居酒屋の開業のための8つの準備

自分がお酒が好きで、こだわりのお酒とおいしいおつまみを提供したいという想いから、居酒屋の開業を目指している人もたくさんいると思います。

居酒屋は飲食店の中でも利益率が高いため儲けも大きく、その場で飲食代金を回収できるため、資金が少なくても開業できるところが魅力です。

居酒屋はメニューや価格でオリジナリティを出して、固定客をつかむ楽しみもあります。さらにおいしいお酒や料理などに満足してもらえることも、居酒屋ならではの醍醐味ですね。

ただし居酒屋も客商売ですから、お客様への対応が難しかったり、深夜まで営業する必要があるため、身体が疲れやすいという現実的な問題もあります。

またコンセプトがお客様と合っていなければ、なかなか客足が伸びないのも事実です。居酒屋を開業するにあたって、どんなメリットとデメリットがあるのか、居酒屋の開業に必要となる8つの準備についてご説明します。

準備1:居酒屋の開業前に考えること

居酒屋の開業には、多くのメリットがあります。

経営の視点から見れば、居酒屋は利益幅が大きく、単純に儲かる点がメリットです。さらに現金でその場で飲食代金を回収することができるのも、大きなメリットになります。

居酒屋は規模が大きいお店が有利になるわけではなく、価格競争が起きにくい点もメリットになります。

居酒屋のメリット

一方で、居酒屋は利益幅が大きいとはいえ、リスクがあることも覚えておきましょう。

お客様が来てくれなければ商売が成り立ちませんし、立地条件が良いかどうかは経営に大きな影響を与えます。また食中毒になってしまえば、営業を続けていくのが難しくなり、来店客数も大幅に減少します。

このようなメリットとデメリットをじっくり考えたら、次は居酒屋の開業に必要な資格について考えましょう。調理師免許が必要だとを思っている人も多いですが、個人店を経営する場合に調理師免許は必要ありません。

調理師免許は必要ありませんが、居酒屋を開業するには、食品衛生管理者の講習を受ける必要があります。これは15歳以上であれば受講でき、6時間の講習を受ければ取得できます。

居酒屋を開業するのに必要な資格

もし居酒屋の営業時間が、深夜の12時を超えるのであれば、深夜酒類提供飲食店営業許可を取らなければいけません。居酒屋を何時まで営業するのか、しっかり考えておきましょう。

他にはどのようなメニューで勝負するのか、どのような客層をターゲットにするのかを考えておきます。何となく開業しても成功できないため、ターゲットとする客層の心に響くコンセプトが必要になってくるでしょう。

準備2:居酒屋の開業方法の種類

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居酒屋を開業するにあたって、いくつかの方法を選択することができます。おおまかに言えば、フランチャイズで開業をするのか、それとも独自で開業するのかということです。

  • フランチャイズで開業するか?
  • 独自で開業するか?

フランチャイズで開業する場合は、お店の物件探しから内装工事、メニューや宣伝まで、すべてフランチャイズの本部がやってくれるところが多いです。

内容はほとんどフランチャイズ側で決められているため、自分がイメージする居酒屋にするのは難しいです。事業計画や立地も考えてもらえますが、その代償として、売り上げから%という形でロイヤリティを引かれます。

フランチャイズではなく自分でお店を出す場合は、すべて自分で考えなければなりません。自分の居酒屋を出したいと思うくらいですから、もちろん自分の理想とするお店のイメージはあるでしょう。

どこにお店を出し、メニューをどうするのかも考えなければなりません。自分の理想とする居酒屋のイメージが決まっているのであれば、一から作り上げていく楽しみもあります。

自分で居酒屋を開業する場合でも、居抜き物件を利用して開業すれば、初期費用を抑えることができます。新しい居酒屋がたくさんオープンする一方で、お店を閉める人もたくさんいるのです。

居酒屋に限らず、飲食店は長く営業を続けていくことが難しいものです。その閉店されたお店の内装や設備を、そのまま使うことができるのが居抜き物件の強みです。

もちろんなぜ以前のお店が繁盛しなかったのか、それに対してどんな対策を取るのか、しっかりとした事業計画は必要ですが、居抜き物件で初期費用を抑えることができるのは大きなメリットです。

準備3:コンセプトに合った物件を探す

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実際に店舗を探す段階では、居酒屋のコンセプトに合った物件を探す必要があります。

隠れ家的な居酒屋にしたいのか、それとも駅前のすぐ立ち寄ることができる居酒屋にするのか、お店のコンセプトによって物件を探す立地が変わります。

お店のコンセプトによって物件を探す条件

物件の確保には色々な方法がありますが、専門家のネットワークや経験は侮ることができません。もし自分で探すことが難しそうであれば、飲食店のコンサルタントなどを通じて物件を探すのも1つの方法です。

最初にどの物件を選ぶで、開業後にどれだけ集客できるかが変わってくるため、物件選びは居酒屋の存続にも大きく影響します。ですから、物件探しは妥協せず、じっくりと慎重に探さなければいけません。

しかし、良さそうな物件があっても、すぐに借主が見つかってしまうのが現実です。立地条件が良い場所であればなおさらなので、物件に申込を入れ、手付金を払って物件を抑えるようにしましょう。

見積もりを取っている間に、物件が流れてしまうケースが多いです。必ず物件に申込を入れ、手付金を払って物件を抑えましょう。

自分が出店したいエリアの近くには、どれくらい競合店があるのか、どのようなコンセプトの居酒屋が多いのか、近隣の立地調査をしていると、その間に自分のコンセプトが見つかるかもしれません。

居酒屋のコンセプトによって、どこにお店を出すべきかが変わってきますので、最初にしっかりと自分のコンセプトを固めておきましょう。

準備4:開業する際の資金調達

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居酒屋を新規開業する際の資金調達は、自己資金と借入が2本の柱になります。

それに加えて、リースも計画に入れて検討すると良いでしょう。リースでを利用すれば、手持ちの資金を使わずに厨房機器や備品を入手できるため、収支が合えばリースの活用も視野に入れてみましょう。

例えば、250万円の厨房機器をリースで購入すれば、元手の250万円を開業後の運転資金に残しておくことができます。年月が経過して経営が軌道に乗ってから、リースを新規購入に切り替えても良いでしょう。

新規開業の際は費用がなかなか予測できないため、少しでも多く運転資金を残しておくのが賢明です。開業する際は少なくとも300万円、平均で1,000万円ほどの資金が必要だと言われています。

資金の内容目安の金額
店舗の家賃1坪2万円×15坪=家賃30万円
店舗の保証金家賃×10ヶ月分=保証金300万円
店舗の工事費坪単価30万円×15坪=450万円

自己資金で足りない部分は借り入れすることになりますが、できるだけ自己資金を貯めて、金融機関からの借入は少なくしましょう。目安として、開業資金の3分の1程度を自己資金で用意できると良いでしょう。

開業資金の3分の1を、自己資金で貯めることを目標にしましょう。

公共の金融機関である日本政策金融金庫から融資を受ける際は、しっかりとした事業計画書を提出する必要があります。

審査担当者は何十、何百という飲食店の事業計画書を目にしていますが、大切なのはちゃんと返済できるかという点です。審査担当者は、事業計画書からしか情報を得ることができず、それ以外の情報はありません。

ですから、融資を成功させるためには入念に事業計画書を作成し、どれほど居酒屋を開業するにあたって準備や調査をしてきたか、審査担当者に熱意を持ってアピールすることが重要です。

準備5:店舗設計と内装工事のポイント

自分の居酒屋を出すということは、お店が自分の城になるわけです。どのようにお店を設計してコンセプトに近づけるのか、どのように内装デザインで個性を出すのかを考えることが大切です。

内装業者は予算に応じて見積もりを出してくれるので、遠慮せずに予算や希望を伝えていくことが大切です。もちろん、自分のコンセプトに近づけてくれる内装業者を選ぶことが1番のポイントです。

内装業者を探すには、過去にお願いした業者に依頼する、信頼できる人に紹介してもらう、見積もりサイトに依頼するという主に3つの方法があります。

過去に依頼したことがある業者が満足できる仕事内容だったのであれば、もう一度お願いすることもできます。そうでなければ、信頼できる人から紹介してもらう業者が1番安心して工事を任せられます。

ただし、知り合いから紹介された業者の場合、見積もり金額が高くても断りづらく、工事内容が悪くても言いづらいというデメリットがあります。納得できない業者と契約すると、後で問題が起きるため注意しましょう。

依頼した内容と違うものができた、予定していた工期が遅れて開店も遅れた、給排気のバランスが悪くてエアコンが効かない、工事費用が高額になったなど、様々な問題が起きることも考えられます。

店舗の内装工事には、お店の内外装工事だけでなく設備工事も含まれ、厨房機器や什器を設置する工事も含まれます。電気工事やガス工事などの業者とは、内装業者がやりとりしてくれるので心配はいりません。

居抜き物件であれば、配管や電線の延長だけで工事が済むかもしれませんが、スケルトンで一からお店を作る場合は、電気・ガス・水道・給排気などの設備工事にも多くのお金が必要になります。

内装工事や設備工事、厨房機器にどれくらい費用がかかるのか、必ず3社以上は見積もりを取って比較し、納得できる業者と契約するようにしましょう。

準備6:看板やメニューを考える

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開業準備が進んできたら、看板やメニューの開発に取り掛かります。看板はお店の入り口だけにするのか、袖看板を設置したり、電装タイプにして夜も見やすくするのか、予算に応じて検討しましょう。

お店の看板だけでなく、居酒屋の看板メニューを考えることも忘れてはいけません。基本メニューだけでなく、ついつい頼んでしまうメニュー、この料理を食べたくてお店に来てしまうメニューを考えましょう。

居酒屋の看板メニューを考える

原価率だけでなく、食材廃棄率という食材のロスについても押さえておきます。食材が余ってしまうのは仕方ないことですが、食材廃棄率は2%に抑えることができるように考えていきましょう。

準備7:運転資金を再確認する

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開業準備が大詰めとなったところで、念のため運転資金について再確認しておきましょう。開業後にスムーズに出発するためだけでなく、順調に経営を続けていくためにも運転資金は大切です。

通常は、3か月分の運転資金を用意しておくことが、安定して経営していくための目安となります。お客様が1人も来ない状態でも、3か月は大丈夫なように運転資金を用意しておきましょう。

お客様が1人も来ない状態でも、3か月は大丈夫なように運転資金を用意しておきましょう。

これだけの運転資金があれば、予想以上にお客様が来ない場合でも、資金をショートさせることなく営業を続けられます。人件費は雇う人数によっても変わりますし、店舗の規模によっても変わってきます。

自分や家族だけで経営するのであれば、最初の何か月かでお客様の出入り具合を把握して、忙しい時だけアルバイトやパートを募集するようにすれば、人件費を減らすことができます。

個人事業主としてスタートするのであれば、社会保険に加入するかどうかは任意になりますが、良い人材を集めやすくする1つの方法として、社会保険を完備することも検討しておきましょう。

人件費にどれくらい使えるかを計算し、より良い居酒屋にするために優れた人材を確保することも、居酒屋を長く続けていくためには大切です。

準備8:居酒屋のオープンを知らせる

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いよいよ居酒屋がオープンする日が決まったら、身内や友人、知り合いだけでなく、1人でも多くの人に、自分の居酒屋がオープンすることを知らせていきましょう。

お金をかけずに、自分でチラシを作ってポストに投函するのも良いでしょう。手書きでチラシを作成したり、SNSやブログで情報を発信するなど、今の時代はお金をかけずに販促する方法はいくらでもあります。

自作のチラシをポスティングする、SNSやブログで情報発信する、自分でホームページを作る(推奨)ぐるなびや食べログに掲載(有料)

自分でホームページを作るのは難しいと思う人も多いでしょうが、WordPressという無料ブログシステムを使えば、素人でも簡単にホームページを作ることができます。今は便利で、お金がかからない時代です。

WordPressの利用方法については、こちらのサイトと趣旨がずれるので割愛しますが、「WordPress 使い方」や「WordPress 初心者」といったキーワードで検索すれば、たくさんの情報が出てきます。

当サイトもWordPressを利用して作成していますが、2つだけコツを挙げるとすれば、お金をケチらずに「有料のサーバーを使うこと」と「有料のテンプレートを購入する」ということでしょう。

オープン後は慣れない業務で忙しくなるため、オープン前からホームページを準備し、コツコツとお店の情報を発信していきましょう。そのような地道な努力と、お客様への誠実な接客で、1人ずつお店のファンが増えていきます。

SNS

他にも1つのアイデアとしては、ランチメニューを作り、来てもらったお客様に夜に使えるクーポンを渡します。夜のメニューも知ってもらえれば、普段とは別の機会に来店してもらえるチャンスが増えます。

まとめ

ここまで、居酒屋を開業する際に必要な8つの準備についてまとめました。居酒屋は儲かりやすいと言われますが、順調に営業を続けていくためには、しっかりとした準備が必要だということが分かります。

それには居酒屋のコンセプトの立案、看板メニューの作成、店舗の内装工事、運転資金の準備などが挙げられます。たくさんの項目をクリアしてこそ、初めて繁盛する居酒屋をオープンすることができます。

苦労して理想の居酒屋を作る醍醐味は、それをやった人しか分からないものです。いくつもの準備を楽しみながらクリアーして、自分が理想とする、繁盛する居酒屋をオープンしましょう。

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