A工事・B工事・C工事の違いとは?【オフィス移転で注意】業者の仕事範囲も

店舗の内装工事には何が含まれる?A・B・C工事の違いも解説!

店舗の内装工事をする時に気になるのは、「どこまでが店舗の内装工事に含まれるのか?」「B工事とC工事は何が違うのか?」ということではないでしょうか?

この記事を最後までお読みいただくことで、店舗の内装工事には何が含まれるかを学べます。

当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

結論から言えば、設備工事や入り口、サイン工事なども店舗の内装工事に含まれます。新装か改装かによって、設備工事の注意点や必要な工事内容も変わってきます。

店舗内装工事の見積もり比較

A工事・B工事・C工事とは?それぞれの違いを解説

A工事・B工事・C工事とは?それぞれの違いを解説

ショッピングセンターや共同店舗に出店する際の工事は、A工事・B工事・C工事といった分け方をします。A・B・Cの各種工事は、それぞれの工事区分に応じた分け方になっています。

  • A工事:物件オーナーが行う工事
  • B工事:物件オーナーが行う工事(テナント側の要望)
  • C工事:テナント側が行う工事

A・B・Cという名前だけ聞いてもイメージが浮かばないと思いますが、それぞれの工事にはどういった違いがあるのでしょうか?

詳しく解説します。

A工事:物件オーナーが行う工事

A工事は建物所有者が費用を負担する工事です。

A工事=物件オーナーの意思により、物件オーナーが行う工事

具体的には、ビルのエレベーターや廊下、トイレなどの共有部分の工事がA工事にあたります。他にも、用途に対応した標準的な設備工事もA工事です。

壁や柱、床もA工事に含まれるため、店舗側の意思でこれらを工事できないと覚えておきましょう。

B工事:物件オーナーが行う工事(テナント側の要望)

B工事はテナントとして入った店舗が、オーナーに対して工事の要望を伝え、オーナーが指定した工事業者で施工する工事です。

B工事=テナント側の要望に対して、物件オーナーが行う工事

A工事とかなり似ていますが、A工事は全てオーナーが行う工事なのに対し、B工事はテナント側の要望をオーナーが承認する形になっています

工事費用はどちらもテナント側の負担ですが、オーナーが承認するかどうかが、A工事とB工事の違いです。

C工事:テナント側が行う工事

C工事はオーナーの承認こそ必要ですが、依頼する工事業者もテナント側が決められる工事です。店舗の内装工事や照明器具の設置、電話やインターネットもC工事に分類されます。

C工事=物件オーナーの承認を得て、テナント側が行う工事

B工事ではオーナー側の業者が工事を行いますが、C工事ではテナント側で業者を決めて工事を行います。テナント側が全て決められるため、自由度が高く、理想に近づける工事が可能です。

分かりやすく表にまとめると、以下のようになります。

工事区分工事者
A工事物件オーナーの意思により、物件オーナーが行う工事
B工事テナント側の要望に対して、物件オーナーが行う工事
C工事物件オーナーの承認を得て、テナント側が行う工事

ただし注意も必要で、工事区分には明確な線引きがあるわけではなく、建物ごとに微妙な差があります。念のため工事前に物件オーナーと相談し、工事区分をしっかり確認しておきましょう。

本質は似ているようでも、A工事・B工事・C工事には、かなり違いがあることがお分かりいただけたと思います。

B工事とC工事の大きな違いとは?

B工事とC工事の大きな違いとは?

あらためて繰り返しになりますが、B工事とC工事のみに着目して違いを整理します。大きな違いは、テナントが主体になるか物件オーナーが主体になるかです。

  • B工事:建物のオーナーや管理会社が指定した業者が行う工事
  • C工事:テナント側が自由に業者を選び、発注する工事

C工事では、テナントが主体となって業者と進めるため、自分たちの希望を直接反映させやすい特徴があります。しかし、責任もテナント側にあるため、業者選びが重要です。

このように、それぞれの違いを正しく把握し、計画段階で建物のオーナーや業者としっかりと相談すれば、スムーズな工事進行が可能になります。

A工事・B工事・C工事の具体的な工事内容とポイント

A工事・B工事・C工事の具体的な工事内容とポイント

本章では、A工事・B工事・C工事の具体的な工事内容を詳しく解説します。

  • A工事の工事内容とポイント
  • B工事の工事内容とポイント
  • C工事の工事内容とポイント

基本的には、A工事にテナント側が介入することはありません。しかし、どのような工事が行われているか知っておく必要があります。

それぞれの工事のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

A工事の内容とポイント

A工事は、建物全体の安全性や機能性を維持するために行われるもので、主に建物の共用部分に関する工事が中心です。具体的な工事内容は、以下の通りです。

  • 外壁の補修
  • 防水工事
  • エレベーターの設置
  • 共用スペースの配管工事

A工事は、テナントの内装工事に間接的に影響を与える場合があります。共用部分の配管や配線が内装工事と連動している場合は、A工事のスケジュールが遅れると全体の工事進行にも影響がでる恐れがあるでしょう。

そのため、テナント側としてもA工事の進捗やスケジュールを把握しておくことが必要です。

B工事の内容とポイント

B工事は、主に建物全体の設備やインフラに関連する工事が該当します。具体的な工事内容は、以下の通りです。

  • 電気や配管
  • 空調設備の取り付け
  • 共用部分から専有部分に繋がる場所の整備

テナントが直接発注できるC工事とは異なり、オーナーの指定業者に依頼する必要があります。

B工事のポイントは、費用負担の明確化です。通常、B工事の費用はテナントが負担する場合が多いため、見積もりの段階で内容を十分に確認するようにしてください。

また、工事内容の制限にも注意が必要です。建物全体の統一性や安全性を保つため、管理会社やオーナーの基準に基づいた工事が求められる場合があります

こうした制約を理解した上で、計画を進めることが大切です。

C工事の内容とポイント

C工事は、テナントが直接業者を選び発注する工事を指します。具体的な工事内容は、主に以下の通りです。

  • 内装デザインやレイアウト
  • 家具の設置
  • 壁紙の変更
  • 照明の取り付け
  • 什器の設置

C工事は、業者選びで実績や専門性、価格のバランスを検討する必要があります。

注意点として、C工事はAやB工事と連動する場合があります。特に、配管や配線などの基盤工事が関わる場合には、他の工事とのスケジュール調整が欠かせません。

自由度が高い分、計画性と適切な業者選びが重要になると覚えておきましょう

【坪単価】B工事とC工事にかかる費用の目安とは?

【坪単価】B工事とC工事にかかる費用の目安とは?

B工事とC工事にかかる坪単価の費用目安は、主に以下の通りです。

工事の種類坪単価の費用目安
B工事10万~20万円
C工事15万~30万円

B工事の坪単価の目安は、10万~20万円程度といわれていますが、工事の内容や規模によって大きく変動する点に注意しましょう。

たとえば、配管の敷設や空調設備の設置などが含まれる場合、専門性が高くなるため、費用が増える傾向があります。

また、建物オーナーや管理会社が指定する業者による工事となるため、テナントがコストをコントロールしにくい点も特徴です。

一方、C工事は業者を自由に選べるため、交渉次第で費用を調整する余地もありますが、選択する素材やデザインのクオリティによって価格が大きく変動します。

店舗の内装業者が行なう仕事の範囲

店舗の内装工事の構成要素

本章では、店舗の内装業者が行う仕事の範囲を詳しく解説します。

  • 各種工事は内装業者による
  • 設備工事も含まれる
  • 入り口・看板も含まれる
  • 店舗デザインも含まれる
  • 設備工事で注意する点

店舗の内装工事は、設備工事(電気・ガス・水道・空調/エアコン・排気/ダクト)も含まれます。

設備工事が必要かどうかによって、内装工事にかかる費用も倍くらい変わってきます。十分に注意しましょう。

各種工事は内装業者による

店舗の内装業者にお願いできる工事の範囲は幅広く、解体工事・造作工事・サイン工事・什器関係なども含まれます。

解体工事とは居抜き物件で不要な部分を解体してくれる工事です。造作工事は、柱など主要な構造部以外の工事を指します。

このあたりの工事は、個々の店舗によって必要か分かれてくるでしょう。

また、サイン工事とは、建物の壁面に設置する看板の取り付け工事のことを指します。什器関係は、レジカウンターから陳列用のスチール什器などを始めとする什器の工事です。

こうしたいずれの工事も店舗の内装業者が行なう仕事に含まれますが、一部には対応していない業者もいるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

設備工事も含まれる

初めて店舗の内装工事を行う場合は、どのような工事になるのか想像が付きにくいものですが、インテリアの変更が工事の範囲に含まれていることは容易に想像が付きます。

ただし、店舗は一般住宅のリフォームとはかなり状況が異なり、単にインテリアを表面的に変えるだけではなく、設備工事も欠かせません。

たとえば、エアコンが効きにくかったり、厨房の火力が弱くては話になりません。細かな点を含めて、あらかじめ内装業者に相談し、実際の現場も見てチェックすると良いでしょう。

入り口・看板も含まれる

設備工事以外では、入り口(ファサード)、看板(サイン工事)も、内装業者の仕事に含まれます。

店舗の内装業者は、住宅リフォーム会社や工務店とは違います。

店舗デザインも含まれる

店舗作りで重視されるデザインは、もちろん内装業者の仕事に含まれています。

店舗デザインと施工する業者が同一である場合もあれば、双方が分かれていることもあります。

デザインについては必ずしも一から伝える必要はなく、過去のデザイン事例からイメージを膨らませるなど、経験豊富な内装業者に一任できると覚えておきましょう。

設備工事で注意する点

いくら店舗のデザインが良くても、開店後に以下のようなことが起きると大変です。そのため、設備工事の費用は絶対に削るべきではありません。

  • 電気容量が足りない
  • 火力が弱すぎる
  • 水道管が細すぎる
  • エアコンが効かない
  • ダクトが煙を吸わない

内装工事の費用を抑えるためには、設備(電気・ガス・水道・空調・排気)がそのまま使える居抜き物件を探すか、設備工事が少なくて済むスケルトン物件を探すと良いでしょう。

店舗の内装工事の範囲と工事の違いに関するよくある質問とは?

店舗の内装工事の範囲と工事の違いに関するよくある質問とは?

店舗の内装工事の範囲は、どの程度になるのでしょうか?

簡単に言えば、以下を除いたものすべてが店舗の内装工事に含まれます。

  • 飲食店の厨房機器や調理器具
  • 美容室やクリニックの専門機器
  • 電話やパソコン
  • レジなどの備品
  • チラシなどの販促物

内装業者の多くは、デザインの一部として、イスやテーブルなどの家具の依頼も請け負っているケースが多いです。店舗のデザインに合わせて、オリジナルで家具を作っている内装業者もあります。

その他、工事に関するよくある質問をまとめました。

  • 内装工事ができない業種はある?
  • どれくらいの規模まで工事できる?
  • 店舗のリフォーム工事もできる?
  • 内装工事だけでも発注できる?
  • インテリアもアドバイスしてくれる?
  • 集客のアドバイスはしてもらえる?

それでは、詳しく見ていきましょう。

内装工事ができない業種はある?

内装工事ができない業種はありません。どのような業種でもOKです。ただし、キャバクラなどの風営法の申請が必要な業種では、通常より工期が長くなる場合があります。

内装業者によっては、飲食系やサロン系、クリニック系など、ジャンルを絞っている場合もあります。また、キャバクラなどの夜の業態に限っては、受け付けていない内装業者も多いです。

どれくらいの規模まで工事できる?

特に内装工事の規模に制限はありません。そのため、どのような大きさの物件でも工事は可能です。しかし、小さな工事を得意とする内装業者もいれば、大きな工事を得意とする内装業者もいますので、適した業者を選びましょう

3フロアで合計200坪の居酒屋から2坪のたこ焼き屋まで、どのような内装工事でも対応可能です。

店舗のリフォーム工事もできる?

一部分だけのリフォーム工事でも、もちろん対応可能です。居抜き物件の改装から、新装のスケルトンまで、どのような内装工事でも工事できます

フロアや壁に凹凸があるような物件でも、補修すれば良いので全く問題ありません

下地を直す、剥がして上に組み直すなど、古い建物ではそのような工事をするケースが多いです。

内装工事だけでも発注できる?

内装工事だけでも発注できる?

既にデザイン案はあるので、工事だけ安くやってほしいという依頼もお受けできます。当サイトには、工事のみでもお受けできる工事会社や工務店も加盟しています

店舗内装工事の見積もり比較

ただし、デザイン・設計と内装工事の業者を分けると、仕上がりのイメージが違うなどのトラブルも多いため、デザイン・設計と内装工事は同じ業者に任せる方が良いでしょう。

インテリアもアドバイスしてくれる?

インテリアのアドバイスは、内装業者が最も得意とするところです。店舗のデザインに合わせて、家具や備品のアドバイスもしてくれます

ディスプレイ費として見積もりに計上して、セレクトやセッティングも任せられます。

もちろん、手持ちのソファをイメージに合わせて張り替えることも可能です。自分で揃えるのであれば、売っている店を教えてもらえます。

集客のアドバイスはしてもらえる?

長らく内装工事を手がけ、何十店、何百店という店舗を作ってきた内装業者には、さまざまなノウハウが蓄積されています

たとえば、内装にはあまり手をかけずに、外装を重視するのも1つの方法です。普通の入り口を作っても気付かれないので、内装にかけるお金を少し減らして、外装・入り口(ファサード)の見栄えを良くできます。

また、デザインによって、自分のお店が何をウリにしているかを目立たせられます。お店の名前を選んで来店するお客さんは少ないため、遠くから見て、あそこは何屋だと分かることが重要です

店舗というのは、ただ作るだけではありません。信頼できる内装業者と一緒に、あなたの理想のお店を作っていきましょう。

まとめ|A工事・B工事・C工事の違いを理解しよう

まとめ|A工事・B工事・C工事の違いを理解しよう

ここまで、店舗の内装業者が行なう仕事の範囲や、当サイトによくいただく質問について解説してきました。

こちらの記事で、何が店舗の内装工事に含まれるかを知り、A工事・B工事・C工事の違いを学べたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。

24時間365日、いつでも見積もり申込・資料請求できます!<完全無料・全国対応>

  • 飲食店・美容室・クリニック・オフィスの実績多数
  • 見積もりからプラン提案まで、すべて無料です。
  • 最大3社~5社の見積もり・提案を比較できます。
  • あなたの近くの業者が見積もり(現地調査も無料)
  • 紹介した業者に決めても、手数料は不要です。

店舗内装工事の見積もり比較

最新の見積もり依頼

初めてのお客様もご安心いただけますように、当サイトの「無料見積もり申込」の状況をご覧いただけます。(更新日時:2025年1月20日 21時58分)

  • 見積もり依頼の一覧はこちら
  • 2025年1月20日 東京都港区 テイクアウト
  • 2025年1月20日 愛知県春日井市 買取専門店
  • 2025年1月20日 東京都中野区 カフェ
  • 2025年1月20日 東京都中央区 焼肉屋
  • 2025年1月20日 広島県広島市 美容室
  • 2025年1月20日 東京都江東区 カフェバー
  • 2025年1月20日 兵庫県神戸市 サロン
  • 2025年1月19日 北海道札幌市 弁当屋
  • 2025年1月19日 東京都武蔵野市 カフェ
  • 2025年1月19日 神奈川県横浜市 スクール
  • 2025年1月19日 東京都中央区 整体院
  • 2025年1月19日 東京都港区 インドアゴルフ
  • 2025年1月18日 神奈川県横浜市 バー
  • 2025年1月17日 神奈川県川崎市 カフェ
デザイン事例・見積もり事例・お客様の声(タップで開閉)

担当者

店舗内装工事見積り比較.comの担当者

最新の見積もり依頼

  • 見積もり依頼の一覧はこちら
  • 2025年1月20日 東京都港区 テイクアウト
  • 2025年1月20日 愛知県春日井市 買取専門店
  • 2025年1月20日 東京都中野区 カフェ
  • 2025年1月20日 東京都中央区 焼肉屋
  • 2025年1月20日 広島県広島市 美容室
  • 2025年1月20日 東京都江東区 カフェバー
  • 2025年1月20日 兵庫県神戸市 サロン
  • 2025年1月19日 北海道札幌市 弁当屋
  • 2025年1月19日 東京都武蔵野市 カフェ
  • 2025年1月19日 神奈川県横浜市 スクール
  • 2025年1月19日 東京都中央区 整体院
  • 2025年1月19日 東京都港区 インドアゴルフ
  • 2025年1月18日 神奈川県横浜市 バー
  • 2025年1月17日 神奈川県川崎市 カフェ
  • 2025年1月17日 神奈川県横浜市 クラブ
  • 2025年1月17日 神奈川県鎌倉市 インド料理
  • 2025年1月17日 兵庫県西宮市 呉服屋

    無料見積もり・資料請求

    無料見積もり・資料請求はこちら

    このページの先頭へ