コの字カウンターの特徴は?メリット・デメリットを紹介
目次
飲食店に導入されるカウンターにはさまざまな種類があります。カウンターを飲食店に設置すれば、来店客とスタッフとがコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
中でもカタカナのコに似た形のコの字カウンターは導入することで、賑やかな店舗作りにつながります。この記事ではコの字カウンターの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
人気のあるコの字カウンターの特徴とは?
コの字カウンターは、厨房や給仕のスペースを囲むカウンターです。コの字カウンターは多くの飲食店で導入されています。来店客同士やスタッフとコミュニケーションが取りやすいため、特に賑やかな大衆酒場で導入されているのが特徴です。
また、次のような飲食店もコの字カウンターの導入が適しているのも特徴です。
- 回転率を高めたい飲食店
- 調理の様子を見せたい飲食店
一方で、高級感を出したい、カジュアルな雰囲気を演出したいといった場合は、コの字カウンターではなく次のようなカウンターが適しています。
- I字カウンター:カジュアルな雰囲気を演出できる
- L字ウンター:高級感を演出できる
回転率を高めたい飲食店
コの字カウンターは、回転率を高めたい飲食店に適しています。レイアウトを工夫することで、スムーズな給仕が可能になり、回転率の向上につながります。
調理の様子を見せたい飲食店
調理の様子をパフォーマンスとして、来店客に提供する飲食店もあります。調理の様子を見せることで、味だけでなく五感で料理を楽しむことが可能です。
コの字カウンターはどの席からでも調理の様子を提供できます。たとえば、寿司屋や鉄板焼き屋といった飲食店に適しています。
I字・L字カウンターとの比較
コの字カウンターは、賑やかな雰囲気を演出可能です。しかし、カジュアルな雰囲気の演出や高級感の演出に適していない傾向にあります。
I字カウンターは、カジュアルな雰囲気を演出するのに適したカウンターです。I字カウンターには、費用が手ごろで導入しやすいという特徴があります。
一方、L字カウンターは、高級感を演出可能です。L字カウンターは幅があるため、ゆったりとした雰囲気を作り出せます。
コの字カウンターのメリット
コの字カウンターを導入するメリットは、次のとおりです。
- 来店客やスタッフでコミュニケーションが生まれやすい
- 衛生面への配慮を伝えられる
- スタッフの作業効率が向上する
来店客やスタッフでコミュニケーションが生まれやすい
コの字カウンターは、来店客同士やスタッフとのコミュニケーションが生まれやすい傾向にあります。テーブル席よりも来店客同士の距離感が近いため、会話がしやすくなるからです。
コの字にある2つの角に座った来店客同士であっても適度に目線が合うためコミュニケーションが取りやすくなります。その結果、賑やかな店舗を演出することが可能です。
来店客同士の仲が良くなることで、再び店舗で会おうと来店してくれる可能性もあるため、固定客の獲得も期待できるでしょう。
衛生面への配慮を伝えられる
カウンターの形がコの字であれば、調理の様子を来店客に見せられるメリットがあります。調理の様子を見せられるだけでなく、衛生面に配慮している様子も来店客に伝えることが可能です。
目の前で調理している様子を見せられるため、来店客は衛生面について安心して食事を楽しめるでしょう。
スタッフの作業効率が向上する
スタッフの作業効率向上も、コの字カウンターのメリットです。スタッフはカウンター内部の中央で作業します。そのため、来店客の様子を死角なしで把握可能です。
空いた皿やグラスの片付けと追加注文の受付、メニューに悩んでいる来店客への声かけなどがスムーズに行えます。スタッフの作業効率が向上すれば、サービスに注力しやすくなり売上向上につながります。
コの字カウンターのデメリット
コの字カウンターはメリットだけではありません。たとえばコの字カウンターの導入にあたっては、I字カウンターと比較するとスペースが必要になります。
導入にあたってのスペースが必要なだけでなく、次のようなデメリットもあります。
- 来店客の距離が密になりすぎる可能性がある
- カウンター内を常に綺麗にしておく必要がある
- 来店客が荷物を置きづらい
- スタッフの目線が高く圧迫感を与えかねない
コの字カウンターの導入前には次のようなデメリットがあることも把握しておきましょう。
来店客の距離が近くなりすぎる可能性がある
コの字カウンターは来店客同士が程よい距離感で接することができるのが特徴です。しかし、来店客同士の距離が近くなってしまうと、人によっては不快に感じる可能性があります。
来店客同士が相手との距離に不快感を覚えてしまうと、滞在時間が短くなってしまい、売上の低下につながりかねません。
人にはパーソナルスペースと呼ばれる空間があります。パーソナルスペースは他人に入られると不快に感じる空間です。不快に感じる距離は相手との関係性によって異なります。
一般的に飲食店のカウンターに適したパーソナルスペースは45cm以上とされています。そのため、来店客同士の距離が近くならないように十分なスペースを確保しましょう。
カウンター内を常に綺麗にしておく必要がある
コの字カウンターは来店客に衛生面への配慮をアピールできるというメリットがあります。しかし、衛生面をアピールできる反面、カウンター内が不衛生では客離れにつながりかねません。
コの字カウンターは内部が来店客に見られてしまうため、生ゴミや食べ残しを席から見えないように処分しましょう。また、調理器具や皿、グラスをそのままにしておくのも来店客に不快な思いをさせかねません。
コの字カウンター内部を来店客に見られても構わないように、内部に収納スペースを確保することが大切です。
来店客が荷物を置きづらい
来店客が荷物を置きづらいのも、コの字カウンターのデメリットです。コの字カウンターはテーブル席よりも狭いため、来店客が荷物を置きづらく不便になってしまいます。
そのため、荷物置きをカウンター下に設置する、壁に上着をかけるフックやハンガーを設置するといった工夫を凝らしましょう。
スタッフの目線が高く圧迫感を与えかねない
コの字カウンターはスタッフの目線が高くなり、圧迫感を与えかねません。来店客はカウンターの椅子に座っているため、スタッフの方が目線が高くなってしまいます。
スタッフが来店客を見下げるような位置関係になってしまうと、圧迫感や不快感を与える可能性があります。スタッフの目線によって来店客に圧迫感を与えないためには、厨房と客席の床高を調整することが大切です。
コの字カウンターを導入することで賑やかな店内になる、スタッフの作業効率が向上するといったメリットがあります。一方で来店客の距離が近くなりすぎる可能性がある、カウンター内を綺麗にするといったデメリットもあります。
コの字カウンターについて不明な点があれば専門の業者に相談してみましょう。
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