オフィス・事務所の設備工事費用とは?|3つの注意点と費用を抑えるポイント
オフィス・事務所を開業する時に気になるのは、「店舗の設備工事にかかる費用は?注意する点はあるか?」ということではないでしょうか?
オフィス・事務所の設備工事は新装か改装かによって、かかる費用と注意点は全く変わってきます。本記事では、オフィス・事務所の設備工事費用と注意点、費用を抑える方法を解説します。
当サイトは、2010年から数多くのオフィス・事務所を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績があるため、ぜひ参考にしてください。
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目次
オフィス・事務所の各設備工事にかかる費用とは?
オフィス・事務所の各設備工事にかかる費用は、以下の通りです。
- オフィス・事務所の「電気工事」の費用
- オフィス・事務所の「ガス工事」の費用
- オフィス・事務所の「水道工事」の費用
- オフィス・事務所の「空調工事(エアコン工事)」の費用
- オフィス・事務所の「排気工事(ダクト工事)」の費用
それぞれ詳しく説明します。
オフィス・事務所の「電気工事」の費用
オフィス・事務所の「電気工事」は、造作が何もないスケルトンの場合、コンセントと照明器具の配線、エアコンなどの動力の配線工事となります。
普通のオフィス物件であれば、電気容量が足りないことはほとんどなく、電気容量を増やすための工事はほとんど必要ありません。
幹線引き換え工事がなければ、20坪くらいのオフィス・事務所の「電気工事」は、照明器具を除いて30万円~40万円くらいです。居抜き物件であれば、照明器具を取り替える程度で済むため20万円くらいです。
オフィス・事務所の「ガス工事」の費用
オフィス・事務所の「ガス工事」は、通常の都市ガスが入っていれば基本的に配管工事だけのため、20坪くらいの物件で10万円くらいです。
給湯器などの機器は、ガスの配管免許を持っている人しか取り付けができないため、ガス屋さんに取り付けてもらうと良いでしょう。排気の出し方などの規制も多いため、ガス屋さんに取り付けてもらうのがベストです。
居抜き物件であれば、器具の付け替えや、位置的に配管を伸ばしたりする程度の工事のため3万円~5万円です。
オフィス・事務所の「水道工事」の費用
オフィス・事務所の「水道工事」は、トイレもシンクも何もないスケルトン状態なら、20坪くらいの物件で25万円~30万円くらいです。
オフィス・事務所の場合、基本的に保健所の指定などはありません。特に水道管の太さを変える必要もなく、元の配管に高圧洗浄をかけるだけなので、15万円くらいで済みます。
オフィス・事務所の「空調工事(エアコン工事)」の費用
オフィス・事務所の「空調工事(エアコン工事)」は、室外機をどこに置くかによって大きく変わります。室外機を普通に床面に置けるなら、20坪くらいのオフィス・事務所だと6馬力~8馬力程度なので、1台で80万円~120万円くらいです。
ただし、10階建てのビルで、クレーンで屋上に室外機を持っていかなければならない場合は、設置費用が大幅にアップします。
そのような場合、室外機とエアコン本体の距離が離れるため、エアコンの馬力数を上げなければエアコンがきかなくなることで、エアコン本体の価格も高くなり、エアコン自体の価格もアップします。
居抜き物件であれば、本体と室外機をばらしてオーバーホールするだけなので、1台に対して12万円くらいです。
オフィス・事務所の「排気工事(ダクト工事)」の費用
オフィス・事務所の「排気工事(ダクト工事)」は、飲食店のように臭いや煙が出ないため、消臭装置を付けたり、ダクトを屋上まで持っていったりする必要がありません。
そのまま壁から排気して、室内の換気扇2箇所ぐらい、トイレの換気扇、給排気の工事を入れて、20坪くらいの物件で20万円~25万円くらいです。
同業種の居抜き物件であれば、換気扇などを少し清掃するくらいで良いため、ダクト工事をしなくても済みます。ですから同業種の居抜き物件であれば、ダクト工事にかかる費用は0円です。
オフィス・事務所の設備工事に関する注意点
オフィス・事務所の設備工事に関する3つの注意点を紹介します。
- 将来的なレイアウト変更を考慮する
- 使いやすさを重視した動線設計を意識する
- 電気容量を多めに設定する
事前に注意点を知ることで、設備工事をスムーズに進められます。それぞれ詳しく説明していくので、ぜひ参考にしてください。
将来的なレイアウト変更を考慮する
オフィスや事務所は、働き方の変化や事業の成長によって、都度レイアウト変更の必要性がでてくるため、将来的な変更を念頭においてレイアウトを設計する必要があります。
オフィスの設備工事では、電源や通信設備の位置が柔軟に変更できるよう考慮されていると、追加工事を最小限に抑えられます。
とくに配線工事はレイアウト変更に影響が出やすいため、配線を天井裏や床下に通すようにすると、レイアウト変更がやりやすくておすすめです。
使いやすさを重視した動線設計を意識する
使いやすさを重視した動線設計になっているかどうかの確認も大切です。従業員がいどうしやすいか、転倒のリスクはないかなど、安全面も考慮した動線設計ができているかどうかを確認しましょう。
また、既存の給排水溝を利用する場合、レイアウトに制約が生じやすいため、事前に確認が必要となります。
とくにトイレの排水管は長さに制限があり、配管設備の追加工事が必要になる場合もある点を覚えておきましょう。
電気容量を多めに設定する
設備工事を施工する場合、オフィスや事務所で使用する機器の電気容量を事前に計算しておく必要があります。
使用するパソコンや複合機のほか、導入予定のエアコンや照明機器容量も含めたうえで、電気容量を計算します。将来的な変更分を加味して、計算で出した電気容量から少し多めに設定しておきましょう。
オフィス・事務所の設備工事費用を抑える方法
オフィス・事務所の設備工事費用を抑える方法を紹介します。
- 居抜き物件を活用する
- 予算を使う優先順位をつける
- 相見積もりをとる
設備工事で少しでも費用を抑えたいと考えている方は、参考にしてください。
居抜き物件を活用する
居抜き物件を活用すれば、オフィスに必要な基本的設備を引き継げるため、設備工事費用を抑えられます。
居抜き物件であれば、オフィスに必要な空調や照明、電気配線などがそのまま使用できる場合が多く、費用削減につながります。
ただし、居抜き物件を利用する場合、内見の際に設備の状況を確認する必要があります。設備の老朽化具合によっては、部品の交換や修理が必要な場合があるため、注意しましょう。
予算を使う優先順位をつける
設備工事費用を抑えたい場合、予算を使う優先順位をつける必要があります。
オフィスに必要不可欠な設備と、快適性やデザイン性を向上させるための設備とで、分けて考えるのがコスト削減にはおすすめです。
電気・通信設備は業務に必要な部分であるため、機能を確保する必要があります。一方で、会議室の防音性能であれば、会議室を密閉するのではなく、移動式のパーテーションで対応すれば、予算を抑えることが可能です。
相見積もりをとる
設備工事費用を抑えるには、複数の業者から提示された費用をもとに、適正価格を判断します。
工事費用は業者によって違いがあるため、相見積もりをとって、費用を比較したうえで業者を選ぶとよいでしょう。ただし、単に価格が安い業者ではなく、工事期間や業者の信頼性も考慮して、依頼する業者を選ぶのが大切です。
オフィス・事務所の設備工事に関するよくある質問
オフィス・事務所の設備工事に関するよくある質問を紹介します。
- プロパンガスは避けるべきですか?
それでは詳しくみていきましょう。
プロパンガスは避けるべきですか?
プロパンガスは、ガスの利用料金が高いため、避けようとする人が多いですが、本当に高いのでしょうか?
実はプロパンガスには、都市ガスのように設定された定価がありません。たとえば、プロパンガス大手のレモンガスは比較的料金が安く、それ以外のプロパンガス屋さんは、地域によって価格が違いますが料金は高めです。
プロパンガスは業者が価格を決められるので、最初の契約の時に料金を高めに言ってくる業者もいます。プロパンガスの利用料金に相場はなく、ガスの使用量によって料金は変わってきます。
一概に都市ガスとどちらがいいか判断するのは難しいのですが、プロパンガスの利用料金は都市ガスの1.5~2倍くらいかかります。もしプロパンガスを使用するなら、何社か相見積もりを取ってみましょう。
ただし、プロパンガスを選択する理由は2つしかありません。元々都市ガスがないか、都市ガスでは容量が増やせない場合のどちらかです。
プロパンガスのメリットは、最初の工事代金が安いことで、タダで工事をやってくれるところもあります。積極的にプロパンガスを選ぶ理由はありませんが、工事代金がないためにプロパンガスを選ぶ方もいます。
内装デザイン事例・見積もり提案事例
当サイトの加盟業者様が施工した内装デザイン事例です。以下のリンクから、オフィス・ホテル・ジム・スクールの内装デザイン事例をご覧いただけます。
オフィス・事務所以外の設備工事費用
オフィス・事務所以外の設備工事費用については、以下のページをご覧ください。
まとめ|オフィス・事務所の設備工事をする場合は費用を確認しよう
本記事では、オフィス・事務所を開業する際の設備工事費用の目安や注意点、費用を抑える方法を解説しました。
オフィス・事務所の設備工事を行う際は、以下の3つに注意が必要です。
- 将来的なレイアウト変更を考慮する
- 使いやすさを重視した動線設計を意識する
- 電気容量を多めに設定する
また、設備工事費用をできるだけ抑えたいと考えているなら、複数業者から見積もりをとるのがおすすめです。相見積もりをとると、工事費の価格相場が分かるため、高額な業者への依頼を避けられます。
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