【失敗しない】飲食店の厨房工事費用はいくら?相場と安く抑えるコツ

飲食店の厨房設備費用と入手方法|設備工事のポイント

飲食店を開業する時に気になるのは、「店舗の設備工事にかかる費用は?注意する点はあるか?」ということではないでしょうか?

この記事を最後までお読みいただくことで、飲食店の設備工事にかかる費用と注意点の概要を学べます。

当サイトは、2010年から数多くの飲食店を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

結論から言えば、新装か改装かによって、飲食店の設備工事にかかる費用と注意点は全く変わってきます。

店舗内装工事の見積もり比較

infomake株式会社 代表取締役 野村晃正

著者

infomake株式会社 代表取締役
野村晃正

武蔵野美術大学の空間演出デザイン科を卒業後、2010年にinfomake株式会社を設立。2010年から当サイト
「店舗内装工事見積り比較.com」を運営し、現在まで数多くの店舗開業をサポートしている。

プロフィール

一級建築士 石橋優介様

監修者

一級建築士
石橋優介様

広島大学大学院を卒業後、個人設計事務所や大手組織設計事務所に勤務。独立して一級建築士事務所を開設し、
住宅、事務所、店舗、宿泊施設、教育施設などを中心に、全国で設計・監理を行う。執筆、監修、セミナー講師など幅広く活動。

プロフィール

1級建築施工管理技士 山本悠太様

監修者

1級建築施工管理技士
山本悠太様

関西大学を卒業後、竹中工務店に入社。研修施設や高層マンションなどの大規模現場で施工管理を経験し、
躯体工事から仕上工事まで幅広い工事を担当。在籍中に1級建築施工管理技士を取得し、現在は加藤装飾株式会社で施工管理に従事。

プロフィール

目次

飲食店の厨房を作る時に必要な費用相場

飲食店の厨房設備を揃えるのに必要な費用相場

飲食店の厨房を作る際にかかる費用は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

  • 厨房機器
  • 厨房内装
  • 厨房設備

それぞれの費用相場について詳しく解説していきます。

厨房機器

厨房機器にかかる費用は、店舗の規模や業態によって異なりますが、一般的には100万円〜500万円程度が相場です。

新規で購入する場合、ブランドや機能によって価格が大きく変動しますが、具体的な機器別の価格相場としては、以下の通りです。

厨房機器相場価格
冷凍冷蔵庫35〜65万円
製氷器30〜60万円
コールドテーブル15〜40万円
ガスオーブンレンジ25〜45万円
ガステーブル8〜15万円
シンク18〜40万円
食器洗浄機50万円前後
フライヤー10〜18万円
パスタボイラー25〜60万円
茹で麺機25〜60万円
焼き台7〜18万円

新品で購入すると高額になりますが、中古品を活用することで初期費用を抑えられます。また、リース契約を利用すれば、初期投資を抑えながらも最新の設備を導入できるため、コストと性能のバランスを取りやすくなります。

厨房内装

厨房内装の費用は、業態の種類によって異なります。それぞれの業態に適した内装が求められるため、使用する素材や施工内容が変わり、費用にも差が出ます。

それぞれの目安は、以下の通りです。

業態の種類平均費用の相場
カフェ坪単価20万円
レストラン坪単価30万円
和食店坪単価40万円
焼肉店坪単価50万円〜

厨房内装の費用を抑えるには、業態に合った適切な素材を選び、施工業者とよく相談しながら計画を立てることが重要です。

また、相見積もりを取ることで、より適切な価格で施工を依頼できるでしょう。

厨房設備

厨房を設計する際には、排水設備や換気設備、ガス配管、電気設備など、さまざまな設備が必要になります。

これらの設備費用は、店舗の規模やレイアウトによって異なりますが、一般的には50万円〜200万円ほどが相場です。

ただし、建物の構造や既存の設備状況によって工事費用は大きく変わるため、まずは専門業者に現地調査を依頼し、具体的な見積もりを取ることが重要です。

飲食店の厨房設備を選ぶ際の3つのコツ

飲食店の厨房設備を選ぶ際の3つのコツ

次に、飲食店の厨房設備を選ぶ際の3つのコツを紹介します。

  • 店舗のサイズ感に合う設備を導入する
  • 店の強みを活かせる厨房設備を選ぶ
  • 排煙や換気設備で快適に過ごせる空間を意識する

店の強みとは、提供するメインメニューの種類を指しています。費用を安く抑えるコツは、メインメニューに必要な厨房器具をきちんと見極めることです。

店舗のサイズ感に合う設備を導入する

自店舗の厨房設備を選ぶ際は、店舗のサイズ感に合う設備を導入するようにしましょう。厨房の大きさに見合わない設備を導入してしまうと、料理が提供しづらくトラブルに発展する可能性があります。

また、店舗の厨房が大きいにもかかわらず費用削減のために小さな厨房設備を選んでしまうと、提供できるメニュー数やスピードに不具合が生じてしまいます。

設備の導入は、自店舗の厨房や客席のサイズ感を把握してから、動線やメニュー数などを考えて適切に判断するのが重要です。

店の強みを活かせる厨房設備を選ぶ

店の強みを活かせる厨房設備を選ぶことは、経営の成功とオペレーションのトラブル防止に必要な考え方です。店の強みを事前に把握することで、厨房器具の無駄な出費を抑えられるでしょう。

たとえば、多種多様な飲み物の提供を強みとする場合は、能力の高い製氷機が必要になります。性能の高い製氷機を導入しなかった場合は、飲み物の提供が遅れてスムーズなオペレーションができないことが予想できるためです。

反対に、飲み物の種類を抑えて食べ物で勝負する場合は、オーブンや冷蔵庫に力を入れるべきです。

事前に自分の理想とするメニュー数や料理が明確に決まっていれば、適切な厨房器具を選べるでしょう。

排煙や換気設備で快適に過ごせる空間を作る

飲食店の厨房設備を選ぶポイントとして、排煙や換気設備に力を入れて快適に過ごせる空間を作ることが挙げられます。

排煙や換気設備がきちんと行われていない飲食店では、顧客に不快感を与えてしまう可能性があるためです。特に、煙や強い匂いが想定できるラーメン屋や焼肉屋の開業を考えている場合は、入念に注意しなければなりません。

顧客の居心地の良さまできちんと考えることによって、リピーターが定着しやすくなり経営が成功する可能性も高まります。

【4つの方法】飲食店の厨房設備を入手するためには?

飲食店の厨房設備を入手する4つの方法

本章では、飲食店の厨房設備を入手する4つの具体的な方法を紹介します。

  • 新品の厨房設備
  • 中古品の厨房設備
  • リースの厨房設備
  • 居抜き物件の厨房設備

もちろん、新品で設備を購入する方が安心して長期間使用できます。しかし、新品の厨房設備は、中古品やリース品に比べて高くなるため予算と相談しましょう。

新品の厨房設備

飲食店の厨房設備を入手する1つ目の方法は、新品の購入です。新品の厨房設備を導入すれば、メーカーの保証やアフターフォローを受けられるためトラブルにも迅速な対応ができます。

しかし、デメリットは新品の厨房設備導入にかかる初期費用です。予算に余裕があり経営の成功確率が高い場合は、新品の厨房設備を揃えて長期間使用するのがおすすめです。

中古品の厨房設備

飲食店の厨房設備を入手する2つ目の方法は、中古品の購入です。新品の厨房設備に比べて低価格で揃えられるのがメリットといえます。

そのため、開業資金があまり用意できない場合は、新品の購入よりも堅実な判断です。

しかし、きちんとした中古品を揃えるためには、信頼できる業者とのつながりや保証期間などの入念な確認が必要です。価格だけで判断するのではなく、インターネットの情報や口コミ、知人からの紹介などを駆使して揃えていきましょう。

リースの厨房設備

リース品の活用は、厨房設備を効果的に揃える3つ目の選択肢です。リース品とは、リース会社に月々の決められた料金を支払うことで使用できる厨房機器を指します。

新品や中古品に比べて初期費用を大幅に抑えられるメリットはありますが、長期間使用した場合に料金が割高になるデメリットがあります。

しかし、自分でメンテナンスを実施する必要がない点や最新設備が利用できる点など、経営者にとって大きな魅力を感じる入手方法です。リスクを最小限に抑えた場合は、リース品の活用が望ましいでしょう。

居抜き物件の厨房設備

飲食店の厨房設備を入手する4つ目の方法は、居抜き物件の活用です。居抜き物件では、前に経営されていた飲食店の厨房設備をそのまま使用可能です。

そのため、厨房設備にかかる初期費用を大幅に抑えられます。

注意点として、居抜き物件の厨房設備の故障やトラブルが起きた場合は、借主負担で対応しなければならない可能性があります。前のオーナーに故障履歴の確認や使用感をヒアリングして、トラブル対応策を決めておく必要があるでしょう。

飲食店の厨房工事費用を少しでも安く抑える方法3選

飲食店の厨房工事費用を少しでも安く抑える方法3選

飲食店を開業する際、厨房工事は大きなコストがかかる部分ですが、工夫次第で負担を軽減できます。

今回は、厨房工事の費用を抑えるための具体的な3つの方法をご紹介します。

  • 必ず相見積もりを取得する
  • 厨房設備の優先順位を決めて中古やリースを活用する
  • 居抜き物件を活用する

それぞれの方法について詳しく説明していきます。

必ず相見積もりを取得する

厨房工事のコストを抑えるためには、まず複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。

業者ごとに施工内容や価格が異なるため、比較することで適正な価格帯を把握しやすくなります。

さらに、複数の見積もりを提示することで業者間の競争意識が高まり、値引き交渉の余地が生まれることも期待できるでしょう。

また、見積もりを確認する際は「工事費用の内訳」に注目することがポイントです。

どの工程にどれくらいの費用がかかるのかを把握することで、不要な工事を省き、コストを最適化できます。

ただし、単に安さだけで判断するのではなく、施工の質やアフターサポートの充実度なども考慮し、総合的に判断することが重要です。

厨房設備の優先順位を決めて中古やリースを活用する

厨房設備をすべて新品で揃えると費用がかさみやすいため、優先順位を決めて中古品やリースを上手に活用することがコスト削減につながります。

特に、使用頻度が高く衛生管理が求められる機器は新品を選び、それ以外の設備は中古やリースを取り入れることで、バランスの取れたコスト管理が可能になります。

中古設備を購入する場合は、信頼できる業者を通じて整備済みの機器を選ぶと、初期費用を抑えながら品質も確保できるので安心です。

さらに、リースを活用すれば、初期投資を減らしつつ定期的なメンテナンスを受けられるため、設備の管理負担を軽減できます。

導入する設備の種類やコストバランスをしっかり考慮し、自店舗に合った方法を選びましょう。

居抜き物件を活用する

飲食店の厨房工事費を大幅に削減する方法の一つが、居抜き物件の活用です。

居抜き物件とは、前の店舗が使用していた厨房設備や内装がそのまま残っている物件のことで、既存の設備をそのまま使えるため、新たに大規模な工事をする必要がなく、初期費用を抑えられます。

ただし、居抜き物件を選ぶ際には、設備の状態を事前に確認しておくことで、不要なトラブルを防げます。

老朽化が進んでいると修繕費がかかる可能性があり、結果的にコストが膨らんでしまうことも考えられます。

そのため、導入後のメンテナンス費用まで考慮したうえで判断することが大切です。また、店舗のレイアウトや厨房動線が業態に適しているかもチェックしましょう。

動線が悪いと使い勝手が悪くなり、結局改修工事が必要になることもあるため、事前にしっかり見極めることがポイントになります。

飲食店は新装と居抜きどちらがおすすめ?

飲食店は新装と居抜きどちらがおすすめ?

新装にするか居抜きにするかは、コンセプト次第です。コンセプトにマッチするのであれば居抜き物件でも構いませんし、マッチしなければ新装にするしかないでしょう。

いかに設備工事に費用をかけずにオープンするかを考えれば、居抜き物件を利用すれば、費用を確実に抑えられます。しかし、厨房やトイレ、設備の位置を変更すると、新たに設備工事が必要になり、かえって工事費用が高くなる場合もあります。

スケルトンから設備工事を一式行う場合は、最低でも300万円程度の費用がかかります。居抜き物件で業種が変わらなければ、工事費用は100万円もかかりません。

スケルトンと居抜き物件に関しては、下記の記事でメリット・デメリットを細かく解説しています。どちらの物件で開業するか悩んでいるオーナーの方は、ぜひ合わせてチェックしてください。

飲食店の厨房工事の提案事例2選

飲食店の厨房工事を計画する際、具体的な事例を知っておくと参考になります。そこで今回は、実際に行われた厨房工事の提案事例を2つご紹介します。

  • 厨房機器[埼玉/吉川市]見積もり提案事例
  • 厨房機器[千葉/大網白里市]見積もり提案事例

それぞれの事例を通じて、コストの抑え方や工事内容の工夫など、役立つポイントをチェックしていきましょう。

厨房機器[埼玉/吉川市]見積もり提案事例

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厨房機器[埼玉/吉川市]見積書

業種 ラーメン屋    
場所 埼玉県吉川市中野 面積 10.2坪
物件状態 工事内容 厨房機器
工事金額 2,046,000円(税込) 坪単価

厨房機器[千葉/大網白里市]見積もり提案事例

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厨房機器[千葉/大網白里市]見積書

業種 イタリアン    
場所 千葉県大網白里市大網 面積 15.02坪
物件状態 洋食レストランの居抜き 工事内容 厨房機器
工事金額 2,090,000円(税込) 坪単価

厨房設備以外で必要になる設備工事と設備費は?

飲食店で厨房設備以外にかかる設備費等を解説!

本章では、飲食店で厨房設備以外にかかるさまざまな設備のポイントや相場を紹介します。

  • 電気工事
  • ガス工事
  • 空調工事
  • 水道工事
  • 排気工事

それぞれの工事のポイントや注意点も詳しく紹介しているため、初めて飲食店を経営しようと考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

電気工事の3つのポイント

電気工事の3つのポイントは、以下の通りです。

  • 話を聞いてくれる業者に依頼する
  • 電気設備の種類はかなり大切
  • 安く済ませたいなら居抜き物件

飲食店で絶対に外せない要素である電気工事ですが、どうしても工事費用が高くつくため、少しでも安く抑えたいですよね。

電気工事をできるだけ安く済ませたい方のために、飲食店の電気工事費用を安くするポイントをご紹介します。

話を聞いてくれる業者に依頼

1つ目のポイントからして少し大げさに聞こえるかもしれませんが、話を聞いてくれる業者に依頼することは、意外と大切なポイントです。自分のイメージを伝え、しっかり聞いてくれる業者を選ぶことが、電気工事の費用を抑えることにつながります。

業者が十分に話を聞かずに独断で工事を進めた場合は、予想外の費用がかかる場合や高額な見積もりになる可能性もあります。また話を聞いてくれない業者の場合は、イメージと違うお店ができあがるケースが多いです。

話を聞いてくれない業者を選んでしまった場合は、多少工事期間が長くなっても、別の業者を探したほうが結果的に費用を抑えられる可能性があります。

電気設備の種類はかなり大切

昭和の時代には、単相2線式配線がよく使われていました。単相2線式配線とは100Vのみ利用可能なタイプで、改装工事や居抜き物件を考えている方は注意が必要です。

単相2線式配線は現在の電気設備と違い、基本料金が高く設定されている場合もあり、電気代が高くなってしまいます。

電気工事のみ依頼する場合は、内装業者より工務店やリフォーム会社に依頼する方が安くなります。契約電力と電圧のバランスについてのアドバイスも聞けるため、おすすめです。

安く済ませたいなら居抜き物件

新規開業を考えている人向けですが、電気工事の費用を安く済ませたいのであれば、居抜き物件を選ぶことです。

飲食店の「電気工事」は、造作が何もないスケルトンの場合、コンセントと照明器具の配線、エアコン、給排気ファン、大型冷蔵庫などの動力の配線工事、引き込み工事となります。

電気容量が足りない細い線の場合は、電気容量を増やすための幹線引き換え工事が必要です。

幹線引き換え工事が不要な場合、15坪〜20坪程度の飲食店の「電気工事」は、照明器具を除いて80万円〜100万円程度です。居抜き物件の場合、照明器具を取り替える程度で済むため20万円程度になります。

居抜き物件であり、なおかつ営業したい飲食店と同業種であれば、工事費用を大幅に抑えられます。もし、電気設備に問題がないようであれば、電気工事に対する費用はほぼかからないといって良いでしょう。

以上のような知識を積み重ねることで、工事費用を抑えられます。開業に向けて動くと何かと忙しくなりますが、少しでも多くの知識を取り入れて、工事費用を安く抑えましょう。

当サイトの加盟業者様が施工した事例の中から、一部のみ抜粋して、電気工事の「見積もり提案事例」を掲載します。

電気・水道工事の見積もり提案事例

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電気・水道工事[愛知/豊田市]見積書

業種 エステサロン    
場所 愛知県豊田市浄水町 面積 13.5坪
物件状態 スケルトン 工事内容 電気・水道工事
工事金額 1,006,620円(税込) 坪単価

ガス工事の4つのポイント

ガス工事の4つのポイントは、以下の通りです。

  • ガス容量には注意が必要
  • 業種によってガスの号数が違う
  • 内容を明確に伝えることが大切
  • プロパンガスは1.5~2倍の金額

飲食店の「ガス工事」は、飲食店用としてガスが供給されている場合、基本的に配管工事だけのため35万円〜40万円程度です。

給湯器などの機器は、ガスの配管免許を持っている人しか取り付けができないため、ガス業者に取り付けてもらうと良いでしょう。排気の出し方などの規制も多いため、ガス業者に取り付けてもらうのがベストです。

居抜き物件であれば、器具の付け替えや、位置的に配管を伸ばしたりする程度の工事のため10万円前後です。

飲食店を開業するにはガス工事は欠かせない工事であり、決して軽く考えてはいけません。現在のお店を改装する場合でも、新規開業する場合でも、ガス工事には十分な注意が必要です。

ガス容量には注意が必要

日常生活を送っているとさほど気にならないガス容量ですが、飲食店の経営となれば話は別です。

新たに飲食店を開業する場合やテナントとして入居する場合は、特に注意が必要です。入居するビルや建物が元々飲食店でない場合は、ガス容量が不足している可能性があります。

ガス容量を増やせば解決すると思う方もいるかもしれませんが、簡単にガス容量を増やせない場合も多いです。

立地によっては地域との兼ね合いで、すんなり工事の許可が下りないこともあり、許可が下りたとしても追加で工事費用がかかってしまいます。

テナントとして入居する場合や、居抜き物件を利用する場合でも、事前に内装業者とガス容量について相談しておきましょう。

業種によってガスの号数が違う

飲食店のガス工事では、業種によって扱うガスの号数が違うため、ガスの号数に関する知識が必要となってきます。

まず小料理屋や寿司屋、バーやカフェなどはほとんどの場合6号です。これよりガスの使用量が増える居酒屋や洋食店、うどん屋や蕎麦屋などの和食店は10号に上がります。

人気の業種であるイタリアンやフレンチ、ラーメン屋は16号、そして中華料理店は規模に応じて16号以上が必要になる場合もあります。

  • 小料理屋・寿司屋・バー・カフェ:6号
  • 居酒屋・洋食店・うどん屋・蕎麦屋:10号
  • イタリアン・フレンチ・ラーメン屋:16号
  • 中華料理店:16号以上(規模による)

一見すると不要な知識にも思えますが、開業を希望している業種とガス容量が合わない場合は、ガス管の引き直しが必要です。

ガスは6号が必要なのに3号だった、しかもガス容量の増設工事ができないという事態になれば、せっかく物件を契約して工事などの準備を進めても、その物件で営業できなくなってしまいます。

内容を明確に伝えることが大切

物件の設備が自分のやりたいお店に合っているか、物件を契約する前に内装業者に確認しましょう。

途中で物件を探し直すことになれば二度手間になるだけでなく、最悪の場合は取得費用が無駄になる可能性もあります。ガス容量などの設備面のスペックを確認してから、物件を契約しましょう。

ガス容量の不足は、飲食店のガス工事でよくあるトラブルです。営業したい飲食店の業種、取り扱うメニューやコンセプトを内装業者にしっかり伝え、それに合った物件を探してください。

プロパンガスは1.5~2倍の金額

プロパンガスには、都市ガスのように設定された定価がありません。たとえば、プロパンガス大手のレモンガスは比較的料金が安く、それ以外のプロパンガス業者は、地域によって価格が違いますが料金は高めです。

プロパンガスは業者が自由に価格を設定できるため、最初の契約の時に料金を高めに言ってくる業者もいます。プロパンガスの利用料金に相場はなく、ガスの使用量によって料金は変わってきます。

一概に都市ガスとどちらがいいか判断するのは難しいのですが、プロパンガスの利用料金は都市ガスの1.5~2倍程度かかるため、プロパンガスを使用するなら、何社か相見積もりを取ってみましょう。

プロパンガスを選択する理由は、元々都市ガスがないか、都市ガスでは容量が増やせない場合の2つしかありません。

プロパンガスのメリットは、最初の工事代金が安いことで、タダで工事をやってくれるところもあります。積極的にプロパンガスを選ぶ理由はありませんが、工事費用がかからないことを理由に選ぶ方もいます。

空調工事の3つのポイント

空調工事の3つのポイントは、以下の通りです。

  • 業務用のエアコンがおすすめ
  • 空調工事は10万~25万円が相場
  • 空調工事の作業過程

前述したように空調工事は、お客さんが快適に店内で過ごすための重要な工事です。一般的な費用や作業工程を知識として蓄えておくことが重要です。

業務用のエアコンがおすすめ

家庭とは状況が違うため、飲食店に家庭用のエアコンを何台も導入するのは非効率です。

そこで導入されるのが、業務用のエアコンですが、特徴的なのは家庭用と異なり馬力表示があることです。この馬力は店舗の広さではなく、店内で行われる作業内容によって適切な値が異なります。

特に、飲食店では調理の際に熱が発生するため、想定よりも大きな馬力の機種が必要となります。想定ギリギリの馬力の機種を選んでしまうと、エアコンが効かない飲食店という悪評が立ってしまいます。

他にもお客様に直接エアコンの風を当てないなど、いろいろな配慮が必要になるので専門業者と相談するようにしましょう。

空調工事は10万~25万円が相場

一般家庭におけるエアコンの設置費用は、一般的に1万円から3万円と言われています。立地条件や設置箇所によって差額が生じるのは、業務用でも同じです。

業務用エアコンの設置費用は、10万円から25万円が相場となり、一般家庭のエアコンと比べるとかなり高額になります。設置する種類によっても異なり、天井カセット形であれば12万円から30万円が相場です。

その他の業務用エアコンと設置費用の関係は、以下の通りです。

  • 業務用エアコンの設置費用の相場:10~25万円
  • 天井カセット形の設置費用の相場:12~30万円
  • 天井吊り形の設置費用の相場:11~25万円
  • 天井ビルトイン形の設置費用の相場:15~30万円
  • 壁掛けや床置き形の設置費用の相場:10~20万円

あくまでも目安の金額なので、立地や工事状況で変化することを覚えておきましょう。

空調工事の作業過程

飲食店の空調工事はマスキングにはじまり、配管用の穴あけを行って室内機を設置し、室外機を設置して真空引きという流れです。作業過程は家庭用とほぼ同じで、業務用といっても大掛かりな作業はありません。

既存のエアコンを取り替える場合も、家庭用とほぼ同じなので、費用の差は家庭用か業務用かという点だけです。違いがあるとすれば、エアコンのタイプや立地条件で工事費用が変動する点です。

一見すると空調工事の流れとは不要な知識に見えますが、いざ業者に依頼する時に武器になる場合もあります。ただ業者に任せれば良いと考えず、知識として覚えておきましょう。

当サイトの加盟業者様が施工した事例の中から、一部のみ抜粋して、エアコン工事の「見積もり提案事例」を掲載します。

エアコン工事の見積もり提案事例

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エアコン工事[千葉/緑区]見積書

業種 自転車屋    
場所 千葉県千葉市緑区鎌取町 面積 18坪
物件状態 オフィスの居抜き 工事内容 エアコン工事
工事金額 529,425円(税込) 坪単価

水道工事のポイント

飲食店の「水道工事」は、業種にもよりますが、トイレも厨房も何もないスケルトン状態の物件なら60万円~120万円くらいです。

トイレの位置を変更したり、グリストラップを新設したりする場合は、通常よりも費用が多くかかります。

また、ドライ厨房でなく、水を流せるウェット厨房にする場合も、厨房区画の防水工事を一から行うことになるため工事費用が増える要因です。

飲食店の場合は、保健所から付けるように指導される「グリストラップ」という油やゴミを除去する設備があり、グリストラップの大きさがは業種によって異なるため、水道工事の価格幅も大きくなります。

当然グリストラップも、居抜き物件であれば設置費用は抑えられます。

居抜き物件の場合は、グリストラップと元の配管に高圧洗浄をかけるだけのため、厨房機器のメンテナンスと変わらず10万円~15万円くらいで済みます。出店階数によって異なりますが、1階の路面店であれば8万円程度で済みます。

当サイトの加盟業者様が施工した事例の中から、一部のみ抜粋して、トイレ改装工事の「見積もり提案事例」を掲載します。

トイレ改装工事の見積もり提案事例

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トイレ改装工事[千葉/白井市]プラン

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トイレ改装工事[千葉/白井市]見積書

業種 ビデオ販売店    
場所 千葉県白井市復 面積 228坪
物件状態 営業中 工事内容 トイレ改装工事
工事金額 1,700,000円(税込) 坪単価

排気工事のポイント

飲食店の「排気工事(ダクト工事)」は、物件の条件によって大きく異なりますが、ビルの上までダクトを設置する場合、足場とダクトの費用だけで120万円~150万円程度かかります。

そのまま壁から排気する場合でも、80万円~100万円程度の費用がかかります。

排気工事は、給排気という形になるので、店内全部を工事しなければなりません。空気を外に出すには、外気を取り入れる必要があるため、追加の費用が発生します。

排気用のダクトが設置されていない物件で、煙が発生する業種の飲食店を開業すると、ダクト工事に多額の費用がかかって大変です。それに、焼肉屋などの煙が出やすい業種以外でも、飲食店では煙や臭いが全く発生しない業種はほとんどありません。

同業種の居抜き物件であれば、ダクトの清掃程度で対応できるため、新たなダクト工事をしなくても済みます。そのため、同業種の居抜き物件であれば、ダクト工事にかかる費用は0円です。

ただし、居抜き物件でも、業種が変わると店内の熱量が変わる場合があり、新たに給排気工事を行わなければなりません。いずれにしても、飲食店の空調・給排気の工事には、電気・ガス・水道工事よりも費用がかかることを覚えておきましょう。

当サイトの加盟業者様が施工した事例の中から、一部のみ抜粋して、ダクト工事・換気扇工事の「見積もり提案事例」を掲載します。

ダクト工事[さいたま/北区]見積もり提案事例

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ダクト工事[さいたま/北区]見積書

業種 和食店    
場所 埼玉県さいたま市北区土呂町 面積 42.42坪
物件状態 営業中 工事内容 ダクト工事
工事金額 2,035,000円(税込) 坪単価

ダクト工事[大阪/寝屋川市]見積もり提案事例

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ダクト工事[大阪/寝屋川市]見積書

業種 焼肉屋    
場所 大阪府寝屋川市 面積
物件状態 営業中 工事内容 ダクト工事
工事金額 350,000円(税込) 坪単価

換気扇工事の見積もり提案事例

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換気扇工事[神戸/中央区]見積書

業種 居酒屋    
場所 兵庫県神戸市中央区相生町 面積 13坪
物件状態 営業中 工事内容 換気扇工事
工事金額 255,200円(税込) 坪単価

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ここまで、飲食店を開業する際の設備工事費用の目安、注意したいポイントについて解説してきました。

こちらの記事で、設備工事費用の目安を知り、注意すべきポイントも知れたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。

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