店舗の内装工事を計画する4つのポイント
目次
店舗を開業する時に気になるのは、「どのように計画を立てれば良いのか?」ということではないでしょうか?
この記事を最後までお読みいただくことで、店舗の内装工事を計画する際のポイントを知ることができます。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
結論から言えば、まず以下の4つのポイントを意識して計画を立てること。そして、商売のコンセプトを決めて、内装業者にイメージを上手に伝えることが大切です。
店舗の内装工事を計画するポイント
法律に関しては知らなければ損をし、知っていれば得をすることがたくさんあります。工事は内装業者に任せるにしても、長年営業を続けるための知識として身につけておきましょう。
以下のポイントをきちんと押さえておかないと、見た目はきれいだけど、日々の営業に不便なお店になってしまいます。多くの方がお店が完成してから最も後悔するのは、見た目のデザインではなく、営業上の不便やトラブルなのです。
オープンした後でも、見た目のデザインをきれいに直すことは簡単です。後で直すことが難しいところにこそ配慮し、末永く快適な営業を続けてください。
店舗の出店に際して、特に考えなければいけないことは以下の4つです。
1.店舗のコンセプト
コンセプトのない店舗は、絶対に長続きしません。大まかで構いませんが、どんなお店にするのかを決めておくことは、成功するための基本になります。
何屋さんか分からなくては内装業者もデザインできませんし、数多くの競合店が存在する中で、そもそもオーナーが何をしたいのか分からないようなお店が成功するはずがありません。
どういう業態で、どういうメニューで、どういう特徴のお店を作りたいか?お店の雰囲気やイメージの方向性は、オーナーが決めるべきことです。オーナーは経営者ですから、自分自身でコンセプトを考えなければいけません。
ただ漠然と営業していたら、商売は必ず失敗します。逆にきちんとコンセプトや方向性を持って、売りにする商品やサービスを最初に作っているお店は上手くいっていますし、長続きしています。
安定した経営を続けるためには、何よりもスタートが肝心です。流行や気分に流されることなく、長期的なイメージと信念をもってコンセプトを構築しましょう。
2.店舗の設備工事
店舗の内装工事において、設備工事は大きな費用がかかる部分ですから、細心の注意を払っておく必要があります。設備工事でポイントになるのは、「水道管の太さ、電気・ガスなどの容量」です。
開業時はもちろんですが、長期的な視点を持って、将来の増設なども見越して設備工事について考えておく必要があります。
新しい客層を呼び込むために、揚げ物メニューに追加したいが「ガス容量」が足りない。来店客が増えてきたので、席数を増やしてエアコンを増設したいが「電気容量」が足りない。ということが後で分かっても遅いのです。
開業後に電気容量やガス容量が足りないことが分かるケースは、実際にけっこう多いです。設備容量が足りなければ、電気線やガス管を太くするといった追加工事が必要になり、余分な出費を強いられることになります。
物件の設備容量は、不動産屋や大家さんに聞くか、建築図面があれば内装業者はそこから判断できます。設備に関して正確な情報を把握し、設備の容量にある程度余裕を持たせて工事しておきましょう。
3.店舗のメンテナンス
当たり前ですが、お店の営業は毎日続いていきます。その結果、少しずつ内装が傷んだり、当初は予測できなかった不具合が生じたりすることもあります。汚れたクロスは張り替えれば済みますし、傷んだ家具は買い替えればいいでしょう。
しかし実際には、デザインに懲りすぎて交換できない場所に照明器具を設置してしまったり、掃除のできないスペースが生じてしまったりという笑えない話がたくさんあります。
店舗はあくまでも客商売です。店内を清潔かつ快適に保っていくのはオーナーの責任であり、メンテナンスの行き届いていない店には、やがてお客さんは足を運んでくれなくなります。
最初からメンテナンスが少なくて済む、手間のかからないお店を作ることが大切です。何十店、何百店も店舗を手がけてきた内装業者には、効率的かつ経済的にメンテナンスできる店舗を作るノウハウが蓄積されています。
オーナーやスタッフが日常の掃除をしっかりやることはもちろんですが、店舗専門の内装業者に依頼することで、将来的なメンテナンスが軽減されるということは覚えておいてください。
4.店舗に関する法律
店舗を開業・営業するにあたって、建築基準法や消防法など、いくつか守らなければならない法律があります。
たとえば、ビル内でオープンする場合は内装材には不燃のものしか使えない、油を使うお店ではグリストラップを設けなければいけないなどです。実際は内装業者が法律をクリアしたお店を作ってくれますが、知識として知っておくことも大切です。
住宅街やマンションの1階に出店して、近隣からニオイに対する苦情を受け、役所から指導されて、その対応ができずに営業停止になってしまったらどうしますか?
油を使わない業態でも、グリストラップを付けておけば、油だけでなくゴミも配水管を流れなくなるため、お店のメンテナンスがしやすくなって後々の費用も安く済みます。
もし廃業する場合も、原状回復や造作譲渡に関する知識を身につけておけば、次の方に居抜きで譲ることができるケースも多く、出店にかかった費用の一部を回収できることもあるでしょう。
店舗の内装工事を依頼するポイント
店舗の内装工事を依頼する際は、まず商売のコンセプトを決めましょう。そして、そのコンセプトに応じた店舗を作るために、内装業者に的確にイメージを伝えましょう。
コンセプトを決めるコツやイメージの伝え方など、以下を参考にしてください。事前に内装業者が何を知りたいかを分かっておけば、効率的に準備ができるでしょう。
コンセプトを決める方法
どの程度コンセプトが決まっていれば、内装工事をしやすいのでしょうか?それは、どんな業態にするのか(バー、居酒屋、カフェ、イタリアンなど)、大まかでも構わないので、お店の業態を決めておくことは大前提になります。
何屋さんか分からなくてはデザインもできませんし、そもそも何をしたいのか分からないようなお店が成功するはずがありません。
どういう業態で、どういうメニューで、どういう店を作りたいか?お店の雰囲気やイメージの方向性というのは、オーナーが決めるべき最も大切な部分です。
たとえば、回転率の高いラーメン屋を作りたいから、全部カウンターのお店にしたいなど。自分のお店をどのように運営していきたいかが明確になっていれば、それに応じた店舗を作っていくことが可能になります。
オーナーは、自分自身で商売のコンセプトを作らなければいけません。厳しいようですが、ただ漠然とやっていたら商売は必ず失敗します。逆に、しっかりとコンセプトを持ち、「売り」にするものを最初に作っているお店は上手くいっています。
内装業者も、そういう将来性のあるオーナーと仕事をしたいと思っていますし、そういうオーナーでなければ良いお店はできないと考えています。
また公庫や銀行から融資を受ける場合は、必ず事業計画書が必要になるため、コンセプトが無いと融資を受けることができません。コンセプトを考えることは、基本中の基本と認識しておきましょう。
イメージを伝える方法
内装業者に自分の理想とするイメージを伝える際に、最も伝わりやすいのは「写真」を見せることです。内装業者の多くが、「雑誌の切り抜き」や「好きなお店の写真」があると、イメージが伝わりやすいと言っています。
お店の全体でなくても、部分的でも、家具だけでも、色使いや質感、単純にこの照明が好きなどでも構いません。写真はアングルにこだわらず、数があればあるほど良いですし、スマホのカメラで撮影したものでも十分です。
- 自分で撮影する
- ホームページで見つける
- 雑誌などで探す
- 内装業者の事例から選ぶ
優先順位などは気にせず、希望の席数、厨房機器で必要なもの、明るい感じ、暗い感じ、天井はスケルトン、色の基調はこんな感じなど。具体的な希望を箇条書きで伝えると、イメージがわきやすいようです。
- 希望の席数
- 必要な厨房機器
- 明るい感じ or 暗い感じ
- 色の基調
- ポップ or エレガンス
- 高級感 or 大衆的
要するに内装業者は、オーナーの頭の中にあるイメージを知りたいと思っており、具体的な写真があるとイメージが伝わりやすいということです。
全体でも部分でもいいので、できるだけ多く具体的な情報を提示しましょう。内装業者は、お客様から提示された情報を総合してデザインするため、情報が多ければ多いほど希望に近いデザインが完成します。
イメージの参考になる代表的な雑誌には、次のようなものがありますので参考にしてみてください。
内装業者が知りたい情報とは?
その他にどんな情報を伝えれば、デザインや見積もりがしやすいのでしょうか?それは、概算でも構わないので予算を伝えることです。内装工事の予算が決まっていなければ、内装業者はデザインや提案をすることができません。
そして水道管の太さ、電気・ガスの容量も重要です。元径が20ミリになっていれば問題ありませんが、事務所などに使われる13ミリの水道管では、飲食店を営業するには細すぎます。
建築図面があれば、坪数、設備、構造などの基礎情報はほとんど分かります。建築図面は、不動産屋か大家さんに言えば手に入れることができますので、最低でも平面図・配置図は出してもらいましょう。
内装業者が工事のスケジュールを逆算できるので、オープン希望日などのスケジュールも、あらかじめ伝えておきましょう。他にもターゲットとする客層が分かっていると、内装業者はデザインやプランを考えやすくなります。
店舗の内装工事をしないデメリット
新しく店舗を開業するためには、テナントを借りて、内装工事を行う必要があります。中には、前の店舗の内装をそのまま利用してコストを抑える方もいますが、あまりおすすめできません。
前のお店の内装をそのまま利用するメリットは、言うまでもなくコスト削減ですが、それを上回るデメリットがある可能性も念頭に置いておきましょう。
新しい店舗だと分からない
まず障害となるのが、パッと見ただけでは新しい店舗ができたことが分かりにくい点です。看板を変えれば大丈夫だと思うかもしれませんが、近隣の住人はお店の看板や店名まで見ていないことも多いです。
実際に利用したことが無い、あるいは興味が無いお店の店名なんて分からないという人は多いです。視覚から得られる情報は、真っ先に飛び込んでくるものなので、一目で新規オープンした店舗と分からないのは非常に不利と言えます。
また、前に入っていた店舗の内装は、どのような事情があるにせよ、閉店せざるを得なかった店舗の内装なのです。
もしかしたら、内装自体に問題があって閉店してしまったのかもしれません。そのようなお店の内装をそのまま引き継ぐのは、非常にリスクが高いと言えます。
もちろん内装だけが閉店の理由ではなかったのかもしれませんが、以前のお店のものをそのまま利用するということは、そういうリスクやデメリットも一緒に引き継ぐということを覚えておきましょう。
前のお店と差別化できない
前の店舗の内装をそのまま使用すれば、確かに一時的にはコストを削減できるかもしれません。しかし、長く経営するにあたり、一度も内装工事をしないというのは不可能に近い話です。
特に飲食店や小売業は、定期的な内装工事やメンテナンスが必須です。いつかは改装しなければならないことを考えると、果たして最初にコストをケチるのが本当に得策なのかをよく考えてみてください。
確かに数十万~数百万円の出費は、始めたばかりの経営者には痛い出費かもしれませんが、オープン当初の一番大切な時期に、前に入っていたお店との差別化ができないと、結局長い目で見れば損をすることもあるのです。
上記のポイントに加え、古い店舗の内装はどんなに清掃が行き届いていたとしても、どうしても雰囲気がくすんで見えてしまいます。やはりオープン前の内装工事は、初期投資だと思って惜しまない方が良いでしょう。
店舗の内装・外装で差別化する方法
新しく店舗を開店したいけれど、既に似たようなお店が近隣にある。そんな時に重要になるのは、他店との差別化です。
商品のラインナップが似たようなものであったとしても、他店との差別化をはかることで、「このお店に行きたい」と思わせる強みを作ることができるのです。
どのように差別化するか?
差別化の方法で一番分かりやすいのは、店舗の内装でしょう。どれほど棚に並べる商品の質を上げ、値段を下げても、見てもらえなければ意味がありません。
しかし、店舗の内装や外装、看板などに工夫を凝らしてお店の見栄えを良くして、視覚的な部分での差別化をはかれば、自然と商品を手にとってもらえる可能性は上がります。
特に新規オープンの場合は、近所の人が一目見ただけで、「こんなお店ができたんだ」と分かるようにすることが非常に重要です。
どのような層を狙うか?
店舗の内装工事をする際にはっきりさせておきたいのは、どのような層を狙うのかという点です。それによって、内装のイメージが変わってきます。
気軽に購入できるライトな内装にするのか、それともある程度客層を絞って高級感のあるイメージにするのか。ここをはっきりさせないと、方向性が定まらず、開業後の経営にも支障が出てしまいます。
内装工事を行う際は、自分はこんなお店を作りたいと言う理想も大事ですが、実際にそのような店舗に需要があるかをよく考え、リサーチする必要もあります。
たとえば、商品の質が高くて値段も高いお店は、都会のビルに入っていれば違和感がありませんが、住宅街のど真ん中にあってもあまり興味を持たれません。その土地に合った店舗を構えるのが重要です。
ニーズに内装を合わせる
もちろん、ニーズに合わせて内装を変える必要もあります。まずは自分の足で、その土地やそこにあるお店を見て回り、需要と供給のバランスを確認しましょう。
そのようにリサーチした上で、どのような店舗を作ればライバルに埋もれず、顧客を引き寄せることができるかをよく考えてみましょう。
オープン後も、清掃やメンテナンスを怠っていては、すぐにお店は薄汚く見えてしまいます。どのような層を狙ったお店であったとしても、顧客に清潔な印象を与えなければなりません。
自分ではきれいにしているつもりでも、フロアの隅にホコリがたまっていた、髪の毛が落ちていたというだけで、不潔に感じる人もいるのです。
店舗の清掃は、運営者とスタッフが努力するだけで、コストをかけずにできることです。手軽なイメージ向上の手段ですから、決して怠らないようにしましょう。
まとめ
ここまで、店舗の内装工事を計画する際のポイント、コンセプトの決め方とイメージの伝え方について解説してきました。
こちらの記事で、計画する際のポイントを知り、他店との差別化をはかる方法も知ることができたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。
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