コの字カウンターの特徴は?メリット・デメリットを紹介
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コの字カウンターは、厨房や給仕スペースをコの字型に囲む形状のカウンターです。主に大衆酒場など、活気のある飲食店でよく見られます。
本記事では、コの字カウンターの特徴や、導入するメリット・デメリットを解説します。業種別の導入例も紹介しているため、自店舗にコの字カウンターが適しているかどうかの判断にお役立てください。
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目次
コの字カウンターの特徴とは?
コの字カウンターは、スタッフと来店客、または来店客同士の距離が近く、コミュニケーションが生まれやすいのが特徴です。また、どの席からでも厨房が見えやすく、スタッフの動線も短くなるため、調理の様子を見せたい場合や回転率を高めたい場合にも適しています。
なお、I字・L字など、他の形状のカウンターとコの字カウンターとでは目的が異なります。内装全体のバランスを取るためにも、店舗のコンセプトに合致したカウンターを選ぶことが大切です。
ここでは、コの字カウンターならではの特徴と、他のカウンター形状との違いを解説します。
コミュニケーションが生まれやすい空間を作れる
コの字カウンターの最大の特徴は、来店客同士やスタッフとのコミュニケーションが活発になりやすい点です。
席の配置上、お客様同士の目線が適度に合いやすく、自然な会話が生まれやすい環境を作れます。また、スタッフと来店客の距離も近いため、親しみやすい接客が可能です。
結果として店内全体に賑やかな雰囲気が生まれ、常連客の獲得にもつながりやすくなります。
他の形状(I字・L字)とは目的が異なる
コの字カウンターは活気やコミュニケーションを重視する店舗に向いていますが、作り出したい雰囲気によっては他の形状が適している場合もあります。
たとえば、直線の「I字カウンター」はカジュアルで気軽な雰囲気を作りたい場合に適しています。一方、角のある「L字カウンター」は、座席のスペースを広く取りやすく、ゆったりとした高級感を演出したい場合におすすめです。
店舗のコンセプトに合わせて、適切なカウンターの形状を選びましょう。
コの字カウンターを導入する4つのメリットは?
コの字カウンターを導入するメリットは、以下の4つです。
- 調理の様子をエンターテインメントとして提供できる
- 衛生面への配慮をアピールして安心感を与えられる
- スタッフの動線が短くなり作業効率が向上する
- 客席の回転率が上がり売上の向上が期待できる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
1. 調理の様子をエンターテインメントとして提供できる
コの字カウンターの内部に厨房を設置すると、調理の様子をどの席からでも見てもらえるようになります。お客様は料理の味だけでなく、音や香り、料理人の手さばきといった過程まで五感で楽しめるため、店舗を魅力的に感じるでしょう。
特に、寿司屋や鉄板焼き屋など、調理の過程で職人技が見られる飲食店などは、コの字カウンターが適しています。
2. 衛生面への配慮をアピールして安心感を与えられる
厨房がオープンになるコの字カウンターでは、調理環境が常にお客様の目に触れます。
整理整頓され、清潔に保たれた厨房を見せることで、衛生面にしっかり配慮していることが伝わるため、お客様に食の安心感を与えられます。座席から衛生面への配慮が確認できれば、よりリラックスして食事を楽しんでもらえるでしょう。
3. スタッフの動線が短くなり作業効率が向上する
コの字カウンターでは、スタッフが中央のスペースから客席を見渡せます。
そのため、「空いたお皿を下げる」「追加注文を伺う」といった対応にすぐ気づくことができ、給仕がスムーズに行えます。さらに、メニューに悩んでいる来店客への声かけなど、より質の高いサービスにも注力しやすくなるでしょう。
4. 客席の回転率や売上の向上が期待できる
コの字カウンターを導入すると、客席の回転率や売上の向上が期待できます。料理の提供や片付けのスピードが速くなるため、客席の回転率が高まるのです。結果として、売上の向上にもつながるでしょう。
コの字カウンターを導入する際に注意すべき4つのデメリットは?
コの字カウンターを導入する際に注意すべきなのが、以下の4つのデメリットです。導入後に後悔しないよう、メリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。
- 来店客同士の距離が近くなり不快感を与える可能性がある
- カウンター内が見えるため常に清潔に保つ必要がある
- テーブル席に比べて荷物を置くスペースが狭い
- スタッフの目線が高くなると圧迫感を与えかねない
ここでは、それぞれのデメリットを詳しく紹介します。
1. 来店客同士の距離が近くなり不快感を与える可能性がある
コの字カウンターは席の間隔が狭くなりやすいため、お客様同士の距離が近過ぎることで不快感を与える恐れがあります。お客様が相手との距離に不快感を覚えると、滞在時間が短くなり、売上の低下につながりかねません。
人には他人に近づかれると不快に感じる「パーソナルスペース」があり、他人が45cm以内に入ると不快感を抱きやすいとされています。そのため、飲食店では1席当たりの幅を60cm以上確保するなど、隣の席との間隔にゆとりを持たせ、窮屈にならないような設計が必要です。
2. カウンター内が見えるため常に清潔に保つ必要がある
厨房が丸見えになることはメリットである反面、少しでも散らかっていると不衛生な印象を与え、客離れの原因になります。
生ごみや食べ残しを残しておかないのはもちろんのこと、調理器具や皿、グラスをそのままにしておくのもお客様に不快な思いをさせるでしょう。お客様に見られても問題がない空間を作るため、見えない位置に十分な収納スペースを確保するなど、内装づくりの段階からの工夫が必要です。
3. テーブル席に比べて荷物を置くスペースが狭い
カウンター席はテーブル席に比べて個人のスペースが限られるため、お客様が荷物や上着を置きにくいという欠点があります。
荷物を置くスペースがないと、お客様はリラックスして食事を楽しめません。カウンターの下に荷物置き場を設けたり、背後の壁に上着を掛けるフックやハンガーを設置したりと、お客様が快適に過ごせるような配慮が不可欠です。
4. スタッフの目線が高くなると圧迫感を与えかねない
コの字カウンターでは、椅子に座っているお客様に対して、立って作業するスタッフの目線が高くなります。
常に見下ろされているような状態になると、お客様に圧迫感や居心地の悪さを与えてしまいます。お客様に不快な思いをさせないためにも、厨房側の床を少し下げるなどして、目線の高さを合わせる設計を取り入れましょう。
業種別に見るコの字カウンターの導入例とポイント
コの字カウンターは、業種や店舗のコンセプトによって適切な取り入れ方が異なります。ここでは、「居酒屋・バー」「定食屋・ラーメン屋」「寿司屋・天ぷら屋」の3つの業種に分けた導入例を解説します。
居酒屋・バー:滞在時間を延ばすゆったりとした座席
賑やかな居酒屋や落ち着いたバーでは、お客様同士やスタッフとの会話を楽しんでもらうことが重要です。バーにコの字カウンターを導入する場合は、シンプルな配色で落ち着いた雰囲気を演出するとよいでしょう。
これらの業態では、回転率よりも滞在時間を延ばして注文数を増やすことが売上につながります。そのため、長時間座っていても疲れにくい、ゆったりと座れる椅子を選ぶのがポイントです。
定食屋・ラーメン屋:提供スピードを上げるレイアウト
食事の時間が比較的短い定食屋やラーメン屋では、いかに効率よく料理を提供し、回転率を上げるかが鍵となります。
店舗の奥に調理スペースを設け、完成した料理をコの字カウンターの内側から素早くお客様に提供・下膳できる仕組みを作れば、回転率が上昇します。これらの業態は食事の時間が短い場合が多いため、回転率を上げることが直接的な売上アップにつながるでしょう。
寿司屋・天ぷら屋:職人技を見せるライブ感の演出
寿司屋や天ぷら屋のように、調理の過程そのものに価値がある業態では、カウンターの中心を調理スペースにするのがおすすめです。
「寿司を握る様子」「天ぷらを揚げる手さばき」といった職人技を特等席で見せることで、ライブ感のある特別な食体験を提供できます。また、厨房から直接注文を受けられるため、効率的な営業が可能になる点もメリットです。
まとめ|コの字カウンターの特徴を把握して理想の店舗に近づけよう
本記事では、コの字カウンターの特徴や、導入するメリット・デメリットについて解説しました。
コの字カウンターは、お客様同士やスタッフとのコミュニケーションが生まれやすい魅力的な形状です。調理の様子をエンターテインメントとして提供できたり、作業効率が向上したりといったメリットがある一方で、座席の間隔や清潔感の維持には注意が必要です。自店舗のコンセプトや業態に合致しているかを踏まえて、導入を検討しましょう。
また、新たに飲食店をオープンさせる方やリニューアルを検討している方は、内装工事の費用についてもしっかり確認しておくのがおすすめです。
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