【一覧】内装工事の見積もりの項目を徹底解説|損しないためのポイント
目次
店舗を開業する時に気になるのは、「どのように予算を決めれば良いのか?」ということではないでしょうか?
本記事では、実際に見積もりに記載されている主な項目の説明や金額ごとの内装工事の特徴を詳しく記載しています。今後、店舗の内装工事を業者に依頼したい方は、ぜひ参考にしてください。
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結論から言えば、坪単価や相場の知識を持った上で、明確な予算を伝えることが大切です。他にも、自分の業種は通常いくらかかるかを知っておきましょう。
【一覧】店舗の内装工事の主な見積もり項目
まずは、内装工事の見積もりに記載されている主な項目が、どのような意味なのか説明します。
- 設計費
- 解体工事費
- 仮設工事費
- 左官工事費
- 軽鉄・ボード工事費
- 塗装工事費
- 電気工事費
- 空調工事費
- ガス工事費
- 水道工事費
本記事で説明する項目以外にも、さまざまな言葉が見積もりに記載されていることが予想できます。分からない単語があれば、きちんと業者に質問しながら理想の内装を実現していきましょう。
設計費
設計費とは、店舗の内装デザインや図面の作成など、設計にかかる総合的な費用です。
設計費には、デザイナーの専門知識が活かされており、店舗のブランドイメージやコンセプトに合った空間作りの実現に欠かせません。
見積もりに設計費が記載されている場合、その費用がどのような内容に対して発生しているのかを確認し、納得した上で進めましょう。
解体工事費
解体工事とは、既存の内装や設備を撤去し、新たな内装工事の準備を行う作業です。特に、居抜き物件や以前に他の業態で使用されていた店舗を改装する際には、解体工事が必要不可欠です。
解体工事の際は騒音や振動が発生するため、近隣住民や他のテナントへの配慮も必要になります。解体工事費が見積もりに含まれている場合は、具体的にどの部分の解体が対象となるのかを確認し、追加費用が発生しないようにしましょう。
仮設工事費
仮設工事とは、工事を円滑に進めるために一時的に設置される設備や作業環境の整備にかかる費用です。具体的には、工事現場を囲う仮囲いや、工事用の電気・水道の仮設配管などが含まれます。
仮設工事費は、工事の規模や期間、設置する設備の種類によっても大幅に異なるため、事前に分からないことがあれば質問しておきましょう。
左官工事費
左官工事とは、壁や床、天井などに仕上げ材を塗りつける作業です。具体的には、職人がモルタルや漆喰などを使用して、店舗内の空間を美しく仕上げます。
左官工事は、必須ではありません。高級感を求める店舗や独自のデザインを追求する店舗には、左官工事費がかかる可能性があります。
どのような仕上げ材が使用されるのか、どの程度の面積が対象となるのかなどを詳しくチェックしておきましょう。
軽鉄・ボード工事費
軽鉄工事とは、主に壁や天井の骨組みを軽量鉄骨で作る工事を指します。一方、ボード工事は、その骨組みに石膏ボードなどを取り付ける作業です。
店舗のレイアウトを変更する場合や新しい壁を設ける場合は、軽鉄工事によって配置を作り上げます。現在では、木材等を活用して骨組みを作るのではなく、LGSと呼ばれる軽量形鋼を用いるのが主流です。
そのため、LGS・ボード工事費と記載されている可能性もあります。
塗装工事費
塗装工事は、空間の雰囲気を大きく左右する重要な工程です。壁や天井、柱などの表面に塗料を塗布し、デザインを作り上げます。
店舗の塗装工事では、使用する塗料の種類や色によってコストが変動します。塗装は、店舗のコンセプトやターゲットとする客層に合わせて決めましょう。
たとえば、落ち着いた雰囲気を演出するためには、マットな塗料や自然な色合いが選ばれることが多い傾向があります。一方で、活気ある空間を作りたい場合には、鮮やかな色や光沢のある仕上がりが適しているでしょう。
電気工事費
電気工事は、照明設備の設置や配線、コンセントの配置など、お店の開業に必要不可欠な工事です。
電気工事費には、配線工事や照明器具の取り付け、スイッチやコンセントの設置費用が含まれます。さらに、電力の供給容量を増やすためのブレーカー増設や、エアコンなどの大型機器の専用回路設置も見積もりに影響します。
見積もりの際には、電気工事の内容を詳細に確認し、必要な作業がすべて含まれているかをチェックすることが大切です。
空調工事費
空調工事費には、エアコンの設置費用やダクトの配管工事費、換気扇の取り付けなどが含まれています。空調設備は、お客様が心地よく過ごせる環境を作るためにとても重要な工事です。
しかし、過剰な設備投資は無駄なコストを生む原因になるため、専門業者と相談しながら、最適なプランを選びましょう。
ガス工事費
特に、調理をともなう業種では、ガス設備の設置が欠かせません。ガス工事費には、ガス配管の新設や移設、ガスコンロや給湯器の取り付けにかかる費用が含まれます。
店舗のレイアウトや規模に応じて、必要な配管の長さや設備の数も変わるため、工事費用にも大きな差が出てくるため注意が必要です。
水道工事費
まず、水道工事費の大きな要因は、店舗のレイアウトや使用する設備の数です。たとえば、キッチンの場所が水道の引き込み口から遠い場合、配管の延長工事が必要となり費用が増加します。
また、手洗い場やトイレが複数ある場合、それぞれに配管が必要となり、工事費も上がる傾向にあります。
水道工事費は、見積もりの中で比較的高額になるため、分からないことがあればきちんと業者に質問しながら進めるようにしましょう。
店舗の内装工事の予算を決める3つのコツ
次に、店舗の内装工事の予算を決めるコツを解説します。
- 内装工事の予算の決め方
- 内装工事の坪単価
- 内装工事費用の相場
店舗の内装工事の予算は、あいまいにせず、明確な金額を決めることが大切です。一番良くないのが、「200~300万円くらいで、良いお店を作ってほしい」というような予算の決め方です。
しかし、上記のような予算の伝え方だと、内装業者はいくらの予算に対して提案すべきか決められません。そのため、最終的な打合せの段階で、提案の内容にズレが生じる可能性が高くなります。
内装工事の予算の決め方
店舗の内装工事の予算は、内装業者に以下のように伝えてください。
店舗の内装工事は、途中から予算を増やしたりすると、お店全体のバランスがおかしくなる場合が少なくありません。内装業者は、あなたの提示した予算内で、お店全体のバランスを考えてベストな提案をしてくれます。
明確な予算を伝えることは、後で後悔しないための重要なポイントです。
内装工事の坪単価
ただ、店舗の内装工事の場合は、価格の相場も分からないものです。以下で内装工事費用の相場について説明しますが、坪単価を知っているだけで、価格が適正かどうか分かるようになります。
たとえば、「坪単価40万円」で、建坪が50坪なら総額でだいたい2,000万円程度と予測できます。
しかし、店舗の内装工事は、物件の設備の状態、使用する素材の材質、内装デザインのこだわり具合などによって、坪単価が大きく異なります。
またそれぞれの内装業者によって、独自の基準に基づいて見積もりを作成するため、なかなか価格の相場を明言することが難しいです。
内装工事費用の相場
あくまでも目安となりますが、以下が内装工事費用の相場だと覚えておいてください。以下の坪単価で資金計画を立てていけば、ある程度の希望を取り入れて、十分に満足するお店を作ってもらえます。
店舗の業種 | 新装の坪単価 | 改装の坪単価 |
---|---|---|
飲食店 | 30~50万円 | 15~30万円 |
美容室・サロン | 30~40万円 | 15~30万円 |
クリニック・病院 | 20~50万円 | 10~30万円 |
オフィス・事務所 | 10~20万円 | 5~10万円 |
※厨房機器・美容機器・医療機器・OA機器は別途
ただし、店舗の内装工事費用を坪単価で計算できるのは、基本的に15~20坪程度のお店の場合です。
たとえば、5坪の店と15坪の店を比較しても、最低限必要な設備工事はほとんど変わらないため、15坪の店より5坪の店の方が坪単価としては高くなります。
逆に、50坪のように大きな店でも、必要な設備工事はあまり変わらないため、15坪の店より50坪の店の方が坪単価としては下がります。
坪数 | 坪単価の目安 |
---|---|
5坪の店舗 | 平均的な坪単価より高くなる |
15坪の店舗 | 平均的な坪単価 |
50坪の店舗 | 平均的な坪単価より安くなる |
必ずこの金額でなければお店を作れないわけではなく、1坪あたりの目安として考えれば大丈夫です。この金額以下でも良いお店を作ることは可能ですが、平均的な相場がこれくらいだと頭に入れておきましょう。
見積書から計算して、坪単価が上記の金額以上になる場合は、相場より内装工事費用が高いケースも考えられますので、判断の目安として内装業者と交渉してみましょう。
当サイトをご利用いただくことで、無料で、あなたの予算に合った見積もり・デザイン提案を受け取って、比較することができます。当サイトが間に入っていますので、しつこい営業を受ける心配もありません。
【金額別】店舗内装の特徴と費用の判断基準
お店を開業したいという夢を持つのは簡単ですが、実際に開業するための資金を用意するのは簡単なことではありません。
その中でも大きな金額となる内装工事費用については、ある程度の相場を把握しておかなければいけません。
開業したい店舗によってどれくらい用意すべきなのか、500万円と1,000万円の内装工事費用を基準にして見ていきましょう。
500万円以下の店舗
まず店舗の中でも内装工事費用を安く抑えられる、500万円以下に抑えやすい店舗について考えてみましょう。
具体例をあげると、洋服やアクセサリー、雑貨、食料品などを扱う販売店は、内装工事費用を500万円以下に抑えやすい店舗です。
販売店が内装工事費用を安く抑えられる理由は、飲食店や美容室、医療クリニックのように高額な設備を必要としないためです。販売店に必要なのは、会計をするカウンターや商品を展示するディスプレイくらいでしょう。
工夫次第では内装工事費用をどんどん削れるので、100万円以下の内装工事費用にすることも十分可能です。
500万円以上の店舗
開業資金の約半分が内装工事費用にかかることになり、飲食店は、内装工事費用が500万円を超えることが多いです。
飲食店以外の店舗では、美容室や介護施設、エステサロンなども500万円を超えることがあります。いずれも共通しているポイントは、専用設備が必要ということです。
壁や床、照明といった基本的な内装は、費用を抑えやすい販売店と大きく変わらなくても、設備機器を設置するための工事によって大幅に内装工事費用が増えます。
費用を抑えるには、設備機器にかかる費用をいかに抑えるかがポイントといえますが、最新設備をウリとしやすい美容室やエステサロンではなかなか難しいものがあります。
開業後の運営を考えると、無理に設備機器を節約しすぎると売上が減る可能性もあるので、十分な設備投資は欠かせません。
1,000万円以上の店舗
医院やクリニック、歯科医院などの医療機関は必要な設備が多く、内装工事費用が1,000万円を超える場合も少なくありません。内科や整骨院などは設備が少なくてすむので、比較的費用を抑えやすいです。
医療関係以外でも、グレードの高さにこだわった高級ブティック、内装デザインにこだわったバーやレストラン、和風の素材にこだわった寿司屋や和食店も、1,000万円を超えることがあります。
ターゲットとする客層に高級志向の方が多い場合は、それに応じた空間やデザインが必要になるため、内装工事費用も高額になることが多いのです。
上記で紹介した内装工事費用は、あくまでも基本的な目安です。実際はどんな物件や内装業者を選ぶかで大きく変わってきますので、相場がすべてではありません。
また自分の工夫次第で内装工事費用は意外と節約できるので、予算が足りないからといって夢を単純にあきらめてしまうこともありません。
業種ごとの内装工事費用
業種ごとの内装工事費用と坪単価の目安について、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。
見積もりを業者に依頼する際の3つのポイント
最後に、店舗の内装工事の見積もりを業者に依頼する際のポイントを網羅的に解説します。
- 見積もりが有料になるパターンを注意する
- 必ず複数業者から見積もりを取得する
- 後悔しないように見積もりの期間は十分に設ける
特に複数業者への見積もりの依頼は、必ず実施しましょう。複数業者に見積もりを依頼することで、適切な金額で実施されているのか判断できます。
見積もりが有料になるパターンを注意する
多くの業者では見積もりが無料で提供されます。しかし、場合によっては有料になることもあるため注意しましょう。具体的には、詳細な設計図面の作成や現地調査をともなう見積もりの場合です。
ただし、有料見積もりであっても、その内容が充実しており、具体的な設計案や工事スケジュール、詳細な費用内訳が含まれている場合は、投資する価値があるでしょう。
注意しなければならないのが不意の出費です。「無料だと思っていたのに有料だった」という状態を避けることで、安心して内装工事の計画を進められます。
必ず複数業者から見積もりを取得する
店舗の内装工事を依頼する際、必ず複数の業者から見積もりを取得してください。見積もりを1社だけに依頼すると、その業者の提示した条件や価格が適正かどうか判断が難しくなります。
施工費用の違いを比較すれば、自分の知識も蓄えられるので一石二鳥です。また、複数業者に見積もりを依頼することで、競争意識が生まれ、値引きや追加サービスの提供を受けやすくなる可能性が高まります。
最終的に、見積もりを取得する際は、内容をしっかりと確認し、不明点や疑問点があれば、業者に質問してクリアにしておくことが重要です。適正な価格と満足のいくサービスを得るためにも、複数業者からの見積もり取得は欠かせません。
後悔しないように見積もり期間を十分に設ける
店舗の内装工事の見積もりを依頼する際は、後悔しないために期間を十分に設けましょう。時間がないからといって、急いで見積もりを依頼し、焦って決定してしまうと、後から思わぬトラブルや追加費用が発生するリスクが高まります。
また、期間を設けることで、自分自身の要望や条件を整理し、業者にしっかりと伝えられます。
店舗内装は一括見積もりサイトを利用しよう
ここまで、店舗の内装工事の予算を決めるコツ、内装工事費用の判断基準について解説してきました。
こちらの記事で、適切な予算の決め方を知り、業種ごとの相場の目安も知ることができたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。
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