【とにかく安い】店舗内装工事を削減する5つのポイント|安すぎる場合の注意点
店舗の内装工事費用は、安いに越したことはありません。店舗を開業する時は、「できるだけ店舗の内装工事費用を削減して、資金に余裕を持たせたい」と思う方が多いのではないでしょうか?
この記事を最後までお読みいただくことで、店舗の内装工事費用を削減する5つの方法と安すぎる業者の注意点を学べます。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績があるので、ぜひ参考にしてください。
結論から言えば、物件と内装業者の選び方やDIYなど、5つのポイントを押さえることで、店舗の内装工事費用を削減できます。順番に見ていきましょう。
店舗の内装工事をとにかく安くする5つの方法【激安】
まずは、店舗の内装工事をとにかく安くする5つの方法を詳しく解説します。
- 居抜き物件でスケルトン物件よりも安く抑える
- 店舗兼用住宅を検討する
- 相見積もりを必ず取得する
- DIYで内装工事費用を削減する
- 店舗内装の設備は中古品を活用する
最も大切なのは、相見積もりを取得することです。相見積もりを依頼すれば、内装工事の適正価格が知れるうえ、値段交渉にも利用できるかもしれません。
居抜き物件でスケルトン物件よりも安く抑える
店舗の内装工事費用を安くできるかどうかは、物件選びで決まると言っても過言ではありません。どちらが内装費用を抑えられるかは、比べるまでもなく明らかでしょう。答えは、もちろん居抜き物件です。
居抜き物件とは、前の店舗の設備や残置物がある物件を指します。スケルトン物件は、何もない四角いスペースを思い浮かべてもらえれば分かりやすいでしょう。
ラーメン屋の居抜き物件にラーメン屋を開業する場合、必要なレイアウトは既にあり、ガスや水道も工事が不要で、設備もおおよそ使用できるならば、大幅に工事費用を削減できます。
電気・ガス・水道・空調(業務用エアコン)・給排気(排気ダクト)が整っている居抜き物件を利用すると、内装工事費用を相場より大きく削減可能です。
飲食店の場合で、スケルトン物件と居抜き物件で比較すると、まとめると以下の表のようになります。
飲食店の場合 | ||
---|---|---|
15~20坪 | スケルトン物件 | 居抜き物件 |
電気工事 | 80~100万円 | 20万円 |
ガス工事 | 35~40万円 | 10万円前後 |
水道工事 | 60~120万円 | 10~15万円 |
空調工事 | 80~120万円 | 12万円 |
給排気工事 | 80~100万円 | 0円 |
設備工事一式 | 最低300万円 | 100万円以下 |
飲食店を例にして、以下でさらに詳しく見ていきましょう。美容室やクリニックでも、基本的な考え方は変わりませんので参考にしてください。
内装工事費用を削減できる居抜き物件の特徴
最も手っ取り早く、効果的にコストダウンする方法は、設備が残っている居抜き物件を改装することです。飲食店なら厨房やトイレ、美容室ならシャンプー台など、設備の位置を変更しなければ、内装工事費用は確実に安くなります。
居抜き物件を探すなら、同じ業態で探してください。逆に言えば、業態が変わると、居抜き物件を選んでも費用的なメリットは少なくなります。
ただし、居抜き物件を同じ業態で開業するのは、内装工事費用は削減できても、経営的なリスクを伴います。前の方が同じ居酒屋やっていて閉店するのは、居酒屋が難しい地域なのかもしれません。
その業態が難しい可能性もあるので、イタリアンから居酒屋など、業態は変えた方が無難です。厨房などの設備が使える飲食店の居抜き物件を探し、別の業態で開業するのがベストな方法です。
もし、デザインやレイアウトにこだわりがあるなら、解体費用が不要になるため、スケルトン物件から工事した方が内装工事費用は安くなります。内装デザインのイメージも固めやすいでしょう。
居抜き物件の仕様を効果的に変更する方法
自分のやりたいことを少しでも妥協できると、内装工事費用は安くなります。
クロスのグレードを一段階落とす、表面仕上げの素材を変更するなど、仕様変更でコストダウンが可能です。見積もりの段階で業者にお願いすれば、代替の素材や仕上げ方法を提案してくれます。
厨房だけ元のまま使用して、他の部分をきれいに工事しても良いでしょう。看板だけ変えても、前のテナントの雰囲気が残ってしまうので、内装や全体の色を大きく変更するのがおすすめです。
お客様が外から見て、店舗が変わったという印象を持ってもらう最良の方法は、色の変更です。上手に色を活用すると、思いがけないコストダウン効果が生じることを覚えておきましょう。
店舗兼用住宅を検討する
新築ならば、住宅の工事と一緒に店舗側の設備工事も行えば、工事費用を安く収められる可能性があります。後から改築する場合は、店舗の業種にもよりますが、新築時に行うより工事費用が高くなる場合が多いです。
カフェなどの設備工事があまり必要ない業種は工事費用が安くなりますが、設備工事が多く必要な業種だと高くなります。また、店舗と住宅部分の外観を差別化する必要があり、外装の工事にもお金がかかります。
店舗と住宅が一緒だと肉体的には楽ですが、住宅要素が高い作りだと、やめる時に店舗として借りてくれる人が減ります。そういう意味では、住宅と店舗部分は明確に分けておいた方が無難でしょう。
きちんと店舗として作っておけば、やめた後に貸すことも可能となり、ローンの残債をテナント料でカバーできるかもしれません。上にオーナーが住んでいるのを嫌がる人もいますが、逆に安心という人もいます。
相見積もりを必ず取得する
店舗の内装工事を安く抑えるためには、相見積もりを取得することが基本中の基本です。一社の見積もりだけで決定すると、相場より高額な価格で契約してしまう可能性があります。
相見積もりを取る際には、各業者に同じ条件で依頼することがポイントです。これにより、単純に価格だけでなく、各業者の得意分野や提案内容を比較できます。
また、価格だけを基準に選ぶのではなく、施工の品質やアフターサービスも考慮しましょう。
相見積もりは、価格交渉の際の基準としても活用できるため、内装工事を安く抑える上で欠かせないプロセスといえるでしょう。
DIYで内装工事費用を削減する
内装工事費用を削減したいのであれば、壁を塗るなど、自分でできそうなことは自分でやることです。業者さんに相談すれば、自分でできそうな部分についてアドバイスをもらえるでしょう。
ただし、中にはDIYでは解決できない工事もあります。下記の工事は、プロに任せるのが無難です。
- 電気・ガス・水道・空調・排気などの設備工事
- 飲食店の厨房機器の設置
- 美容室のシャンプー台の設置
- クリニックの医療機器の設置
また、工事やDIYに自信が無い場合もおすすめしません。自分でやっても仕上がりがいまいちであれば、結局は時間とお金の無駄ですし、センスが悪くて営業に悪影響を与える可能性があります。
DIYのポイントを押さえて、どれだけ費用を節約できるのかを見ていきましょう。
何をDIYできるかは自分の力量しだい
どの部分を自分でDIYできるかは、ご自身の力量次第です。その気になれば、店舗の内装すべてをDIYできます。
床・壁・天井など内装や机・椅子・インテリアなどの什器や備品、自分ができると自信を持てる範囲でDIYを行って、費用の節約に挑戦してみましょう。
ただし、難しいと思える作業には手を出さないことです。失敗を重ねて、お金も時間もかかってしまい、結局は最初からプロに任せた方が安かったという結果にもなりかねません。
危険な設備工事は絶対に避ける
設備工事もある程度は自分でできる場合もありますが、基本的にプロに任せましょう。なぜなら、電気・ガス・水道・空調・排気などの設備工事は、難しいだけでなく危険が伴うためです。
知識のない素人が作業した結果、作業中に事故が起きてしまう恐れもありますし、設置が不十分で開業後にとんでもない問題が生じる可能性もあります。
店舗の設備工事はプロに任せて、自分でDIYするのは、危険度の少ない内装工事のみに限定しましょう。
プロの作業は決して邪魔しない
危険のない範囲でDIYをすれば節約できますが、それでも気を付けておきたい点があります。それは、決してプロの作業を邪魔しないということです。
業者はプロの判断で、的確に作業を進めています。そこに節約したいからと横やりを入れたり、一緒に作業して邪魔をするようなことになれば、業者も気持ちよく仕事ができず、作業を投げ出されてしまう恐れもあります。
自分に技術がある上でのDIYであれば、そこに魅力を感じられるでしょう。しかし、むやみに挑戦しても業者と揉めることになりかねませんので、節約にこだわりすぎないようにしてください。
お互いに気持ちよく作業できて、素敵なお店を作ることを一番の目標としましょう。
店舗内装の設備は中古品を活用する
店舗の内装工事費用を抑える方法として、中古品設備の活用を考えましょう。新品の設備を揃えるとコストがかさみますが、中古品を利用することで、初期投資を大幅に削減できます。
中古品を選ぶ際には、信頼できる業者を通じて状態をきちんと確認するのが重要です。安価だからといって状態が悪いものを購入すると、修理費用がかかり、かえって高くつく場合があります。
特に開業時は予算に限りがあるケースが多いため、中古品を検討する場合は慎重すぎるくらいが丁度良いでしょう。
店舗内装工事の安い業者を選ぶ2つのポイント【探し方】
本章では、内装工事が安い業者を選ぶ際の2つのポイントを詳しく解説します。
- 一括見積もりサービスを利用する
- 見積もりの内容をチェックする
工事が始まってから、他の業者より高かったことに気付いても手遅れです。
安くて満足のいく工事をしてくれる業者を選ぶために、見積もりや提案を比較して業者を選ぶポイントを見てみましょう。
一括見積もりサービスを利用する
個別の会社に見積もりを依頼する方法は、あまり有効ではありません。インターネット上で内装工事の見積もりを一括して依頼できるサービスがありますので、そちらを利用するのがおすすめです。
一括見積もりサービスの場合は、業者間でおのずと競争が行われ、他社よりもできるだけ安く、より良い提案をしようと競争原理が働きます。
そのため、適正な金額の見積もりを出してくれる業者を見つけやすく、内装工事費用を削減するために有効です。
見積もりの内容をチェックする
内装業者を選ぶ際は、業者によって見積もり金額に大きな開きが出る場合もあります。安い見積もりの方を選択しがちですが、金額だけでなく、作業員数・工事日程・廃棄物処理についてもチェックしておきましょう。
まず作業員数についてですが、見積もりが安い場合は、作業員数を削られている可能性があります。人件費が少なければ工事費用の圧縮に繋がりますが、工事の安全性が損なわれてしまう恐れがあるため、十分に注意しましょう。
続いて工事日程についてですが、工事期間が短いほど早く開業できるメリットがあります。ただし、工事日程や工事日数に無理がないかは、事前にしっかり確認しておきましょう。
無理な工事日程が組まれているケースもあり、無理に工事を進めれば、近隣の方に迷惑を掛けることになりかねません。結果として、お店のオープンが遅れることにも繋がります。
さらに廃棄物処理については、万が一後で業者の不法投棄などが発覚した際は、こちらにも責任が及ぶ可能性があります。廃棄物処理が省かれて安くなっていないか、見積もり項目を確認してください。
店舗内装工事の費用が安すぎる場合の3つの注意点
最後に、店舗の内装工事費用が安すぎる場合の注意点を解説します。
- 価格が極端に安すぎると完璧な仕上がりは難しい
- 知り合いや友人に安く頼むと指摘しづらい
- お金をかけるべきポイントは理解しておく
それでは、詳しく見ていきましょう。
価格が極端に安すぎると完璧な仕上がりは難しい
店舗内装工事で費用が極端に安い場合は、仕上がりのクオリティがあまりにもずさんな場合があります。工事費用が安い背景には、低コストの材料や、熟練度の低い作業員が起用されている可能性があるためです。
壁や床材などの品質が低い場合は、見た目だけでなく耐久性にも影響し、早期の修繕が必要になるケースも考えられます。
価格が極端に安すぎる場合は、その理由を事前に確認し、仕上がりやアフターサポートについて十分な説明を受けることが大切です。安心して店舗を運営できる内装を実現することが、成功への鍵になります。
知り合いや友人に安く頼むと指摘しづらい
店舗内装工事を知り合いや友人に安く頼むと、工事の内容に不満があっても指摘しづらくなってしまうでしょう。
特に、仕上がりがイメージと違ったり、工事にミスがあった場合でも、関係性を気にして意見を伝えにくくなることが少なくありません。こうした問題は、後から修正を依頼する際にも遠慮が生じ、結果的に別の業者へ依頼し、費用が高くなる恐れがあります。
こうしたトラブルを避けるためには、たとえ知り合いに頼む場合でも、事前にしっかりと見積もりや工事内容を確認し、契約内容を明確にしておくことが大切です。
適切な距離感でプロフェッショナルな関係を築くことが、後悔しない内装工事を実現する近道です。
お金をかけるべきポイントは理解しておく
店舗内装工事では、すべての項目でコストを削減してしまうと、店舗の機能性や集客力に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、店舗の第一印象を左右する外装部分には、適切な費用を割くべきです。
また、照明や家具などのデザイン性が高い部分は、店舗のブランドイメージを形成する重要な要素です。これらに投資することで、顧客の印象に残る空間作りが可能になります。
そのため、事前に必要な費用項目をリストアップし、優先順位をつけましょう。適切なポイントにお金をかけることで、コストを抑えながらも質の高い店舗内装を実現できます。
まとめ|安い店舗内装工事は相見積もりで実現
ここまで、店舗を開業する際に居抜き物件を探すポイント、自分でDIYするポイント、内装業者を選ぶポイントについて解説してきました。
こちらの記事で、店舗の内装工事費用を削減するポイントを学べたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。
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