飲食店の立地が重要な理由・立地調査のポイント

先に知りたい方はこちら
「飲食店の立地調査のポイントが知りたい」
「そもそも立地調査が必要な理由とは?」
飲食店の立地調査に対して、このような疑問をお持ちではないでしょうか?飲食店経営にとって立地は重要な要素なため、安定した経営には立地調査が欠かせません。
しかし、実際に立地調査を行う際、何をやればいいかわからない方も少なくないでしょう。
本記事では、飲食店の立地調査が必要な理由とポイント、立地の種類を解説します。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績があるため、ぜひ参考にしてください。
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目次
飲食店経営で立地選びが重要な理由
飲食店経営では「立地によって売上が大きく変わる」といわれているほど、店舗を構える場所が重要です。
立地がサービスやメニュー構成よりも重要視される場合もあります。
サービスやメニュー構成は、店舗を構えたあとも容易に変更できますが、店舗の移転は簡単にはできません。
費用が多くかかる開業後の移転を避けるためにも開店前の立地調査が重要です。また、飲食店の立地選びの前にはコンセプトを選定しておきましょう。
コンセプトをあやふやな状態で立地を選択してしまうと、立地との相性がよくなく、売上を伸ばすのが難しくなってしまう可能性が高まります。
飲食店経営を成功させる物件の立地調査のポイント3選
飲食店における物件の立地調査のポイントを3つ紹介します。
- 自分の店舗が集客できる立地条件を把握する
- 店舗の入りやすさと視認性を確認する
- 周辺の人通りを確認する
飲食店を経営する準備は整ったけれど、「良い物件が見つからない」「立地や物件の判断基準が分からない」という悩みを抱えている方も多いでしょう。
それぞれポイントを詳しく説明していくので、ぜひ参考にしてください。
自分の店舗が集客できる立地条件を把握する
一言で集客できる立地条件といっても、たとえばラーメン屋に適した立地と、カフェに適した立地にはかなり差があります。
自分がオープンしたいお店と、候補として考えている物件の立地条件は本当にマッチしているのか、考えてみてください。
ラーメン屋やファストフードなど、薄利多売の飲食店は回転率が命ですから、周辺に人通りがあることが求められます。
駅の真横とはいかなくても、なるべく駅に近い場所で良い物件が無いかを探すのも、集客できる物件を探すためのポイントです。
また、おしゃれなレストランやカフェで、お客様に安らぎとくつろぎの時間を提供したい場合でも、ライバル店がたくさんあります。
競合店との競争を避けるために、郊外で営業することも一つの手です。客単価を重視する場合は、回転率重視のお店と比べて、多くのお客さんを集客する必要がありません。
静かで安らげる雰囲気のある郊外は、客単価重視のお店には向いているといえます。
一般的に立地条件が良いといわれている物件でも、必ずしも開業予定のお店に適した条件とは限りません。
飲食店の売り上げや集客は、立地調査によってかなりの差が生まれます。決して妥協できない部分のため、しっかりと物件の立地調査を行う必要があります。
店舗の入りやすさと視認性を確認する
飲食店の立地選びでは、入りやすさと視認性を確認する必要があります。店舗の位置が分かりづらい場所や奥まった立地では、お客様に入店されにくくなる可能性があります。
店舗を選ぶ際は、店舗全体の見え方やお客様が入店しやすい構造になっているかなどを確認しましょう。
あわせて、近隣店舗の状態や建物の構造をみて、自店舗の見え方を想像したうえで比較検討するのをおすすめします。
周辺の人通りを確認する
立地候補前や周辺の人通りを確認する点も忘れてはいけません。
人通りは多ければ好立地といわれていますが、その分テナント代が高額だったり、落ち着いた雰囲気の合う高級店には向かないなどのデメリットもあります。
自店舗のコンセプトをはっきりさせたうえで、店舗周辺にどのくらい人通りがあるか調査しましょう。曜日や時間ごとに分けて調査すると有効です。
主な立地の種類
ここでは、主な立地を5つ紹介します。
- ビジネス街
- 駅近
- 繁華街
- 住宅街
- 郊外
それぞれの特徴を紹介していくので、飲食店の立地選びの参考にしてください。
ビジネス街
ビジネス街の飲食店出店に関する内容を、以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メインターゲット | 近隣オフィスの従業員 取引先との会食利用 |
| 相性のよい業態 | 居酒屋 定食店 カフェ テイクアウト店 ランチ営業のある飲食店 |
| 土地代の目安(坪単価) | 1,000万~4,000万円 |
| 店舗賃料の目安 | 月30万~80万円 |
| 賃料を除くランニングコストの目安 | 月180万~480万円 |
| 注意点 | 休日の集客が弱くなりやすく、平日のランチ・夜営業で売上を確保する工夫が必要 |
※金額は10~20坪程度の小~中規模飲食店を想定した目安(土地代は坪単価)
ビジネス街は集客力がある一方で、店舗賃料や人件費などの固定費が高くなりやすいため、平日の売上だけで毎月の運営費をまかなえるか確認しておく必要があります。
企業オフィスが並ぶエリアであり、会社員をメインターゲットにしやすい立地です。
ランチ需要や仕事終わりの飲み会需要を取り込みやすく、居酒屋・定食店・カフェ・テイクアウト店などと好相性です。
一方で、平日と休日で人通りに差が出やすく、土日祝日は売上が落ち込みやすい点に注意しましょう。
駅近
駅近の飲食店出店に関する内容を、以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メインターゲット | 通勤・通学で駅を利用する人 近隣住民 買い物客 待ち合わせや移動前後に飲食店を探す人 |
| 相性のよい業態 | カフェ ラーメン店 定食店 テイクアウト店 居酒屋 ファストフード店 |
| 土地代の目安(坪単価) | 500万~3,500万円 |
| 店舗賃料の目安 | 月40万~100万円 |
| 賃料を除くランニングコストの目安 | 月180万~480万円 |
| 注意点 | 賃料が高くなりやすく、駅から近いだけで集客できるとは限らないため、駅の出口・人の流れ・視認性を確認する必要がある |
※金額は10~20坪程度の小~中規模飲食店を想定した目安(土地代は坪単価)
駅近は、通勤・通学や買い物などで日常的に人が行き交うため、幅広い層を集客しやすい立地です。
また、主要駅前か地方駅前かによって、土地代や店舗賃料に大きな差が出ます。
メインターゲットは公共交通機関を利用する人であり、電車移動の利用客が多いため、カフェ・ラーメン店・定食店・テイクアウト店・居酒屋などの出店に適した立地です。
人気エリアで競争が激しいため、出店のハードルは高めです。
繁華街
繁華街の飲食店出店に関する内容を、以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メインターゲット | 会社員 若者 家族連れ 買い物客 観光客 夜の飲食利用を目的とする人 |
| 相性のよい業態 | 居酒屋 バル ラーメン店 カフェ レストラン テイクアウト店 スイーツ店 |
| 土地代の目安(坪単価) | 1,500万~5,000万円 |
| 店舗賃料の目安 | 月50万~120万円 |
| 賃料を除くランニングコストの目安 | 月200万~520万円 |
| 注意点 | 人通りは多いものの競合店も多いため、価格帯・メニュー・内装・看板などで差別化する必要がある |
※金額は10~20坪程度の小~中規模飲食店を想定した目安(土地代は坪単価)
繁華街は、多くの飲食店や専門店が並ぶエリアであり、人通りの多さが大きな特徴です。
平日は会社員、休日は若者や家族連れ、観光客などを集客しやすく、昼夜問わず来店機会をつくりやすい立地です。
一方で、繁華街は土地代や店舗賃料、人件費が高くなりやすく、競合店も多いため、出店のハードルは高めといえるでしょう。
集客力の高さだけで判断せず、周辺店舗との違いや、ターゲットに選ばれる理由を明確にしておきましょう。
住宅街
住宅街の飲食店出店に関する内容を、以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メインターゲット | 地域住民 ファミリー層 高齢者 近隣で働く人 休日に外食する近隣世帯 |
| 相性のよい業態 | 定食店 カフェ ベーカリー テイクアウト店 ファミリー向け飲食店 地域密着型の居酒屋 |
| 土地代の目安(坪単価) | 100万~1,500万円 |
| 店舗賃料の目安 | 月15万~50万円 |
| 賃料を除くランニングコストの目安 | 月120万~350万円 |
| 注意点 | 周辺住民の年齢層や家族構成によってニーズが変わるため、出店前に客層を把握する必要がある |
※金額は10~20坪程度の小~中規模飲食店を想定した目安(土地代は坪単価)
住宅街は、戸建てやマンションが多いエリアであり、地域住民をメインターゲットにしやすい立地です。
駅近や繁華街と比べると店舗賃料を抑えやすく、近隣住民を固定客にできれば安定した収益につながります。
一方で、通行人の数が限られやすく、偶然の来店よりもリピート利用を前提にした店舗づくりが重要です。
ファミリー層が多い地域なのか、高齢者が多い地域なのかによって求められるメニューや価格帯は変わるため、出店前に周辺住民のニーズを確認しておきましょう。
郊外
郊外の飲食店出店に関する内容を、以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メインターゲット | 車を利用するドライバー 家族連れ 近隣住民 大型商業施設の利用客 休日に外食する世帯 |
| 相性のよい業態 | ファミリーレストラン ラーメン店 カフェ 焼肉店 回転寿司店 駐車場付きの飲食店 |
| 土地代の目安(坪単価) | 20万~500万円 |
| 店舗賃料の目安 | 月10万~40万円 |
| 賃料を除くランニングコストの目安 | 月100万~320万円 |
| 注意点 | 人通りが少ないため、車で来店しやすい立地か、駐車場を確保できるかを確認する必要がある |
※金額は10~20坪程度の小~中規模飲食店を想定した目安(土地代は坪単価)
郊外は、都市部から離れた住宅地や田園が広がるエリアであり、車を利用するドライバーや家族連れをメインターゲットにしやすい立地です。
駅近や繁華街と比べると土地代や店舗賃料を抑えやすく、駐車場を確保しやすい点もメリットです。
近くに大型商業施設や観光施設がある場合は、その施設を利用する人の来店も期待できます。
一方で、郊外は駅近や繁華街と比べて人通りが少ないため、道路からの見えやすさや入りやすさ、駐車場の有無を確認しておきましょう。
「飲食店に立地は関係ない」と言われる理由
飲食店では、「立地が悪くても味や宣伝で集客できる」と言われることがあります。主な理由は以下の2つです。
- 宣伝が足りない場合もある
- 路地裏の隠れ家的な名店もある
基本的に、飲食店にとって立地は、来店のしやすさや認知されやすさに直結する要素です。それでも、立地が関係ないと言われることがある理由を詳しくみていきましょう。
宣伝が足りない場合もある
飲食店の集客が伸びない場合、立地だけでなく宣伝不足が原因になっているケースもあります。
駅近や繁華街のように人通りが多い立地でも、店舗の存在やメニューの魅力が伝わっていなければ来店にはつながりません。
反対に、駅から少し離れた場所でも、SNSや看板、チラシなどで認知を広げられれば、集客につながる可能性があります。
ただし、宣伝を強化すれば立地の不利をすべて補えるわけではありません。立地条件を確認したうえで、ターゲットに合わせた情報発信を行う必要があります。
路地裏の隠れ家的な名店もある
路地裏や駅から離れた場所でも、料理の質や接客、店舗の雰囲気が評価され、口コミで集客できる店舗はあります。
このような店舗は、看板メニューや内装の世界観に明確な魅力があり、「わざわざ行きたい」と思ってもらえる理由を持っている点が特徴です。
ただし、隠れ家的な店舗は通行人の偶然の来店を見込みにくく、認知されるまでに時間がかかります。
路地裏は人気店を目指すうえで、ハードルの高い立地です。店舗そのものに強い来店理由がある場合を除き、慎重に判断したほうがよいでしょう。
まとめ|飲食店を開業する場合は適切な立地調査を行おう
飲食店経営にとって立地は重要な要素であり、安定した経営には立地調査が欠かせません。立地調査を行う場合は、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。
- 自分の店舗が集客できる立地条件を把握する
- 店舗の入りやすさと視認性を確認する
- 周辺の人通りを確認する
立地選びの前に、店舗のコンセプト選定を固めておきましょう。店舗のコンセプトにあった立地選びが売上向上につながります。
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