鉄板焼き店に必要な設備と内装工事は?おすすめのデザインも解説!
目次
鉄板焼き店に必要な設備と内装工事
飲食店の中でも鉄板焼き店は、利用客が自分自身でも調理をするため、接客スペースにも調理設備が必要となります。そのため、設備にかかる費用が大きくなりがちです。
他にも、鉄板焼き店ならでは必要になる設備や雰囲気作りを考えると、他の飲食店よりも必要となるものは多くなります。鉄板焼き店はどのような内装工事を行うべきか、そのポイントを考えてみましょう。
鉄板は固定か?持ち運びか?
たいていの鉄板焼き店は、利用客が自分で目の前の鉄板を利用して調理しますので、接客スペースに鉄板を用意しなくてはいけません。
この鉄板を固定してしまうか、持ち運びタイプにするかで見栄えが変わります。固定・持ち運びタイプのどちらにもメリットがあるので、どちらを優先したいかで選択しましょう。
固定タイプは大きな鉄板を用意することができ、大人数にも対応しやすいです。持ち運びの手間も無いため、スムーズに接客できますが、固定タイプは鉄板に多くの費用がかかります。
持ち運びタイプは固定タイプより費用を抑えられますし、家庭用のホームプレートなどを利用すれば持ち運びも簡単です。デメリットとしては、固定タイプより小型なため大人数には不向きで、お店の演出力にも欠けます。
鉄板焼き店の煙対策は超重要
鉄板焼き店は接客スペースに煙が大量に発生しますので、店内に煙が充満しないように、排気設備(排気ダクト)をしっかり整えなくてはいけません。
排気システムには種類があり、昔は鉄板部分の上に排気設備を設置する方式が一般的でしたが、最近はテーブルに埋め込み式の排気設備を設置して、天井をスッキリさせる方式が目立っています。
あまり大量の煙が発生しないお店であれば、持ち運び可能な家電タイプでも対応できますが、焼肉のように大量に煙が発生する調理を行う場合は、きちんとした排気設備を設置しましょう。
煙対策が十分でないと、店内に臭いや汚れが付着して清潔感を損なってしまいます。利用客も煙が充満する中では食事に集中できませんし、体や衣服に臭いが付着するのが気になってしまいます。
煙対策は、集客やリピートにも関わる重要な要素なのです。
座敷のスペースも用意する
鉄板焼き店はファストフード系の飲食店とは違い、利用客が数時間かけて、のんびりとくつろぐことが多いお店です。
利用客がリラックスして過ごせるように、座敷のスペースを用意して、客席のスペースに余裕を持たせましょう。
座敷のスペースを用意するとなると、他の飲食店よりも坪数を多く確保しなくてはいけません。小さい坪数で座敷スペースを作ってしまうと、席数が減って回転率が下がり、売り上げも下がってしまいます。
小規模で地域密着型のコンパクトな鉄板焼き店もありますが、基本的には余裕ある大きなスペースを確保するようにしましょう。
鉄板焼き店におすすめのデザイン
鉄板焼き店は他の飲食店とは違い、利用客が自分で調理するか、または目の前で調理してもらうスタイルのため、独自の内装デザインが求められます。
鉄板焼き店ならではの特徴をしっかり踏まえた上で、内装業者と内装デザインについて打ち合わせしましょう。
新装/改装で費用は大きく異なる
新装か改装かによって内装工事費用が大きく異なるので、まずはその点に注意しましょう。新装とは何も無いスケルトン物件を工事することで、改装とは前のテナントの設備や内装を引き継いで工事することです。
新装と改装の工事金額に差が出るのは、他の飲食店でも同じことですが、調理設備や排気設備を接客スペースにも設置するため、鉄板焼き店は特に内装工事費用が高額になりやすいです。
客席だけでなく厨房でも調理する鉄板焼き店だと、厨房スペースを大幅に省くこともできません。ですから、鉄板焼き店は通常よりも費用がかかることを理解して、前もって予算などの計画を立てましょう。
ただし、居抜き物件のように前の設備を再利用できる状態であれば、内装工事費用も新装のように高額にはなりません。
間取りを変える必要がなければ、内装もほとんど流用できますので、開店を急ぎたい、予算を抑えたい、打ち合わせを減らしたい場合は、なるべく居抜き物件を探しましょう。
鉄板焼き店の内装はシンプルに
鉄板焼き店の内装は、シンプルにするのが一番です。店内を広々とスッキリ演出する目的もありますが、シンプルな内装にしておいた方が掃除がしやすいためです。
鉄板焼き店は接客スペースで調理するため、油や煙が飛び散って店内を汚してしまいます。複雑なデザインにこだわると掃除が大変になり、開店後に苦労することになります。
掃除しやすくするためには、テーブルや椅子などは造りがシンプルなものを選択し、店内のインテリアも少なめにしましょう。
特にテーブルについては、四角型の大きめの物を用意するのが無難です。おしゃれなテーブルにこだわると掃除がしにくいですし、サイズが小さかったり形状がいびつだと料理が収まらず、お客様も食事がしにくくなってしまいます。
清潔感や食事のしやすさを重視して、内装デザインはできるだけシンプルに抑えましょう。
客層に合わせた内装デザインに
どんな客層をターゲットにした鉄板焼き店にするかを、内装工事前の計画段階から十分に打ち合わせしておきましょう。
ファミリー向けの鉄板焼き店であれば、座敷やソファー席を多く用意して、広々とスペースに余裕を持たせた内装にしなくてはいけません。
・座敷やソファー席を多く用意
・利用客が自分で調理
一方、大人向けの鉄板焼き店であれば、カウンター席をメインにして、鉄板焼きも利用客ではなくコックが行うスタイルにするなど、全く違った内装にする必要があります。
・カウンター席をメインにする
・利用客ではなくコックが調理
提供する料理の質や金額によっても、エレガントなデザインか、アットホームなデザインにするかを決めなくてはいけません。シンプルでよいとはいえ、どんなお客様を招きたいかをしっかり考えて内装工事を行いましょう。
鉄板焼き店の内装工事費用・事例
業種別の内装工事費用と坪単価、当サイトの加盟業者様が施工した事例は、以下のページをご覧ください。
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