自宅を店舗に改装するメリットは?飲食店と美容室の注意点も解説!
目次
自宅を店舗に改装する時に気になるのは、「自宅を店舗に改装するメリットは?飲食店や美容室にする際の注意点は?」ということではないでしょうか?
この記事を最後までお読みいただくことで、自宅を店舗に改装するメリットとデメリット、飲食店や美容室に改装する際の注意点について知ることができます。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
結論から言えば、自宅の店舗はあまりスペースが取れないため、内装業者と相談してレイアウトを工夫すること。飲食店は保健所の規定を満たすキッチンを作ること、美容室はガス管や水道管の位置に注意することが必要です。
自宅を店舗に改装する際のポイント
お店をやりたいけれど、テナントや土地を借りて内装工事をしたり、一からお店を作ったりするのは大変です。そんな時は、自宅を改装してお店にするという選択肢もあります。
既にある土地と建物を利用するので、経営上のリスクも少なく、お店を閉める時も負担が少ないので、初めて出店される方にもおすすめです。
自宅を改装する際の注意点
自宅を改装する場合に注意したいのは、あくまでベースは自宅であるという点です。
新しくドアや窓を付ける、壁紙を可愛らしいものに変更する、外壁の色を塗り替えるなどは簡単にできますが、空いたスペースに新しく建物を建てる場合を除いて、建物自体の形を大きく変えることはできません。
既にある自宅の一部を店舗に改装する場合は、あくまで内装工事の範囲でできる工事内容を考えましょう。
自宅を利用する場合、一番の制約となってくるのは物件のスペースです。大部分が住居として利用されている状態ですから、必然的に店舗に割けるスペースは少なくなってきます。
店舗として利用するのは1階だけだとしても、ほとんどの場合は、自宅のうちの半分も利用することはできないでしょう。その限られたスペースで、どうやって見栄えの良い店舗を作るのかは、非常に難しい問題となります。
店舗の内装工事を行う前に、自分はどのようなお店を作りたいのか、どのようなお店ならお客さんがたくさん来てくれるのかをよく考えて、内装工事をたのむ業者さんに詳細なイメージを伝えておきましょう。
どちらを優先するかを決める
スペースの問題はクリアできても、改装にそこまでの費用をかけられない場合は、おおまかなリフォームだけを業者にお願いして、細かなところは自分で何とかしていくしかありません。
自分で行うのは大変ですし、時間もかかりますが、自分の理想を実現させるという点では、内装業者にたのむより良い場合もあります。特に商品を並べる棚などのレイアウトにおいては、位置から高さまで細かく調整ができるのでおすすめです。
ご自身にある程度の知識と技術があれば、DIYできる部分も多いでしょうから、コストを削減できる点でも非常に優れているといえます。
店舗の内装工事を行う前に、理想の店舗を作るために必要となる工事内容と、実際にかかる予算をすり合わせることが重要です。
自宅である以上は住居優先なので、スペースが取れないという問題は仕方ありませんが、予算が足りないと感じた場合は、理想をあきらめて工事内容を変更するか、理想を叶えるために予算を増やすかを選択する必要があります。
どちらも決して悪いことではありませんので、理想の店舗を作ることを優先するか、予算を優先するかを考えましょう。どちらを優先するかが決まれば、自然と内装工事の方針も定まってくるはずです。
自宅飲食店のメリットとデメリット
最近流行の自宅カフェ。自宅を改装してこぢんまりとしたカフェをオープンするのは、お料理やハンドメイドが好きな主婦のちょっとした憧れですよね。
実際に、自宅でカフェなどの飲食店をオープンしようと勉強している方も多いです。
自宅を飲食店にする際の注意点
自宅で飲食店をやるということは、当然自宅を改装する必要がありますが、ここでつまずいてしまう人が意外と多いのです。なぜなら、飲食店を開業するにあたり、キッチンなどに保健所からの規定が設けられているからです。
例えば、自宅で飲食店を開業する場合、飲食店スペースのキッチンと住居スペースのキッチンは共用することができません。衛生上の理由から、必ず飲食店用と住居用のキッチンを分ける必要があるのです。
しかし、今まで使用していた自宅のキッチンをそのまま使えば良いと考えている方も意外と多く、この時点で行き詰まってしまうことも少なくありません。
自宅で飲食店をオープンする場合、飲食店として割けるスペースはそれほど多くありません。そこからさらに新しくキッチンのスペースを確保しなければならないという制約は、とても厳しいものです。
また、何とかスペースが確保できたとしても、以下のような条件も満たさなければなりません。
- キッチンの床は、排水口を付けて水を流せること。
- キッチンのシンクは、2つ以上付けること。
- キッチンとホールは、扉で隔てること。
自宅を飲食店にするメリット
このような手間と費用をかけてでも、自宅で飲食店をオープンするメリットはあります。それはズバリ、家賃がかからないことです。
通常、テナントを借りて飲食店をオープンする場合は、家賃や内装工事などで数百万から1,000万以上の初期費用がかかります。
しかし、自宅を改装して物件取得などの初期費用を抑えて、月々の家賃をゼロにできるのは非常に大きなメリットです。もちろんデメリットもありますが、閉店しなければならない場合も、生活が困窮するほどの事態になることは少ないです。
また、自宅での飲食店はそれほど規模が大きくないので、人件費もあまりかかりません。調理から接客まで全て1人で行っている人も多く、忙しい時は家族に手伝ってもらうこともできます。
もちろん家族であっても、ある程度のバイト代を渡さなければ理解は得られないかもしれませんが、自宅で飲食店をオープンする上で一番重要なのは家族からの理解ですから、しっかり話し合って、快く協力してもらえるようにしたいですね。
自宅を美容室に改装する際の注意点
美容師の資格を持っている方であれば、自身の美容室を持つことを目標とされている方も多いと思います。
美容室を開業する際に、自宅を美容室に改装するケースも少なくありませんが、いくつか注意点があるのはご存知でしょうか?
自宅の美容室は容積率に注意
自宅を美容室にして開業コストを抑えることは、様々なサイトでも推奨されています。これは開業コストを抑える方法の筆頭ですが、増築して自宅を美容室にする際は、容積率に注意が必要となります。
容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合なので、美容室を建てる箇所が、容積率の範囲内に収まっていなければいけません。大きめの店舗にしたいと考えている方は、特に注意が必要です。
他にも、美容室の店舗部分の割合が、住居の半分を超えてはならないという条件もあります。かなり専門的な話になるため、専門の内装業者や設計事務所に相談することをおすすめします。
- 容積率=敷地面積に対する延床面積の割合
- 美容室部分が、容積率内に収まっている必要あり。
- 美容室部分が、住居の半分を超えてはならない。
ガス管や水道管の変更は必要?
自宅を改装して自宅兼美容室として開業する場合、問題となってくるのが、今あるガス管や水道管の位置です。
家を建てる前から計画していれば、実際に改装する際もさほど困りませんが、家を建てた後に自宅を改装して美容室にする場合は、余分に工事費用がかかる場合が多いです。
ガス管や水道管の位置を変更することが必須となるため、複数の内装業者に希望の予算の提示して、必ず相見積もりを取りましょう。そこから綿密に打ち合わせを行い、希望の予算で理想的な店舗を作っていきましょう。
工事費用が余分にかかるといっても、そこまで心配する必要はありません。物件を借りるための保証金や家賃はかからないため、物件を借りて開業する場合より、初期費用は格段に安く抑えられます。
お店の立地条件や集客について
上記の2項目と違って必須ではありませんが、実際に自身の美容室を開業してから問題となるのが、お店の立地条件や集客です。
人通りが多く、商店街に近い場所に自宅があるなら、ある程度の集客は見込めるでしょうが、自宅が住宅街にある場合はどうでしょうか?周りに人が多いし、ご近所さんが来てくれるだろうと、安易に考えるのは危険です。
元々勤めていた美容室に近所の方が来てくれていたのであれば、また来てくれる可能性もありますが、新規顧客にはそれぞれ行き着けの美容室があるため、簡単には振り向いてくれません。
お店の経営という観点から見た場合、お店の立地条件は必須だといえます。自宅を改装して美容室を開業した後、どれくらいの集客が見込めるかをしっかりリサーチしておきましょう。
長期的な経営を考えた場合、お店の立地条件や集客は非常に大切です。初期費用を抑えることだけを考えず、自宅を改装する方が得なのか、店舗を借りて開業する方が得なのか、しっかり考えてから開業しましょう。
業種別の内装工事費用と坪単価
業種別の内装工事費用と坪単価については、以下のページをご参考ください。
まとめ
ここまで、自宅を店舗に改装する際のメリットとデメリット、飲食店や美容室に改装する際の注意点について解説してきました。
こちらの記事で、自宅を店舗に改装するメリットや注意点を知り、飲食店や美容室に改装するポイントも知ることができたと思います。こちらの情報を参考にして、理想のお店が完成することを願っています。
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