店舗物件の探し方や契約までの流れを紹介
目次
店舗の売上を左右する要因のひとつが物件です。物件の立地条件や状態によって、店舗の売上に変化が生まれる可能性があります。そのため、店舗をオープンさせる際は店舗物件をしっかり選ぶことが大切です。
この記事では店舗物件の探し方や契約までの流れを紹介します。
店舗物件の探し方
店舗をオープンさせようとした場合、次のような方法で物件を探すのが一般的です。
- インターネットを活用する
- 不動産屋を訪ねる
- 知り合いから紹介してもらう
インターネットを活用する
インターネットを活用して店舗物件を探す際は、サイトの特色を把握しておきましょう。店舗物件に特化したサイトもあれば、店舗物件を部分的に掲載しているサイトもあります。掲載されている店舗物件の情報も異なるため、ひとつのサイトではなく、複数のサイトをチェックすることが大切です。
ただ、店舗物件を紹介しているサイトをチェックしたとしても、現時点では目ぼしい物件が見つからないかもしれません。その際はサイトへの会員登録だけでも済ませておくと、新しい物件や希望する物件が掲載されたときに新着情報として通知を受け取れます。
不動産屋を訪ねる
店舗物件を取り扱っている不動産屋を訪ねて、どのような物件があるかを確認してみましょう。店舗の出店計画が明確になっていれば、インターネットには掲載されていない物件を紹介してもらえるかもしれません。
不動産屋で物件を探す際は、どのエリアに出店するかを事前に決めておきましょう。
知り合いから紹介してもらう
店舗物件を探す際は、知り合いから紹介してもらうという方法もあります。たとえば、後継者不在に悩んでいる店舗のオーナーから居抜きで店を引き継ぐ、SNS経由で物件を紹介してもらうというケースが考えられるでしょう。
また、後継者不足に悩んでいる店舗のオーナーと新店舗出店を希望する人とをつなぐマッチングサイトもあります。
店舗物件を探すときのポイント
店舗物件の立地や状態などは、売上にもつながる重要な要素です。店舗物件を探す際は、次のようなポイントを押さえておきましょう。
- 希望の条件を明確にする
- 交通の便や立地条件をチェックする
- 物件の状態や状況をチェックする
- 以前に入っていた店の情報をチェックする
- 近隣環境が昼夜で異なるかチェックする
- ほかの入居者の有無をチェックする
希望の条件を明確にする
店舗物件を探す際は、希望の条件を明確にしておきましょう。具体的には次のような項目についての希望を決定していきます。
- 賃料
- エリア
- 面積
- 物件タイプ(商業施設か、ビルの中にある物件か、独立した物件か)
- 居抜きか、自分で内装を決めるか
- 利用する時間
- 駐車場の有無と台数
上記から優先すべき項目を3つほどピックアップすることで、物件選びをスムーズに進められるでしょう。
交通の便や立地条件をチェックする
一般的に駅前や繁華街といった人通りが多いエリアでは、多くの来客が見込めますが、賃料は高くなる傾向にあります。一方、郊外のエリアは賃料を抑えられますが、集客に苦労してしまうかもしれません。
そのため、まずは店舗で取り扱う商品やサービスの種類、狙うターゲットなどを明確にして、どのようなエリアに出店するかを決めましょう。飲食店であれば、イートインにこだわらず、テイクアウトや宅配中心にすることで、郊外であっても売上が期待できます。
物件の状態や状況をチェックする
物件の状態や状況をチェックしておくことも大切です。たとえば飲食店を出店するのであれば、次のような点をチェックしておきましょう。
- 築年数
- 物件の階数
- 水道・ガス・給排気の容量
- 動線
また、居抜き物件を検討しているのであれば、次のような点もあわせてチェックが必要です。
- 残った設備の状態
- 害虫や害獣がいないか
- バリアフリーに対応しているか
以前に入っていた店の情報をチェックする
物件をチェックする際は、以前にその場所に入っていた店の情報をチェックしましょう。立地が悪く、集客に苦しみ閉店している場合、出店には適していない物件かもしれません。そのため、不動産屋や連絡がつくのであれば関係者に確認してみましょう。
また、インターネットやSNSで以前入っていた店の評判をチェックするのもおすすめです。
近隣環境が昼夜で異なるかチェックする
出店を予定している物件周辺の環境が、昼夜で異なる可能性があります。たとえば、昼間に物件をみた際は人通りが多くても、夜になると人通りが少なくなってしまうというケースが考えられます。飲食店で夜の営業をメインにしようとしている場合、夜の人通りが少ないと売上につながらないでしょう。
昼夜のギャップがないかを確認するために、物件は昼、夜どちらも訪れてみましょう。
ほかの入居者の有無をチェックする
独立型の店舗ではなく、ビルの一室に店舗を構えるのであれば、他の入居者の有無をチェックする必要があります。たとえば、ビルの一部が居住エリアになっている場合、騒音やニオイなどが原因で住民からクレームがきてしまうかもしれません。
一方、ビルの中に会社やほかの店舗が入っていれば、従業員や店員を固定客として獲得できる可能性があります。
店舗物件探しから契約までの流れ
店舗物件探しには、さまざまな押さえるべきポイントがあります。これらのポイントを押さえたうえで、いつから店舗を探せばよいのでしょうか。一般的に店舗物件の決定は、開店予定日の3か月前です。
開店が遅れてしまわないように、次のような流れで契約を進めていきましょう。
- 物件の情報収集
- 内見
- 物件の申込から審査
- 契約
物件の情報収集
出店に向けての物件探しは、最初に情報収集からスタートします。先述のようにインターネットや出店予定エリアの不動産屋などから情報を得て、希望にあった物件を選びましょう。
内見
希望する物件をいくつかピックアップしたら、内見で実際に物件の様子を確認します。内見時は物件の状態や昼夜の様子などをチェックすることが大切です。
物件の申込から審査
内見で気に入った物件が見つかったら、貸主もしくは不動産屋に契約を申し込みます。契約申込時は賃貸の条件や賃料が発生する時期などの交渉が可能です。
物件の申込が完了すると、貸主が申込者の信用情報を審査します。一般的に審査は3日から1週間ほどを要します。
契約
審査に通過したら進むのが契約の締結です。契約を締結する際は、事前に契約書を取り寄せておきましょう。契約書を取り寄せて事前に中身を確認して、不明な点はクリアにしておくことが大切です。
また、居抜き物件を契約する際は、一般的に契約書に加えて造作譲渡契約書を締結します。造作譲渡契約書を確認して、どのような部材や設備が譲渡対象になっているか、故障もしくは破損品がないかを確認しましょう。
【まとめ】理想の物件を見つけて店舗運営をスタートさせよう
お店を出すには物件選びが欠かせません。店舗物件を選ぶ際はインターネットや不動産屋を活用するだけでなく、後継者不在に悩む店舗を居抜きとして引き継ぐという方法もあります。
物件選びは店舗の売上を左右しかねない大きな要素です。そのため、立地条件や昼夜の状況などを確認して、理想の物件を選ぶようにしましょう。
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