下水道の仕組みが整っていない地域では、住宅に浄水槽が設置され、汚水をきれいにしてから川や海に排水される場合があります。
予算を正確に把握するため、水道工事を行う住宅の位置は、浄水槽の設置が必要な地域ではないか確認しておきましょう。
工事以外でかかる費用
水道工事の費用以外でかかる主な費用は、以下の3点です。
- 水道管の設計費用
- 分岐管理手数料
- 給水申込納付金
水道管を設計する費用や分岐管理手数料がかかります。分岐管理手数料とは、水道管を引き込んだことを、水道局が確認するときに発生する手数料です。「水道管の設計費用」と「分岐管理手数料」の合計額の目安は、1件あたり1万~2万円かかります。
「給水申込納付金」は、新しく水道を引き込む際に水道局に支払う必要がある申込金です。水道の口径の大きさによって金額が変わります。
金額はお住まいの地域によって異なるため、市町村のホームページより確認してください。
水道工事費用が高くなる原因5選
水道工事費用が高くなってしまう主な原因は、以下の5点です。
- 水道管が店舗から遠い
- 床・壁などを一度壊す必要がある
- 工事で使用する道具が高額
- 浄化槽を設置し直す必要がある
- 前面道路が国道や県道で水道が通る
それぞれの原因を、詳しく説明します。
水道管が店舗から遠い
道路の水道管が店舗から遠い場所にある場合、工事が大掛かりになり、費用が高くなることがあります。
給水管の引き込み工事は、水道管から工事場所までの距離によって費用が異なります。さらに、大きな道路を挟んで給水管を引き込む場合には、作業中警備員を手配する費用が必要です。
新しい店舗を構える場合、水道管の位置を考えて場所を選ぶと、工事費用を安くできる可能性があります。
床・壁などを一度壊す必要がある
店舗改装によって水道工事をする場合、床や壁などを壊さなければならないことがあります。
たとえば、コンクリートの床下を配管が走っているのであれば、床を壊す作業が必要です。この場合、水道工事だけでなく、床を壊す作業が発生するため、費用が高額になります。
工事で使用する道具が高額
水道工事で使用する道具には、高額なものが含まれます。たとえば、水漏れを確認する際には、高性能なカメラが必要です。カメラの使用時間が長くなるほど、費用が高くなります。
また、排水管のつまりを解消するための道具「ドレンクリーナー」も高額です。このような高額な道具を多く使用するため、水道工事の費用は高くなりがちです。
浄化槽を設置し直す必要がある
浄化槽の設置工事は、水道工事のなかで特に高額な費用がかかります。
しかし、地域によっては下水道の設備が整っておらず、浄水槽の設置が必要です。浄水槽の設置費用を出し惜しみすると、不具合が発生する恐れがあります。
たとえば、居抜き物件で飲食店を営業する場合、もともと設置されていた浄化槽を使用できる場合があります。しかし、前の店舗で使っていた浄水槽では、これから発生する汚水処理に適した機能が備わっていない可能性があります。
飲食店から排出される汚水は環境への負荷が強いため、事務所向けの浄化槽では処理しきれません。適切な汚水処理を講じるには、新たな浄化槽を設置する工事が必要になり、高額な水道工事費用が発生します。
前面道路が国道や県道で水道が通る
県道や国道から給水管の引き込みを行う場合、車の交通量が多いことから、道路占用許可が必要になります。このとき、一般的な金額よりも、高くなりがちです。
さらに、費用だけでなく、許可が出るまでに時間がかかります。
県道や国道沿いの水道工事を検討している方は、金額が高くなり、時間がかかることを想定しておきましょう。
水道工事に使える補助金
水道工事には、市町村や都道府県の補助金制度が使える場合があります。お住まいの地域の水道工事補助金を確認してください。
また、国の制度として、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」への支援が受けられる可能性があります。国土交通省が管轄している制度で、年によって申請基準が異なります。
申請を検討される方は、その年の応募要項に沿って申請してください。
自力で水道修理は可能?
自力での水道修理は、蛇口・パッキン・カードリッジの交換程度なら可能です。
給水管の引き込みや配管工事をともなう作業は、自治体から認定を受けた「指定給水装置工事事業」にしかできません。専門的な作業ほど、資格が必要になるため、自分でやると法律違反となる場合があります。
水道の複雑な修理は、自分で作業しようとせず、水道業者への相談をおすすめします。
失敗しない水道工事の業者を選ぶポイント
水道工事の業者を選ぶ際は、次のようなポイントを押さえておきましょう。
- 指定給水装置工事事業者である
- 対応がスピーディー
- 店舗との距離
- 実績が豊富
- 対応が丁寧
- 詳細な見積もりを提示してくれる
それぞれのポイントを、詳しく解説します。
指定給水装置工事事業者である
水道工事を依頼する際は、業者が指定給水装置工事事業者(水道局指定業者)であるかを確認しましょう。
指定給水装置工事事業者は、「事業所ごとに国家資格保有者が選任されている」「水圧テストポンプをはじめとした機器を保有している」などの条件を満たしており、一定水準以上での工事が可能です。
指定給水装置工事業者ではない業者に依頼すると、蛇口やパッキンの交換などの軽微な作業は可能ですが、排水管や給水管の交換などはできません。
店舗開店や改装にともなう、大規模な水道工事の際には、指定給水装置工事事業者に依頼しましょう。
対応がスピーディー
水道工事は、スピーディーな対応が求められることがあります。たとえば、水漏れが発生している場合、早急に対応しなければなりません。緊急を要する際に、スピーディーに対応できる業者を選びましょう。
ホームページに「24時間365日対応」「〇分以内に対応」などの文言が記載されていれば、スピーディーな対応が期待できます。
また、口コミを確認し、「スピーディーに対応してもらえた」などの内容があれば、信頼できるでしょう。
店舗との距離
水道工事費用を節約するためには、店舗と水道工事業者の距離が近いことも大切です。出張費を抑えられるため、水道工事にかかる総額の抑制が期待できます。
一般的に、業者から店舗までの距離が遠いほど、出張費が高くなる傾向にあります。
また、水道工事業者が近隣にあれば、水道トラブルが発生したときに、すぐに駆けつけてくれます。水道のトラブルが起こったとき、店舗の営業に大きな影響を与えないよう、迅速に対応が可能です。
実績が豊富
水道工事業者を選ぶ際は、実績にも着目しましょう。水道工事業者の実績は、創業年や施工件数からの判断が可能です。
創業からの年数が長いほど、長年親しまれてきた業者といえます。また、施工件数が多いほど実績が豊富で多くのノウハウが備わっていると判断できます。
対応が丁寧
問い合わせをした際の対応が丁寧かどうかも、水道工事業者を選ぶ上で重要です。たとえば、水漏れが発生して問い合わせをした際には、パニックになっているかもしれません。
こちらが慌てていても親身に話を聞いてくれると安心して任せられるでしょう。
電話応対したスタッフの対応が丁寧であれば、会社全体でも丁寧な対応を心がけていると期待できます。
詳細な見積もりを提示してくれる
予算を適切に組むには、詳細な見積もりを提示してもらいましょう。
水道工事業者の中には、すべての費用を「水道工事一式」という項目で一括りにした見積もりを提示する業者もいます。
このような見積もりでは、何にどのくらいの工事費を支払うのかが分かりません。基本料金や作業料金、材料費など工事費の内訳を、詳細に記載した見積もりを提示する業者を選ぶことが大切です。
また、水道工事の費用は、予想以上に金額が高くなることがあります。適正な金額で工事を依頼するなら、一括見積もりを活用して費用の相場を確認した上で業者を選ぶようにしましょう。
まとめ|水道工事の費用相場をきちんと知っておこう
水道工事の費用は、高額になることがあります。安く抑えるためには、水道工事費用の内訳や高額になる原因を知って、見直せる箇所がないか検討しましょう。
相見積もりをとり、複数業者の見積もりを比較すれば、水道工事の費用相場を知ることができます。相場を確かめて、必要以上に高額な業者への依頼を防ぎましょう。
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