飲食店の内装デザインで売上に差がつくポイントと費用の目安
飲食店はおいしい料理を提供するだけでなく、内装デザインにこだわり、お客様にとってお店を居心地のいい空間にする必要があります。しかし、内装デザインをつくるコツがわかっていないと、お客様の満足する店内はつくれません。
内装デザインをつくる際に大事なポイントを押さえて、お客様に「また来たい」と思ってもらえるお店を目指しましょう。
この記事では、飲食店の内装デザインを成功させるためのポイントや内装デザインを決める際の流れなどを解説します。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
飲食店において内装デザインが重要な3つの理由
ここでは、飲食店で内装デザインが重要な理由を、3つ紹介します。
- 第一印象でのブランディング効果
- SNS映えを狙いやすい
- 居心地の良さがリピート率を左右する
それぞれの理由を、詳しく説明します。
第一印象でのブランディング効果
店舗デザインは、お店の第一印象に関わります。色・レイアウト・素材にこだわったおしゃれなデザインは、お店の特別感を演出し、お客様の気持ちを高揚させるのに効果的です。
また、お店のコンセプトやターゲット顧客に合った店舗デザインは、ブランドイメージを瞬時に伝える力を持ちます。顧客のニーズに合わせた店舗デザインをつくることを、心がけましょう。
SNS映えを狙いやすい
デザイン性が高く、印象に残る店舗デザインを設計すると、顧客によるSNS投稿を促せます。SNSは、無料で効果的な宣伝ができるツールです。
今や老若男女を問わず、多くの方がSNSを利用しています。お店の情報が拡散されると新たな顧客を呼び込む効果が期待できます。
また、お店のSNSアカウントで、店舗デザインをアップしても、多くの方へのアプローチが可能です。お店のアカウントでアップする場合、「お客様のいない時間に1番いい角度から撮る」「料理と一緒に店舗デザインを映す」など、納得のいく形で撮影ができます。
SNS映えする店舗デザインを取り入れ、拡散を狙ってみてください。
居心地の良さがリピート率を左右する
以下にあげた3点は、お客様に「居心地がいい」「また来たい」などと思わせる重要な要素です。
- 照明の明るさ
- 座席の位置や座りやすさ
- 空調の配置
照明や座席は、明るすぎたり、暗すぎたりする場所ができないように配置しましょう。空調は、暖房や冷房の風が直接お客様に当たらないように、配置する必要があります。
これらの適切な位置な配置で快適性が高まり、お客様のリピート率をアップさせます。
飲食店の内装デザインを成功させるポイント
飲食店の内装デザインを成功させるためには、次のポイントを押さえてつくりましょう。
- 店舗のコンセプトと統一感を出す
- 多くの色を使用しない
- 動線を確保する
- 照明を効果的に活用する
- 内装デザインのシミュレーションアプリ・サイトを利用する
それぞれのポイントを、詳しく解説します。
店舗のコンセプトと統一感を出す
飲食店の内装デザインは、店舗のコンセプトと統一感を出すようにしましょう。
内装デザインを検討する前に、店舗コンセプトを再確認してください。店舗のコンセプトが明確になっていれば、内装デザインもおのずと見えてきます。
たとえば、子供連れのファミリー向けがコンセプトの店舗であれば、店内に絵本やキッズペースを設置すると統一感が生まれます。
多くの色を使用しない
飲食店では、内装デザインに多くの色を使用すると、お客様が食事に集中できなくなる恐れがあります。
一般的に内装デザインに使用する色は、3色までが効果的とされています。使う色は、食欲を増進すると言われる、赤・黄色・オレンジなどの暖色系がよいでしょう。
動線を確保する
飲食店の内装デザインでは、お客様が動きやすい動線を確保しましょう。
動線が確保されていない店内ではお客様は動きにくく、レジやトイレに行く際に戸惑ってしまいます。お店でおいしい料理が提供されていても、「店内が移動しにくいからなぁ…」と、客足が遠のく恐れがあります。
また、スタッフのストレスも溜まりかねません。動線が確保されていないと、お客様の席まで料理を運ぶのに苦労するでしょう。
照明を効果的に活用する
飲食店の内装デザインは、お客様が利用しやすいように、照明を活用する必要があります。
お客様がゆっくりと過ごせる空間を目指すなら「足下を暗くする」、食事に集中できるようにしたいのなら「手元を明るくする」などの工夫をしましょう。
また、昼に営業してお酒を出さないお店では「店内は明るくする」、夜に営業するお酒を出すお店では「店内を暗くする」などの工夫もできます。
内装デザインのシミュレーションアプリ・サイトを利用する
店舗の内装デザインをシミュレーションできるアプリやサイトがあります。椅子やテーブルなどの店内に必要なものを配置して、完成イメージの作成が可能です。
このようなアプリやサイトで、事前にシミュレーションをしておけば、イメージを固めやすいのでおすすめです。
飲食店の内装デザインを決めるときの流れ
飲食店の内装デザインを決めるときには、次のような流れで進んでいくのが一般的です。
- コンセプトを明確にする
- 内装業者を選ぶ
それぞれの手順を、詳しく説明します。
コンセプトを明確にする
飲食店の内装デザインを成功させる上で、明確なコンセプトの確立は、大変重要です。飲食店の内装デザインを決める前に、自店舗のコンセプトを明確にしておきましょう。
また、コンセプトを決めるためには、ターゲットとなるお客様の特徴を明確にする必要があります。年齢や性別だけでなく、どのようなものを好むかなどの趣味嗜好までも想定しておきましょう。
内装業者を選ぶ
コンセプトを明確にしたら、内装業者に工事を依頼します。工事を依頼する際には、次のポイントを押さえておきましょう。
- 経験が豊富な内装業者を選ぶ
- 依頼者の話を聞いてくれる内装業者を選ぶ
内装業者のホームページで施工事例をチェックし、経験豊富な業者を選びましょう。
また、契約前でも、しっかりと話を聞いてくれる業者を選びましょう。そのような業者は、依頼主のイメージをヒアリングした上で、希望通りの内装やレイアウトを提案してくれる業者である可能性が高くなります。
飲食店の内装デザインにかかる費用相場
ここでは、以下の3点から、内装デザインにかかる費用相場を説明します。
- 内装工事費用の内訳
- スケルトン物件と居抜き物件の内装費用
- 坪単価で見る飲食店の内装費用目安
実現可能な予算で、内装デザインの工事が可能か不安である方は、参考にしてください。
内装工事費用の内訳
内装工事にかかる費用の種類や、工事総額あたりの割合を以下にあげます。工事総額は、物件の種類や坪数によって変動します。
- 設計デザイン費…工事総額の10~15%
- 設備工事費…工事総額の10~15%
- 内装(仕上げ)工事費…工事総額の10~30%
- 厨房機器費…工事総額の30~60%
- 什器・備品費…工事総額の15~25%
最も金額がかかるのは、厨房機器費です。冷蔵庫やオーブンなどの機械系の機器や、シンクや調理台などの電気を使わない機器などが該当します。
料理を扱う飲食店で、厨房機器はとくにこだわりたい部分です。しかし、内装工事総額の半分程度を占めるため、こだわりすぎると予想以上に高額になる恐れがあります。
金額を抑えたいなら、居抜き物件を利用し、備え付けられている機器を使う方法を検討してください。また、什器・備品類は、中古品を購入すると費用を抑えることが可能です。
このように、予算オーバーしないよう、価格を抑える工夫をしてください。
スケルトン物件と居抜き物件の内装費用
内装費用は、スケルトン物件だと高額になりますが、居抜き物件だと比較的安くなります。
スケルトン物件は、内装が何もない状態の物件で、内装デザインの自由度が高いのがメリットです。内装をすべて自分で揃えなければならない分、費用は高くなります。
一方、居抜き物件は、以前使っていた店舗の設備が残っている物件であるため、元々使われていた内装をそのまま使用できることがあります。店舗にある内装が使える分、初期費用を抑えられる可能性はありますが、デザインできる内容は制限されます。
また、居抜き物件の設備は、老朽化によって使えない可能性もあるため注意しましょう。不動産会社に、使用できる設備を確認しておく必要があります。
スケルトン物件と居抜き物件のメリット・デメリットを考慮して、どちらにするか選んでください。
坪単価で見る飲食店の内装費用目安
内装費用は、店舗の広さやカフェ、レストラン、居酒屋などの業態によって金額が異なります。
坪数が増えるほど内装費用は高くなります。また、カフェに比べると、レストランや居酒屋の方が内装費用は高額になりがちです。
おおよその飲食店の内装工事にかかる費用相場は、スケルトン物件だと1坪あたり「30~60万円」で、居抜き物件だと1坪あたり「15~30万円」です。
飲食店の内装デザインに関する注意点
飲食店の内装デザインを進めていると、次のようなトラブルが発生することがあります。
- 工事に遅れが発生する
- イメージと異なる仕上がり
- 不動産管理会社とのトラブル
- 設備にまつわるトラブル
- 費用に関するトラブル
このようなトラブルを避けるための、注意点を解説します。
工事に遅れが発生する
内装工事に遅れが発生する原因としては、次のようなことが考えられます。
- 契約時に施工期間の確認が足りなかった
- 内装業者に開業予定日が伝わっていなかった
これらの原因は、どちらも内装業者との連絡が上手く取れていなかったことで発生します。業者との連絡を密に取り、開店予定日に遅れないようなスケジュールで進めましょう。
イメージと異なる仕上がり
内装デザインが、イメージと異なる仕上がりになってしまう原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 施主と内装業者の間でイメージが十分に共有されていなかった
- 施主が図面の確認を怠っていた
どちらの原因も、内装業者としっかりと連絡を取り合うことで防げます。お互いに、内装デザインのイメージを共有する意識をもって、作業を進めましょう。
不動産管理会社とのトラブル
内装デザインが完成した後、店舗が契約内容に違反しているという理由で、不動産管理会社や大家さんとトラブルになってしまうケースがあります。
このようなトラブルを避けるため、先に賃貸契約の取り決めを理解してから作業を進めましょう。
また、実際に現場で作業をする内装業者にも、不動産管理会社や大家さんとの賃貸契約の内容を共有しておいてください。
設備にまつわるトラブル
内装工事完了後に「電力が不足していた」「厨房設備が取り付けられない」などの設備に関するトラブルが発生する可能性があります。
このような設備にまつわるトラブルは、完成後まで工事の状況を把握できていなかったことが原因で発生します。工事の期間に、内装業者と密な連携を取ることで、避けるようにしてください。
費用に関するトラブル
「金額が相場よりも高くなってしまった…」というトラブルを避けるには、相見積もりをとる必要があります。相見積もりは、複数の業者から見積もりをとることであり、価格の比較検討ができるので、適正な価格の把握が可能です。
相見積もりをとった後は、単に安い業者を選ぶのではなく、サービス内容を確認し、総合的に判断してどこに頼むのかを決めましょう。つくりたい内装のイメージを再現できそうな業者を探してください。
もし、相見積もりをとらずに契約した後、さらによい条件の業者が見つかったら、変更をするには解約金などの余計な支払いが生じる恐れがあります。
最初から、理想の条件に見合う業者を選定できるよう、相見積もりをとってじっくりと比較検討をしてください。
まとめ|ポイントを押さえて飲食店の内装デザインを成功させよう
飲食店の内装デザインは、以下のポイントを押さえてつくることで、成功しやすくなります。
- 店舗のコンセプトとの統一感を出す
- 配色を多くしない、動線を確保する
- 照明を効果的に活用する
- 内装デザインのシミュレーションアプリ・サイトを利用する
飲食店の内装デザインは、「コンセプトの決定」「専門の内装業者への依頼」という流れで進めるのが一般的です。
また、飲食店の内装デザインを進める上で、「工事が遅れた」「仕上がりがイメージしていたものと違った」などのトラブルが発生する可能性があります。このようなトラブルを防ぐためにも、内装業者と密に連絡をとって工事の状況などを把握しておきましょう。
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