美容室開業に成功するためのポイントを紹介|開業資金の集め方
自分の美容室を持つときの、開業の準備はワクワクする作業ですよね。しかし、ポイントを押さえて開業準備をしなければ、思い通りのお店を作れない場合があります。
どんな手順で準備すればよいか事前に確認しておくと、スムーズに開業まで進められるでしょう。
本記事では、美容室の経営で成功するコツや物件の選び方など、美容室の開業準備に関するすべてを解説します。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
美容室開業の成功のコツはイメージを決めておくこと
美容室を開業して成功するためには、事前にどのようなお店にするのか、自分の中で固めておく必要があります。
ここから、美容室のイメージの例を紹介します。
美容室のイメージの例
美容室のイメージには、スタイリッシュな美容室、ナチュラルな雰囲気の美容室、カットの技術で勝負する美容室などがあります。
「どのエリアに出店するか」「どんなコンセプトの美容室にするか」などを考えて、自分が開業したい美容室のイメージを固めていきましょう。
パーマなどがメインになる美容室であれば、パーマのメニューを増やす必要があり、1人当たりの接客時間は長くなります。その分お客様の数は少なくなるため単価を高くする必要があるでしょう。
美容室のコンセプトやイメージは、準備するべき内容に大きく影響を与えるため、早い段階でコンセプトを決定しておきましょう。
また、コンセプトによって、美容室の規模が決まってきます。
金額が低く、数をこなすというコンセプトであれば、メニューは少なく、他のスタッフも必要ないでしょう。座席の数が多くなくても、順番が来るまで待っていてもらい、あまり時間をかけずにカットすることで効率よく回します。
多くのメニューがある美容室の場合には座席を多めに設定して、パーマなどで待っている間に別のお客様のカットやシャンプーをしていくなど、効率よく営業する必要があります。単価は高くなりますが、その分多くのスタッフが必要です。
イメージごとに美容室の特徴を、以下の表にまとめています。
項目 | 多くのメニューがある美容室 | 金額が低く数をこなす美容室 |
---|---|---|
内装 | こだわる | シンプル |
メニュー数 | 多い | 少ない |
カット回数 | 少ない | 多い |
客単価 | 高い | 安い |
スタッフ数 | 多い | 少ない |
座席数 | 多い | 少ない |
コンセプト | 単価を高くして利益を得る | 金額を低くして数をこなす |
費用が安く回転率のいいカット専門店にする場合
最近よく見る料金が安くて回転率のいいカット専門店であれば、内装にこだわる必要がありません。
必要最低限の設備で営業しても問題はないため、少ない資金で開業できます。メニューの数を少なくし、カットする回数を多くすると、利益を増やせます。
美容室を開業する物件の選び方
開業したい美容室のイメージが決まれば、次は物件選びに移っていきます。美容室を開業する場所は、その後の成功を大きく左右するため、物件選びは重要です。
開業予定の地域には、他にどのような美容室があるのかを調査しましょう。ライバル店がどんなコンセプトのお店を出しているのか確認しておく必要があります。
できるだけ詳細に周りの環境を調査してから、出店する物件を決めましょう。周りに似たコンセプトのお店がなければ、そのエリアで繁盛する可能性が高くなるため、競合店の調査は重要です。
ある程度の立地の候補が決まれば、物件を探しましょう。
物件には「居抜き物件」と「スケルトン物件」の2種類のタイプがあります。それぞれの物件の特徴を詳しく解説します。
居抜き物件
居抜き物件は、以前に使われていた設備が残っている物件です。
美容室として使われていた物件であるため、残された設備を使えます。必要になる工事は内装のイメージチェンジだけなので、費用が少なくて済む点は、大きなメリットです。
しかし、美容室を廃業した物件であるため、美容室として経営していくのが難しい立地だった可能性があります。資金面ではメリットがあったとしても、立地条件としてはどうなのかを確認してから、物件を選びましょう。
また、設備が新しければ、造作譲渡の契約が必要になりますが、その際は設備が使えるか確認してから契約しましょう。
スケルトン物件
スケルトン物件の場合は、内装や設備が何もない状態ですので、自分で一から美容室を作らなければなりません。
イメージ通りの内装を設計し、必要な設備を購入し、導入するというところから始めていくのがスケルトン物件です。居抜き物件と違い、自分のイメージに近づけていける点がメリットです。
ただし、その間も家賃を払う必要があったり、設備の購入に資金をかける必要もあるため、費用は高額になります。
美容室は技術だけでなく立地やお店の雰囲気も重要なため、スケルトン物件から開業して、自分の美容室のコンセプトを前面に出していくとよいでしょう。
美容室の開業に必要な資金
開業する時に必要な資金を、自己資金だけでまかなえる人は少ないでしょう。
開業時に必要な資金は、物件の取得費用、内外装の工事費用、設備機器の購入費用、最初の資材を購入する資金、開業後の運転資金などですこれらの資金をどのように確保するか考えておきましょう。
開業に必要な費用や資金の内訳
自己資金を考慮して、必要な資金との差額を計算し、融資を受ける金額を決めていきます。融資には、日本政策金融公庫から借りる方法と、銀行から借りる方法の2種類があります。
物件を営業できる状態にするために、必要な資金の目安を以下に示しています。
資金の内容 | 目安の金額 |
---|---|
店舗の家賃 | 1坪2万円×20坪=家賃40万円 |
店舗の保証金 | 家賃×10ヶ月分=保証金400万円 |
店舗の工事費 | 坪単価30万円×20坪=600万円 |
これらの費用をどのようにまかなうか検討しましょう。
金融機関から融資を受ける方法
日本政策金融公庫は、国の金融機関で創業時の融資も積極的に行っているため、融資を受けやすいのが特徴です。はじめて開業する際には、日本政策金融公庫を利用するケースが多いです。
融資を受けるには、事業計画書を提出する必要があります。「どのような動機で美容室を開業したいのか」や、「経歴やサービスを提供する時のポイント」などをしっかりと検討して記載しなければ融資を受けるのは難しいでしょう。
銀行から融資を受ける場合、担保が必要になります。はじめての開業で銀行からの融資を受け取るのは困難ですが、紹介やツテをたどっていくと融資を受けられる可能性があります。
運転資金の内訳
美容室を営業するうえで必要な運転資金には、以下のものがあげられます。
- 人件費
- 材料費
- 家賃
- 広告・宣伝費
- その他の雑費
最も多くの金額がかかるのは人件費です。個人で営業していくなら人件費は必要ありませんが、お店を大きくしていくうえでは、お客さんの回転率を上げるためにスタッフを増やす必要があるでしょう。
運転資金は、営業利益の80%でまかなうのがよいとされます。残りの金額がオーナーの収入となります。
美容室開業の内装工事や設備とスケジュール
物件が決まり資金を確保できたら、内装工事や保険のことを考えましょう。
経営者に万が一のことがあったり、賠償責任が生じたりする時に保険が役立ちます。火災などの予期せぬ事態もありますし、薬品などでお客様の服や身体を傷つけてしまうこともあるかもしれません。
色々なケースで保険が必要になりますが、リスクを考慮した上で、本当に加入する必要があるかを考えます。賠償の責任が大きくなると、必要な補償額も多くなるので、保険に入っておくとよいでしょう。
購入する必要のある設備
美容室の経営にあたって、設備の購入が必要です。内装工事をする前に、どの設備を入れるか考えておく必要があるため事前に美容ディーラーなどと相談して設備を決定しておきましょう。
美容ディーラーは美容メーカーから商品を仕入れて、美容室などに卸しています。商品を売るだけでなく、セミナーなどの活動をして、美容室の経営をサポートしてくれる美容ディーラーもあります。
美容ディーラーからは、美容室の経営に必要な物のほとんどが購入可能です。しっかり吟味して商品や設備の購入を進めましょう。
内装工事のスケジュールを業者に伝えておく
内装工事をして店舗を作っていく際は相場価格も把握したうえで、工事のスケジュールに注意しましょう。
小さな工事業者に内装工事や設備の設置をお願いすると、スケジュールが遅れる可能性が高まります。色々と事情があるにしても、すでに開店日が決まっていれば、スケジュールが遅れるのは避けましょう。
内装工事を進めていく時に必要なのは、工事に関わるすべての業者にスケジュールを伝えて、交渉を進めていくことです。電気屋、内装屋、大工など、多くの職人さんが関係しており、購入した設備や備品を搬入する日程を決める必要があります。
ある程度の規模の工事業者であれば、基本的にエクセルなどで作成した工事の工程表を出してくれます。ただし、リフォームや居抜き物件の改装など、小さな工事では工程表を出さないこともあります。
スケジュールが、予定通りに進んでいるのかも気を付けておきましょう。工程を把握しておき、どのタイミングで搬入を進めるのか、それに合わせて職人さんの工期が間に合うのかを調整してください。
【開業前】宣伝して美容室を知ってもらう
オープン前に、できるだけ多くの人に宣伝して、美容室の周知を進める必要があります。
以前の勤務先のお客さん・友人・知人・親戚など、できるだけ多くの人にアプローチしましょう。美容室のコンセプトや魅力を知ってもらい、実際に利用してもらうことで、リピーターの増加につながります。
集客するためにどんな方法を用いることができるのでしょうか?ここから詳しく説明します。
ホームページ・SNS
今はインターネットやスマホが普及しているため、ホームページ・SNSを使った集客方法が重要です。
インターネット上で美容室を見てから店舗に足を運ぶ人が多くなっています。お店の雰囲気やサービスも知ってもらうことができるので、積極的に活用しましょう。
無料で利用可能なブログやSNSもたくさんあるため、それらのサービスを活用してください
インスタグラムやフェイスブック、Xなどで、キャンペーンの情報を告知していくと、広まっていきます。最初は思うように拡散しなくても、活用方法を工夫して定期的に更新すると、徐々に多くの人に伝わるようになります。
紙の媒体・DM
新聞やフリーペーパーに広告を出すと、ファミリー層や高齢者層への宣伝が可能です。
インターネットだけでは届かない層にまで、情報を伝えられるため、効果的な方法と言えます。
配布エリアを検討し、販促したいポイントを絞って広告を出すと、より高い効果を出してくれるでしょう。また、スタッフで協力して空いている時間や出勤時などに、近所にポスティングDMを入れるのも効果的です。
美容室開業|保健所の検査や開設届を忘れずに
美容室の設備や衛生管理については、必ず保健所のチェックを受けなければなりません。保健所に提出する可能性がある書類は、以下の通りです。
- 開設届
- 物件の設備の概要と内装平面図、見取り図
- 従業者一覧
- 医師の診断書
- 美容師免許証(複数いる場合には管理美容師免許も必要)
- 法人の場合には登記謄本
- 検査手数料
管轄の保健所によって必要な書類は異なります。後で面倒なことにならないためにも、事前に保健所に相談して、必要な書類や記入方法などを確認しておきましょう。
また、最初に開設届を提出しておくことも必要です。開設検査をして、検査に合格すれば確認書類を受け取れます。
まとめ|美容室の開業に必要な準備を漏れなくやっておこう
美容室を開業して成功するためには、事前にどのようなお店にするのか、自分の中で固めておく必要があります。多くのメニューがある美容室か、金額が低く数をこなすカット専門店にするかによって、必要な内装や設備が異なるため注意しましょう。
あこがれの美容室を開業するには、多くの作業と準備が求められます。事前に必要な手順や情報を集めておくことが大切です。
美容室を繁盛させるため、ホームページやSNSを使った宣伝は開業前から行いましょう。加えて、新聞折り込みやポスティングDMなど、紙媒体を利用すると周辺の方に効果的なアピールができます。
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