美容室・サロンの設備工事費用と注意点

美容室・サロンの設備工事費用と注意点

美容室・サロンを開業する時に気になるのは、「店舗の設備工事にかかる費用は?注意する点はあるか?」ということではないでしょうか?

この記事を最後までお読みいただくことで、美容室・サロンの設備工事にかかる費用と注意点の概要を知ることができます。

当サイトは、2010年から数多くの美容室・サロンを工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

結論から言えば、新装か改装かによって、美容室・サロンの設備工事にかかる費用と注意点は全く変わってきます。

美容室・サロンの「電気工事」

美容室・サロンの「電気工事」は、造作が何もないスケルトンの場合、コンセントと照明器具の配線、エアコンなどの動力の配線工事となります。

電気容量が足りない細い線の場合は、電気容量を増やすための幹線引き換え工事が必要になります。

幹線引き換え工事がなければ、20坪くらいの美容室・サロンの「電気工事」は、照明器具を除いて60万円~70万円くらいです。居抜き物件であれば、照明器具を取り替える程度で済むため35万円くらいです。

電気工事で注意すべきポイント

美容室ではドライヤーやパーマ器具など、様々な部分で電気を使います。新しく美容室を開業する場合でも、現在の美容室を改装する場合でも、美容室にとって電気工事は最も注意したいポイントです。

初期で想定しておけば、後で追加工事をしなくても済みますので、安易に電気工事をする前にこちらをチェックしておきましょう。

照明やドライヤーの電気容量に注意

これから開業を考えている場合は、長期的な視点を持って電気工事を行いましょう。

照明1つとっても、蛍光灯とLEDでは1か月あたりの電気代に相当な差が生まれるので、初期の工事で導入したいですね。LEDは低消費電力で長寿命のため、初期費用は高くなりますが、将来を考えれば確実にお得です。

また、ドライヤーの電気容量にも注意しましょう。

電気容量を含めた電気工事は、開業当初の美容機器に基づいて設計されています。一般的な1200Wのドライヤーだけでなく、さらに上のW数まで想定した設計にしておくことが大切です。

電気容量は想定より大きくしておく

安易に電気工事を行ってしまうと、後で電気容量を増やす必要が出てきたり、最悪の場合は火事にすら発展します。

長く経営するにあたって、設備の拡充や電気の使い道が増える可能性がある場合は、事前に業者に相談しておきましょう。初期で想定しておけば、後で追加工事をしなくても済みます。

後から追加で電気工事を行うことになれば、営業も休まなければいけませんし、追加の工事費用もかかります。経営に大きな打撃となるだけでなく、お客様にも迷惑をかけることになります。

美容室の電気工事は非常にデリケートで難しく、想定外の事態が起きるケースもあります。事前に入念な打ち合わせをし、美容室の電気工事に詳しい業者に依頼するようにしましょう。

美容室・サロンの「ガス工事」

美容室・サロンの「ガス工事」は、美容室・サロン用としてガスが入っていれば、基本的に配管工事だけのため、10万円~15万円くらいです。

給湯器などの機器は、ガスの配管免許を持っている人しか取り付けができないため、ガス屋さんに取り付けてもらうと良いでしょう。排気の出し方などの規制も多いため、ガス屋さんに取り付けてもらうのがベストです。

居抜き物件であれば、器具の付け替えや、位置的に配管を伸ばしたりする程度の工事のため3万円~5万円です。

プロパンガスについて

プロパンガスは、ガスの利用料金が高いのではないかと心配する人が多いですが、本当に高いのでしょうか?

実はプロパンガスには、都市ガスのように設定された定価がありません。例えば、プロパンガス大手のレモンガスは比較的料金が安く、それ以外のプロパンガス屋さんは、地域によって価格が違いますが料金は高めです。

プロパンガスは業者が価格を決められるので、最初の契約の時に料金を高めに言ってくる業者もいます。プロパンガスの利用料金に相場はなく、ガスの使用量によって料金は変わってきます。

一概に都市ガスとどちらがいいか判断するのは難しいのですが、プロパンガスの利用料金は都市ガスの1.5~2倍くらいかかります。もしプロパンガスを使用するなら、何社か相見積もりを取ってみましょう。

ただし、プロパンガスを選択する理由は2つしかありません。元々都市ガスがないか、都市ガスでは容量が増やせない場合のどちらかです。

プロパンガスのメリットは、最初の工事代金が安いことで、タダで工事をやってくれるところもあります。積極的にプロパンガスを選ぶ理由はありませんが、工事代金がないためにプロパンガスを選ぶ方もいます。

美容室・サロンの「水道工事」

美容室・サロンの「水道工事」は、トイレもシャンプー台も何もないスケルトン状態なら、20坪くらいの物件で50万円~70万円くらいです。

元の場所からトイレの位置を変更したり、シャンプー台を多く設置したりする場合は、通常よりも費用が多くかかります。

美容室・サロンの場合、基本的に保健所の指定などはありませんが、地方自治体によっては手洗いを付けるなどの指定がある場合もあります。必ず、事前に地方自治体の保健所に確認するようにしましょう。

水道管の太さが75~100ミリあれば、オフィス用の物件でも水道管の太さを変える必要はありません。居抜き物件の場合、元の配管に高圧洗浄をかけるだけなため、20万円くらいで済みます。

美容室・サロンの「空調工事(エアコン工事)」

美容室・サロンの「空調工事(エアコン工事)」は、室外機をどこに置くかによって大きく変わります。室外機を普通に床面に置けるなら、20坪くらいの美容室・サロンだと6馬力~8馬力程度なので、1台で80万円~120万円くらいです。

ただし、10階建てのビルで、クレーンで屋上に室外機を持っていかなければならない場合は、設置費用が大幅にアップします。

そのような場合、室外機とエアコン本体の距離が離れるため、エアコンの馬力数を上げなければエアコンがきかなくなります。エアコンの馬力数を上げるため、エアコン本体の価格も高くなり、エアコン自体の価格もアップします。

居抜き物件であれば、本体と室外機をばらしてオーバーホールするだけなので、1台に対して12万円くらいです。

美容室はエアコン選びが重要

美容室を利用する方は、自身のケアはもちろんですが、快適に施術してほしいと思っている方がほとんどです。美容室に最適なエアコンの選び方を知って、快適で居心地の良いお店を作りましょう。

美容室はカットやカラーなどでお客様の滞在時間も長くなるため、美容室の空調工事は他の業種より慎重に行わなければなりません。

美容室はドライヤーなどで熱を多く使うため、一般家庭用のエアコンでは夏場は蒸し風呂状態となり、お客様に不快感を与えます。電気工事を依頼する際は、エアコンについてしっかりと打ち合わせしましょう。

少しでもエアコンにかかる費用を安くしようと思って、家庭用エアコンを数台設置するよりも、業務用エアコンを1台導入した方が安くなる場合もあります。

何よりお客様に快適な空間を楽しんでもらうためにも、ドライヤー等の熱を想定してエアコンを選ぶことが大切です。1台では小さい熱量だとしても、1度に何台も起動すれば大きな熱量になります。

馬力が強めのエアコンを設置する

ドライヤーを始めとした、様々な熱源を多く使うのが美容室です。そのため美容室の室内には、熱がこもりやすく、換気で窓を開けても熱が出ていかないため、周囲より気温が高くなります。

特に真夏ともなれば、気温の高さと熱源の多さも相まって、室内が冷えにくくなってしまいます。美容室には、店舗の坪数よりも少し大きめな、1回り馬力が上の業務用エアコンを選びましょう。

美容室はお客様にとって快適な空間にする必要がありますが、熱くて居心地が悪くなってしまっては最悪です。店舗デザインがどれだけ素敵でも、お客様を不快にさせてしまっては本末転倒です。

センサー付きのエアコンを選ぶ

冷え性のお客様が来店された場合、常に風が当たり続けてしまうと、お客様を冷やしすぎてしまう可能性があります。人を検知するセンサー付きのエアコンを選び、できるだけ不快感を取り除きましょう。

エアコンから出る風でカットした髪が舞い上がったり、エアコンの風と一緒にほこりが排出されることもあるため、さらに望むのであれば、自動フィルターお掃除機能がついているエアコンが良いでしょう。

不快になりうる要因を排除するために、かゆい所に手が届くような環境を用意しましょう。こうした細やかな配慮が、顧客満足度にもつながっていきます。

待合室の風だけ弱くしたい場合は、個別タイプと呼ばれるエアコンの導入も検討しましょう。

日常的にエアコンを清掃する

エアコンを使用しない季節でも、1日の業務の中にエアコンの清掃を取り入れたい程に大切です。

この季節はエアコンを使わないから掃除しなくて良いと、家庭用と同じ扱いをすると、すぐにほこりやゴミがたまります。万が一それがお客様の目に入ってしまったら、絶対リピーターにはなってくれません。

美容室という特性上、目に入りやすい所や目に入る可能性のある所は、極力清潔に保っておきましょう。店舗によっては天井が高い場合もあるので、業者に依頼するのも1つの方法でしょう。

美容室の空調で大切なのは、空調工事というよりはエアコンの種類と機能です。やりすぎだと思うくらいお客様に配慮することで、顧客満足度が向上し、売り上げアップにもつながります。

美容室・サロンの「排気工事(ダクト工事)」

美容室・サロンの「排気工事(ダクト工事)」は、飲食店のように臭いや煙が出ないため、消臭装置を付けたり、ダクトを屋上まで持っていったりする必要がありません。

そのまま壁から排気して、店内の換気扇2箇所ぐらい、トイレの換気扇、給排気の工事を入れて、20坪くらいの物件で20万円~25万円くらいです。

同業種の居抜き物件であれば、ダクトなどを少し清掃するくらいで良いため、ダクト工事をしなくても済みます。ですから同業種の居抜き物件であれば、ダクト工事にかかる費用は0円です。

美容機器の種類と相場価格

もちろん美容機器にも定価はありますが、実際には美容機器によって割引率がありますので、内装業者に注文してから手元に渡るときの「実際の価格(出し値)」を提示しておきます。

美容室・サロンに欠かせない美容機器には、主に以下のようなものがあります。

主な美容機器

業種によっては必要のない美容機器もありますが、主な美容機器は概ねこういったところです。

美容機器相場価格
シャンプー椅子・ボウル一体型70万円~100万円
シャンプー椅子35万円~40万円
シャンプーボウル7万円~18万円
セット用の椅子2万円~25万円
パーマ器具15万円~35万円
エステ機器物によってピンキリ

美容機器の注意点

ただし、美容機器のサイズやグレードによって価格は大きく変動しますので、これらの金額はあくまでも目安として考えてください。

20坪くらいの美容室なら、新品で機器を一式揃える場合は250万円~300万円くらいで、中古で揃える場合は100円以下です。美容機器メーカーでは「タカラベルモント」が一強となっており、圧倒的に有名です。

最終的にどういった美容機器を選ぶかは、オーナー自身のお店のコンセプトやこだわり次第なので、予算も考えながら最適なものを選びましょう。

新装にするか?居抜きにするか?

いかに設備工事に費用をかけずにオープンするかを考えれば、居抜き物件は確実に安くなります。しかしトイレや水回りの位置、設備の位置を変更すると、新たに設備工事必要になり、かえって工事費用が高くなる場合もあります。

スケルトンから設備工事を一式行う場合は、最低でも250万円くらいはかかります。これが居抜き物件で業種が変わらなければ、50万円~80万円くらいです。

ただ、最後に改めて強調しておきたいことは、新装にするか居抜きにするかは、コンセプト次第ということです。コンセプトにマッチするのであれば居抜き物件でも構いませんし、マッチしなければ新装にするしかないでしょう。

内装デザイン事例・内装見積もり事例

当サイトの加盟業者様が施工した内装デザイン事例です。以下のリンクから、美容室・サロン・エステの内装デザイン事例をご覧いただけます。

美容室・サロン以外の設備工事費用

美容室・サロン以外の設備工事費用については、以下のページをご覧ください。

まとめ

ここまで、美容室・サロンを開業する際の設備工事費用の目安や注意すべきポイント、美容機器の種類と相場価格について解説してきました。

こちらの記事で、設備工事費用の目安や注意点を知り、美容機器の種類や相場も知ることができたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。

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