整骨院の内装で守るべき基準とは?デザインのポイントを解説!
整骨院を開業するにあたって、内装はどのような点にこだわればいいか迷いますよね。
デザイン性を重視するだけではなく、法律で定められた基準を満たしつつ、患者が安心して利用できる空間をつくる必要があります。
清潔感や快適さはもちろん、施術スペースや待合室のバランス、設備の配置なども重要なポイントです。
本記事では、整骨院の内装に関する基準や必要な設備などを詳しく解説します。整骨院の開業準備の参考にして、居心地のよい整骨院づくりを目指しましょう。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績があるため、ぜひ参考にしてください。
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目次
整骨院の構造設備基準を守る必要がある
整骨院を開業する際には、法律で定められた構造設備基準を満たすことが義務付けられています。設備基準は、主に以下の通りです。
- 施術室の面積が6.6平方メートル以上あること
- 施術室は十分な採光・照明・換気が確保されていること
- 待合室の設置(おおむね3平方メートル以上)
- 清潔な手洗い設備を備えること
- 衛生面に配慮した内装材や床材を使用すること
これらは患者が安心して施術を受けられる環境を整えるために必要です。
たとえば施術室の広さが不十分だとプライバシーや安全性が損なわれ、換気が不十分だと衛生環境が悪化します。
また、待合室や手洗い設備は利用者の快適性や感染症予防に直結します。整骨院の開業前に設備基準を正しく理解し、設計段階から考慮しましょう。
整骨院の内装に必要な設備・機器
整骨院の内装に必要な設備や機器には以下の4つがあります。
- 空調
- トイレ
- 手洗い場
- 電力設備
それぞれ詳しくみていきましょう。
空調
整骨院では患者がリラックスして施術を受けられる環境づくりが大切であり、そのために空調設備は重要です。
室内の温度や湿度が適切でないと、不快感や体調不良の原因になることがあります。さらに高齢者や体調の優れない患者も多く訪れるため、快適な室温管理が求められます。
また、施術ベッドや待合室など人が集まる場所では空気がこもりやすいため、換気機能を備えたエアコンの導入も有効です。
トイレ
整骨院の内装でトイレは、利用者の快適性を大きく左右する重要な設備です。
整骨院には高齢者の患者も多いため、バリアフリー対応の広めの設計や手すりの設置など、安全に配慮した工夫が求められます。
また、清潔感のあるトイレは整骨院全体の印象にも直結するため、こまめな清掃や衛生管理が必要です。
手洗い場
整骨院では施術前後に衛生管理を徹底する必要があり、手洗い場の設置は欠かせません。
施術者が常に手指を清潔に保つことで、感染症の予防や患者への安心感につながります。また、患者自身も利用できる場所に手洗い場を設けると、衛生意識の高まりに応えられます。
施術室の近くや受付周辺など動線上に配置すると利便性が高く、アルコール消毒液やペーパータオルを併設するとより快適に利用可能です。
電力設備
整骨院では施術用ベッドやローラーベッド、電気治療器など多くの機器を使用するため、安定した電力設備が必要です。
容量が不足すると機器が正常に動作せず、施術に支障をきたす可能性があります。
コンセントの位置や数を十分に確保しておくと機器の増設にも対応しやすく、日常業務がスムーズになります。
整骨院の内装ポイント3選
整骨院の内装工事では、メインとなる施術室はもちろんのこと、多くの患者さんが待つ待合室にも十分に注意しましょう。
整骨院の待合室を作る際のポイントは、以下の3点です。
- 施術スペースと待合室の割合を検討する
- 事務作業を考えた受付スペースをつくる
- 落ち着いた居心地の良い空間にする
それぞれ詳しくみていきましょう。
施術スペースと待合室の割合を検討する
施術スペースばかり広く確保してしまい、待合スペースが小さくなりすぎないよう注意が必要です。
双方の広さに差がありすぎると、施術スペースは広々としているのに待合スペースが患者さんで溢れ、患者さんにストレスと疲労を与えてしまうおそれがあります。
構造設備基準としては、施術室は2坪以上、待合室は1坪以上となっています。割合で考えると、2対1のスペースを基本と考えるとよいでしょう。
待合室には受付スペースがあり、観葉植物等を置くこともあるので、面完成時に狭くなってしまうこともあります。余裕があれば少し広めに作るようにしましょう。
事務作業を考えた受付スペースをつくる
待合室の部分には、受付スペースもあるのが基本です。接客や事務作業に支障が出ないような、受付スペースの広さとレイアウトを考えましょう。
受付というのは、ただ患者さんを案内するだけではありません。
患者さんの希望や問い合わせに手際よく対処しなくてはいけませんし、保険証やカルテも取り扱わなければいけません。
狭いスペースにしてしまうと作業しづらくなって、大きなトラブルにつながるおそれがあります。
受付のスタッフが、ストレスなく作業できるスペースを確保するようにしつつ、書類や備品の保管スペースも考えましょう。
開業時は保管スペースに困らなくても、カルテは最終来院から5年間の保存が義務付けられているため、徐々に保管書類が増えていきます。
開業時から余裕を持った保管スペースを確保しておく必要があります。
落ち着いた居心地の良い空間にする
時間帯によっては施術室がいっぱいとなり、待合室で患者さんを待たせてしまうこともあるでしょう。
混雑するときにもリラックスして待てるように、院内は居心地の良い空間にする必要があります。
カラーに厳格な決まりはありませんが、濃い色では落ち着きませんので、薄目で淡い色に抑えてください。他にも、カントリーチックな木目調もよいでしょう。
観葉植物を置いたり絵画などを飾ったりして、インテリアでの雰囲気の演出も可能です。
また、院内の日当たりにも気を付けてください。日当たりがよすぎれば暑いですし、悪すぎれば暗くじめじめしてしまいます。
整骨院の内装工事費用と坪単価について
整骨院には、飲食店や雑貨屋とは違った内装工事が求められ、他の店舗と比べると整骨院の内装工事費用は安く抑えやすいのが特徴です。
ここでは以下の3点について解説します。
- 飲食店に比べて安く開業できる
- 整骨院の内装工事費用を安く抑える方法
- 自分で内装工事をするには限界があるためプロに依頼する
それぞれ詳しくみていきましょう。
飲食店に比べて安く開業できる
整骨院の内装工事費用が安く抑えられる理由は、飲食店では不可欠な厨房の設備工事が不要だからです。
一般的に厨房の設備工事費用は全体の約40%を占めますが、それが不要なため大幅に費用を抑えられます。
整骨院の開業にあたって主に必要となる費用は、施術に必要な設備と内装デザインの2点です。
整骨院は清潔でシンプルなデザインにするのが基本なため、洋服などを扱う小売店の内装工事と比べても安くなります。坪単価は、内装のグレードや立地条件によって異なります。
スケルトン物件からの新装の場合、普通のグレードなら1坪/20~30万円、高めのグレードなら1坪/30~40万円というのが一般的な相場です。
整骨院の内装工事費用を安く抑える方法
整骨院の内装工事費用を抑えるには、複数の内装業者に依頼して、見積もりを比較するとよいでしょう。業者ごとに、見積もり金額は大きく変わります。
得意・不得意によって金額が上下することもあれば、他の業者との競争で価格を下げてもらえることもあります。
価格競争を促すには見積もりを依頼するときに、複数の業者で検討していることと、他の業者で提示された金額を伝えましょう。
また居抜き物件を活用して、前のテナントの内装を流用すると、内装工事費用を大幅に抑えられます。
整骨院は、居抜き物件の内装がそのままで問題なければ、内装工事にほとんどお金がかかりません。
基本的に看板や仕切りのカーテンレールを設置して、簡単な清掃やリフォームをするだけで営業を開始できます。
自分で内装工事をするには限界があるためプロに依頼する
自分で内装工事をすれば手作りの温もりは生まれますが、やはり素人ではプロの腕には敵いません。
整骨院は体をメンテナンスするための場所ですから、清潔で居心地が良い内装にした方が、お客様も安心してくつろげます。
また、無理してDIYをして内装工事費用を抑えようとすれば、失敗して時間も費用も無駄になる可能性もあるでしょう。
内装工事費用は投資と割り切って、業者にお願いすることをおすすめします。工事業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを依頼して、相見積もりを取りましょう。
自分で相見積もりを取ろうとすると業者を探したり、何度も見積もりを依頼したりするのに時間や手間がかかります。
「店舗内装工事見積り比較.com」では、必要事項を入力するだけで、無料で複数業者への見積もり依頼が可能です。ぜひ以下のリンクからご利用ください。
整骨院のおすすめ内装デザイン3選
整骨院の内装デザインは、以下の3点を押さえるのがおすすめです。
- 清潔感のあるシンプルな内装
- 子連れでも安心して通える内装
- 半個室で解放感のある内装
それぞれ詳しくみていきましょう。
清潔感のあるシンプルな内装
シンプルな内装は余計な装飾を省くことで空間全体がすっきりと見え、安心感を与えます。
整骨院は医療に近い役割を持つ場であるため、派手さよりも落ち着きや清潔さが信頼につながります。
また、シンプルなデザインは掃除や整理整頓がしやすく、常に清潔な状態を保ちやすいのも大きなメリットです。
色調を白や淡い色で統一すると、院内が明るく広く見え、快適な印象を与えます。
シンプルさは無機質になりがちですが、観葉植物や木目調の家具を少し取り入れることで温かみも演出できます。
子連れでも安心して通える内装
整骨院に通いたくても、小さな子どもを連れているために通院をためらう方は少なくありません。不安を解消するためには、子連れでも安心して過ごせる内装づくりが大切です。
待合室の一角にキッズスペースを設け、おもちゃや絵本を置いたり、マットを敷いて安全に遊べる環境を整えたりすると、保護者は安心して施術を受けられます。
また、ベビーカーのまま入れる広めのスペースや、おむつ替えができる設備を設置すると利便性が高まります。
仕事をしている方が通いにくい平日のお昼の集客は、小さい子どもを持つ主婦の方がターゲットとなりやすいでしょう。
平日のお昼にもお客さんを呼ぶためにも、子連れでも安心して通える内装を取り入れるのをおすすめします。
半個室で解放感のある内装
整骨院の施術スペースには、プライバシーと解放感の両立が求められます。そのような要望を押さえられるのが、カーテンやパーテーションで仕切った半個室の内装です。
完全個室に比べて圧迫感が少なく、患者はリラックスしやすい雰囲気の中で施術を受けられます。
また、スタッフにとっても患者の様子を把握しやすく、必要に応じてすぐに対応できる利点があります。
可動式のカーテンや軽量パネルを採用すれば、利用人数や施術内容に合わせて空間を柔軟に調整できる点も魅力です。
程よいプライバシーを保ちながらも開放的で快適な半個室スタイルは、多くの患者にとって安心感のある内装となるでしょう。
整骨院の内装工事費用・事例
業種別の内装工事費用と坪単価、当サイトの加盟業者様が施工した事例は、以下のページをご覧ください。
まとめ|居心地のよい内装で繁盛する整骨院を目指そう
現在整骨院は多くの店舗が開業しており、競合が多く厳しい業界です。競合店とお客さんを奪い合わないためにも、居心地のよい内装にこだわり、他店との差別化を進めましょう。
落ち着いて施術を受けられる空間を目指すには、白を基調としたシンプルな内装がおすすめです。
しっかりと内装を検討して、長い間愛される店舗を目指しましょう。また、内装工事を行う際は、相見積もりをとるのがおすすめです。
「店舗内装工事見積り比較.com」では、必要事項を入力するだけで、複数業者への見積もり依頼が可能です。
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