店舗の内装工事でよくある6つのトラブル|トラブルを回避する方法

店舗の内装工事でよくある6つのトラブルとその回避方法

あなたは店舗をオープンする際に、「どうしたら、店舗の内装工事のトラブルを避けられるのか?」という疑問はありませんか?

店舗の内装工事でトラブルが起きるのは、お客様と業者の双方に原因があるケースが多く、事前にその原因を知って回避する必要があります。

当サイトは2010年11月から運営しており、今まで数多くのケースを見てきましたので、リアルな実情と解決策をお伝えすることがきます。

こちらの記事では、店舗の内装工事を行う際によくある6つのトラブルの原因と、その回避方法について説明します。

よくある6つのトラブルについて、工事業者とのよくあるトラブル3つ、工事以外のよくあるトラブル3つに分けて解説していきます。

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工事業者とのよくあるトラブル3つ

店舗の内装工事でトラブルになる場合は、業者側が一方的に悪いように思う方が多いのではないでしょうか?

しかし実際は、業者だけが悪いケースは非常に少なく、お客様と業者の双方に原因があることがほとんどです。

もちろん、最初からNGな業者に依頼しないことは大切ですが、トラブルの原因を作らないように気を付けることも大切です。

【トラブル1】予定より工期が遅れる

トラブル1:工期遅れ

これが最も多い原因ですが、契約後に「やっぱり、ここを○○に変えたい!」と工事内容を変更したり、着工後に「やっぱり、○○を追加したい!」と工事内容を追加すると、工期が遅れる可能性が高まります。

工事内容が変わったり、工事内容を追加しているのですから、工期が遅れるのも当然です。

工事内容が変われば、材料を仕入れ直したり、追加で仕入れたりする必要があり、材料の調達に予定より時間がかかります。

変更箇所が多ければ、工事の段取りを組み直したり、職人も手配し直したりする必要があり、さらに工期が遅れます。

業者のチェックポイントとしては、契約後に工程表をお客様に提出せず、なりゆきで工事していく業者は工期が遅れることが多いです。

小規模なリフォームでは工程表を出さないことも多いですが、新店オープンや全面改装では、通常は工程表を作成して提出します。

工期の遅れを回避する方法

まず、工程表をちゃんと提出してくれる業者と契約するのが大前提ですが、金額だけで判断せず、対応がしっかりした業者を選びましょう。

工期が遅れないようにするには、お客様側でも契約後に工事内容を変更したり、着工後に内容を追加しないことが大切です。

【トラブル2】追加で費用を請求される

トラブル2:追加請求

これが最も多い原因ですが、契約後に「やっぱり、ここを○○に変えたい!」と工事内容を変更したり、着工後に「やっぱり、○○を追加したい!」と工事内容を追加すると、工事金額が変わる可能性があります。

工事内容が変わったり、工事内容を追加しているのですから、見積もり金額が変わるのも当然です。

工事内容が変われば、使う材料が高くなる可能性もあり、手間がかかれば人件費も増えるため、工事金額が増える可能性があります。

厳密にいえば、工事内容が変わって工事金額が変わる場合は、見積書を出し直して、契約をやり直す必要があります。

工事金額が増えることを伝えず、変更を了承して工事を進めてしまう業者もいるため、後になってから追加金額を請求されるケースもあります。

追加の請求を回避する方法

どうしても途中で工事内容を変更したり、追加したりしたい場合は、工事金額が追加になるかをしっかり確認しましょう。

もし工事金額が増える場合は、面倒くさがらずに見積書を出し直してもらい、契約をやり直した方が安心です。

工事金額が増えない場合も、可能であればその旨を書面でもらうか、項目を修正した見積書をもらっておいた方が良いでしょう。

【トラブル3】仕上がりのイメージが違う

トラブル3:打ち合わせ

あまり打ち合わせの時間を取らず、完成店舗のイメージが共有できていないと、思っていたイメージと食い違うことがあります。

また、口頭だけで店舗のイメージや素材を伝えて、業者との口約束だけで進めてしまうと、仕上がりのイメージが合わないケースが多いです。

言葉だけで業者に伝えようとしても、イメージが上手く伝わらないことも多いので、理想の仕上がりにならない可能性が高まります。

理想どおりに完成する方法

忙しい中で時間を取るのは大変だと思いますが、安くはない投資ですから、何とか時間を確保して綿密に打ち合わせをしましょう。

業者と打ち合わせをする際は、インターネット上の物でも構いませんので、「理想とする店舗の写真」を用意しておくことをおすすめします。

口頭で伝えるより、「写真や画像」を提示してもらった方が、業者としても完成店舗をイメージしやすいため、食い違うことが少なくなります。

小規模なリフォームや改装では難しいですが、新店オープンや全面改装では、可能であればパース(完成のCGイメージ)も提出してもらいましょう。

パース(完成のCGイメージ)がない場合は、素材サンプルを見ながら打ち合わせしたり、理想の店舗写真のイメージを業者と共有しておくと良いでしょう。

工事以外のよくあるトラブル3つ

店舗の内装工事以外でも、物件の大家さん(物件オーナー)や近隣の住民とトラブルになる場合もあります。

オープン前から大家さんと険悪な関係だと、営業を続けていくことが難しくなりますし、近隣の住民はお客様となる方々ですから、オープン前からのトラブルは避けるべきです。

また最近は、家賃がかからず身軽に始められることもあり、自宅を改装してカフェやサロンなどの店舗にしたいという方も増えています。

自宅を店舗とする場合は、住居としてもそこに住み続けるわけですから、オープン後のご近所トラブルは何としても避けなければなりません。

事前に以下のポイントを押さえて、内装工事以外のトラブルも避けられるようにしましょう。

【トラブル4】大家さんとのトラブル

トラブル4:大家さん

物件の大家さん(物件オーナー)の立場で考えれば、どのような工事をするのかが分からなければ、自分の持ち物を壊されるのではないかと心配になります。

ですから、工事内容をしっかり説明していないと、工事の途中で条件を付けられて工事費用が増えたり、工事自体が難しくなってしまうこともあります。

オープン後に営業中の騒音が気になると言われ、防音工事をする必要が生じたり、決まったデザインや設備に口を出されて、大幅な変更を余儀なくされる場合もあります。

もし途中で大きな変更が必要になると、工事期間が予定より大幅に延びますし、工事費用が大きく増える原因にもなります。

大家さんのトラブルを回避する方法

こうした問題は、ほとんどがコミュニケーション不足が原因ですから、早い段階でしっかりと説明しておくようにしましょう。

業者からもらった施工予定の図面を見せたり、完成予想イメージを見せたりすると、大家さんも工事内容のイメージがつかみやすいはずです。

他にも、大家さんに工事の工程表を渡しておくことで、いつどんな工事をされるか分からないという状態を避けられるため、大家さんとしても安心できます。

【トラブル5】近隣住民とのトラブル

トラブル5:住民

住民とのトラブルは、内装工事をしている最中に発生することが多いですが、工事前に周辺住民から早々に注意や文句を伝えられることもあります。

新築の店舗でなければ、その前にも何かの店舗が入っていたわけですから、過去にその物件の工事で迷惑を被った人がいる可能性も充分にあります。

自分にとっては初めての場所でも、近隣の方は長くそこに住んでいる場合も多いため、想定外の原因で不満を感じている場合もあるでしょう。

近隣住民のトラブルを回避する方法

単なるクレーマーだと思わず、まずは相手の意見を細かく聞いた上で、どのように対応するかを業者を交えて考える必要があります。

騒音の問題であれば、工事中にある程度は注意できますし、工事中の車両については近隣の駐車場に停車させるなど、相手が納得できる対応を工事前に考えておきましょう。

理不尽なクレームを言われる場合もあるかもしれませんが、そうした住民への対応については、基本的に工事業者に任せておけばしっかり対応してくれます。

【トラブル6】自宅を店舗にする場合

トラブル6:自宅店舗

たとえば、今まで普通の住宅だった所にカフェをオープンした場合は、それ自体は好意的に受け入れてくれる方が多いです。

問題となるのはそのカフェに訪れる客層ですが、若い人や子連れのママが中心となる場合は、どうしても騒がしくなってしまいます。

静かな住宅街であることが気に入って家を買ったのに、突然オープンしたカフェのせいで日中も騒がしくなったら、不満を感じる人が出るのも仕方がありません。

自宅カフェであれば、地域に密着した営業になることがほとんどなので、もしご近所との関係が悪化してしまうと、そのままお店のイメージ悪化につながります。

オープン後にお店が繁盛すれば、評判を聞きつけて遠方からやって来る方も増えますが、車で来たお客さんが路上駐車をすると、近隣の方に迷惑がかかります。

自宅を店舗にする場合の注意

このようなトラブルを回避するためにも、日頃からご近所さんとの関係は良いものにしておかなければなりません。

工事を始める前にご近所に挨拶をして、工事でうるさくなってしまうことや、オープン後に何らかのご迷惑をかけてしまうかも知れないことを伝えておきましょう。

ご迷惑をおかけしてしまった場合はこちらに連絡してくださいと、何らかの品と連絡先を渡しておくことで、何かあった場合でも随分と印象が変わってきます。

車で来店する方が増えてきたのであれば、近隣のコインパーキングと提携するか、近くの空いている月極駐車場を借りるなどして、そちらへの案内看板を出しましょう。

ご近所付き合いが上手くいっていれば、ご近所の方が新しいお客さんを連れてきてくれることも多いため、ご近所の方に応援されるお店を目指しましょう。

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ここまで、店舗の内装工事でよくある6つのトラブルと、そのトラブルを回避する方法について説明しました。

この記事のポイントを意識して業者を選び、工事の準備を進めていけば、店舗の内装工事に関するトラブルを回避できるでしょう。

こちらの記事を参考にして、あなたが満足できる店舗をオープンされることを願っています。

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