居酒屋の開業費用と8つの準備・手順|成功させる3つのコツ

お酒が好きで、こだわりのお酒とおいしいおつまみを提供したいという想いから、居酒屋の開業を目指している人もたくさんいると思います。

居酒屋は飲食店の中でも利益率が高いため儲けも大きく、その場で飲食代金を回収できるため、資金が少なくても開業できるところが魅力です。

ただし居酒屋も客商売ですから、お客様への対応が難しかったり、深夜まで営業する必要があるため、身体が疲れやすいという現実的な問題もあります。

またコンセプトがお客様と合っていなければ、なかなか客足が伸びないのも事実です。居酒屋を開業するにあたって、どんなメリットとデメリットがあるのか、居酒屋の開業に必要となる8つの準備についてご説明します。

店舗内装工事の見積もり比較

居酒屋の開業にかかる内装工事・設備工事の費用

居酒屋の開業にかかる内装や設備工事の費用とは?

まずは、居酒屋の開業にかかる内装や設備工事の費用を詳しく解説します。

  • 物件取得にかかる費用
  • 内装・外装にかかる費用
  • 設備・機械にかかる費用
  • ランニングコスト

居酒屋の開業に向けて、内装や費用にかかる正しい知識を身に付けることは重要なステップです。それでは、詳しく見ていきましょう。

物件取得にかかる費用

物件の場所や大きさによって取得にかかる費用は大幅に変わります。そのため、一概にはいえませんが、おおよそ200万円程度です。

物件取得費用には、以下の費用も含まれています。

  • 仲介手数料
  • 保証金
  • 敷金・礼金

居酒屋を繁盛させるために物件選びは重要な課題です。しかし、予算を物件に使いすぎてしまうと、内装工事や設備に必要な資金を残せなくなります。

予算の20%程度を目安に、物件を取得しましょう。

内装・外装にかかる費用

居酒屋を開業するためには、内装と外装をコンセプトに合わせて工事する必要があります。内装と外装の工事にかかる費用に関しても、新築物件か居抜き物件かによって大幅に変動します。

内装・外装の工事に必要な費用の目安は、おおよそ予算の50%です。予算の半分を占めることから、費用を抑えるためには内装・外装工事を安くするのがポイントになります。

内装・外装工事を安く抑えるためには、必ず複数業者に見積もりを依頼しましょう。

店舗内装工事の見積もり比較

設備・機械にかかる費用

居酒屋を経営するためには、冷蔵庫やコンロなどの厨房機器とテーブルや棚といった家具が必要です。居抜き物件を利用する場合は、残されている設備をそのまま利用できます。しかし、新築物件の場合はすべて揃えなければなりません。

設備や機械、家具にかかる費用の目安は、100万〜200万円です。おおよそ、開業費用の30%に相当すると覚えておきましょう。

設備や家具を安く抑えたい場合は、中古品の利用がおすすめです。飲食店経営者とのコネがあれば、さらに安く設備を整えられるかもしれません。

ランニングコスト

居酒屋を経営するためには、人件費や水道光熱費などのランニングコストがかかります。また、アルバイトを雇う場合は人件費もかかるでしょう。

ランニングコストにかかる費用の目安は、開業資金の約20%です。ランニングコストは、経営を続けるために大切な資金です。忘れないように注意しましょう。

居酒屋を開業するために必要な8つの準備・手順

居酒屋を開業するために必要な8つの準備・手順

次に、居酒屋を開業するために必要な準備を詳しく解説します。

  1. 居酒屋の開業前に考えること
  2. 居酒屋の開業方法の種類を決める
  3. コンセプトに合った物件を探す
  4. 開業するために資金調達をする
  5. 店舗設計と内装工事のポイントを知る
  6. 看板やメニューを考える
  7. 運転資金を再確認する
  8. 居酒屋のオープンを知らせる

居酒屋の開業で失敗しないためには、避けて通れない準備を紹介しています。図を多用してわかりやすくしているため、ぜひ参考にしてください。

準備1:居酒屋の開業前に考えること

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居酒屋の開業には、多くのメリットがあります。

経営の視点から見れば、居酒屋は利益幅が大きく、単純に儲かる点がメリットです。さらにその場で飲食代金を回収できるのも、大きなメリットになります。

居酒屋は規模が大きいお店が有利になるわけではなく、価格競争が起きにくい点もメリットです。

準備2:居酒屋の開業方法の種類を決める

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居酒屋を開業するにあたって、いくつかの方法を選択できます。おおまかに言えば、フランチャイズで開業をするのか、それとも独自で開業するのかということです。

フランチャイズで開業する場合は、お店の物件探しから内装工事、メニューや宣伝まで、すべてフランチャイズの本部がやってくれるところが多いです。

しかし、内容はほとんどフランチャイズ側で決められているため、自分がイメージする居酒屋にはできません。事業計画や立地も考えてもらえますが、その代償として、売り上げからロイヤリティを引かれます。

自分で居酒屋を開業する場合では、居抜き物件を利用して開業すれば、初期費用を抑えられます。

居酒屋に限らず、飲食店は長く営業を続けていくことが難しいものです。閉店されたお店の内装や設備を、そのまま使えるのが居抜き物件の強みです。

もちろんなぜ以前のお店が繁盛しなかったのか、それに対してどんな対策を取るのか、しっかりとした事業計画を立てましょう。

準備3:コンセプトに合った物件を探す

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実際に店舗を探す段階では、居酒屋のコンセプトに合った物件を探す必要があります。

隠れ家的な居酒屋にしたいのか、それとも駅前のすぐ立ち寄れる居酒屋にするのか、お店のコンセプトによって物件を探す立地が変わります。

物件の確保には色々な方法がありますが、専門家のネットワークや経験は侮れません。もし自分で探すことが難しそうであれば、飲食店のコンサルタントを通じて物件を探すのも1つの方法です。

最初にどの物件を選ぶかで、開業後にどれだけ集客できるかが変わってくるため、物件選びは居酒屋の存続にも大きく影響します。そのため、物件探しは妥協せずにじっくりと慎重に探さなければいけません。

しかし、良さそうな物件があっても、すぐに借主が見つかってしまうのが現実です。立地条件が良い場所であればなおさらなので、物件に申込を入れ、手付金を払って物件を抑えるようにしましょう。

見積もりを取っている間に、物件が流れてしまうケースが多いです。必ず物件に申込を入れ、手付金を払って物件を抑えましょう。

準備4:開業するために資金調達をする

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居酒屋を新規開業する際の資金調達は、自己資金と借入が2本の柱になります。

それに加えて、リースも計画に入れて検討すると良いでしょう。リースを利用すれば、手持ちの資金を使わずに厨房機器や備品を入手できるためです。

例えば、250万円の厨房機器をリースで購入すれば、元手の250万円を開業後の運転資金に残しておけます。年月が経過して経営が軌道に乗ってから、リースを新規購入に切り替えても良いでしょう。

新規開業の際は費用がなかなか予測できないため、少しでも多く運転資金を残しておくのが賢明です。開業する際は少なくとも300万円、平均で1,000万円ほどの資金が必要だと言われています。

資金の内容目安の金額
店舗の家賃1坪2万円×15坪=家賃30万円
店舗の保証金家賃×10ヶ月分=保証金300万円
店舗の工事費坪単価30万円×15坪=450万円

開業資金の3分の1を、自己資金で貯めることを目標にしましょう。

公共の金融機関である日本政策金融金庫から融資を受ける際は、しっかりとした事業計画書を提出する必要があります。

審査担当者は何十、何百という飲食店の事業計画書を目にしていますが、大切なのはきちんと返済できるかという点です。審査担当者は、事業計画書からしか情報を得ることができず、それ以外の情報はありません。

ですから、融資を成功させるためには入念に事業計画書を作成し、どれほど居酒屋を開業するにあたって準備や調査をしてきたか、審査担当者に熱意を持ってアピールすることが重要です。

準備5:店舗設計と内装工事のポイントを知る

自分の居酒屋を出すということは、お店が自分の城になるわけです。どのようにお店を設計してコンセプトに近づけるのか、どのように内装デザインで個性を出すのかを考えることが大切です。

内装業者は予算に応じて見積もりを出してくれるので、遠慮せずに予算や希望を伝えましょう。もちろん、自分のコンセプトに近づけてくれる内装業者を選ぶことが1番のポイントです。

内装業者を探すには、主に3つの方法があります。

  • 過去に利用した業者に依頼する
  • 信頼できる人に紹介してもらう
  • 見積もりサイトを利用する

知り合いから紹介された業者の場合、見積もり金額が高くても断りづらく、工事内容が悪くても言いづらいというデメリットがあります。納得できない業者と契約すると、後で問題が起きるため注意しましょう。

店舗の内装工事には、お店の内外装工事だけでなく設備工事や厨房機器や什器を設置する工事も含まれます。電気工事やガス工事などの業者とは、内装業者がやりとりしてくれるので心配はいりません。

居抜き物件であれば、配管や電線の延長だけで工事が済むかもしれませんが、スケルトンで一からお店を作る場合は、電気・ガス・水道・給排気などの設備工事にも多くのお金が必要になります。

内装工事や設備工事、厨房機器にどれくらい費用がかかるのか、必ず3社以上は見積もりを取って比較し、納得できる業者と契約するようにしましょう。

準備6:看板やメニューを考える

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開業準備が進んできたら、看板やメニューの開発に取り掛かります。看板はお店の入り口だけにするのか、袖看板を設置したり、電装タイプにして夜も見やすくするのか、予算に応じて検討しましょう。

お店の看板だけでなく、居酒屋の看板メニューを考えることも忘れてはいけません。基本メニューだけでなく、ついつい頼んでしまうメニュー、この料理を食べたくてお店に来てしまうメニューを考えましょう。

原価率だけでなく、食材廃棄率という食材のロスについても押さえておきます。食材が余ってしまうのは仕方ないことですが、食材廃棄率は2%に抑えられるように考えていきましょう。

準備7:運転資金を再確認する

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開業準備が大詰めとなったところで、念のため運転資金について再確認しておきましょう。開業後にスムーズに出発するためだけでなく、順調に経営を続けていくためにも運転資金は大切です。

通常は、3か月分の運転資金を用意しておくことが、安定して経営していくための目安となります。

お客様が1人も来ない状態でも、3か月は大丈夫なように運転資金を用意しておきましょう。

これだけの運転資金があれば、予想以上にお客様が来ない場合でも、資金をショートさせることなく営業が可能です。人件費は雇う人数によっても変わりますし、店舗の規模によっても変わってきます。

自分や家族だけで経営するのであれば、最初の何か月かでお客様の出入り具合を把握して、忙しい時だけアルバイトやパートを募集するようにすれば、人件費を減らせます。

個人事業主としてスタートするのであれば、社会保険を完備することも検討しておきましょう。

人件費にどれくらい使えるかを計算し、より良い居酒屋にするために優れた人材を確保することも、居酒屋を長く続けていくためには大切です。

準備8:居酒屋のオープンを知らせる

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いよいよ居酒屋がオープンする日が決まったら、身内や友人、知り合いだけでなく、1人でも多くの人に、自分の居酒屋がオープンすることを知らせていきましょう。

手書きでチラシを作成したり、SNSやブログで情報を発信するなど、今の時代はお金をかけずに販促する方法がいくらでもあります。

自分でホームページを作るのは難しいと思う人も多いでしょうが、WordPressという無料ブログシステムを使えば、素人でも簡単にホームページを作れます。今は便利で、お金がかからない時代です。

オープン後は慣れない業務で忙しくなるため、オープン前からホームページを準備し、コツコツとお店の情報を発信していきましょう。そのような地道な努力と、お客様への誠実な接客で、1人ずつお店のファンが増えていきます。

SNS

他にも1つのアイデアとしては、ランチメニューを作り、来てもらったお客様に夜に使えるクーポンを渡します。夜のメニューも知ってもらえれば、普段とは別の機会に来店してもらえるチャンスが増えます。

居酒屋の開業に必要な4つの資格と届け出

居酒屋を開業するのに必要な資格

本章では、居酒屋の開業に必要な4つの資格と届け出を解説します。

  • 食品衛生責任者
  • 飲食店営業許可
  • 防火管理者
  • 深夜酒類提供飲食店営業許可

調理師免許が必要だと思っている人も多いですが、個人店を経営する場合に調理師免許は必要ありません。

しかし、居酒屋を開業するには、食品衛生管理者の講習を受ける必要があります。これは15歳以上であれば受講でき、6時間の講習を受ければ取得できます。

食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、食品衛生法の規定により、公衆衛生に関して必要とされる措置を担当する人物を指します。

食品衛生責任者の取得は、各都道府県の知事等が実施する講習を通じて行われます。ただし、栄養士や調理師などの資格を持つ人は、特別講習を受けることなく食品衛生責任者として活動が可能です。

飲食店営業許可

飲食店営業許可とは、飲食店を開業するために必要な許可証です。申請先は、指定の保健所になります。

飲食店営業許可を取らずに居酒屋を営業した場合は、法律違反になり罰金や懲役などの罰則が与えられてしまうため、十分に注意しましょう。

防火管理者

居酒屋の収容人数が30人を超える場合は、防火管理者の資格を取得している人が必要です。防火管理者の業務は、消防計画の作成や計画的な防火管理業務の遂行になります。

小規模の居酒屋を経営する場合は、資格を取得する必要はありません。しかし、30人を超える場合は、消防庁が実施している防火管理講習を受講しましょう。

深夜酒類提供飲食店営業許可

もし居酒屋の営業時間が、深夜の12時を超えるのであれば、深夜酒類提供飲食店営業許可を取らなければいけません。居酒屋を何時まで営業するのか、しっかり考えておきましょう。

深夜酒類提供飲食店営業許可は、指定の警察署に必要な書類を準備して送る必要があります。居酒屋をオープンする10日前には申請を済ませておく必要があるため、十分に注意しましょう。

居酒屋の開業後に経営を成功させる3つのポイント

居酒屋を開業した後に経営を成功させるための3つのポイント

最後に、居酒屋の経営を成功させる3つのポイントを詳しく解説します。

  • 競合店にない店のコンセプトを決める
  • 競合・エリア調査を必ず実施する
  • 利益率の高いメニューを工夫する

特に、競合や出店するエリアの調査は欠かせません。それでは、詳しく見ていきましょう。

競合店にない店のコンセプトを決める

居酒屋の経営を成功させるためには、エリアの競合店舗と差別化できるコンセプトを決める必要があります。

同様のコンセプトで出店した場合は、競争が激しくなることが考えられるためです。

具体的には、メニューや価格帯の差別化が挙げられます。居酒屋のコンセプトが明確になれば、内装の指示を業者にスムーズに行えるため、手間の削減につながります。

コンセプトが思い当たらない場合は、自分の居酒屋を開業する目的を考えるのがおすすめです。

競合・エリア調査を必ず実施する

競合店舗と出店するエリアの調査を実施することは、居酒屋経営を成功させるために重要なポイントです。

競合調査を実施せずに、メニューや価格帯を決めてしまうと競争が発生してしまう可能性が高くなります。

また、エリアの調査も重要です。高齢者が多いエリアでは、高級志向の居酒屋が好まれるかもしれません。反対に、学生が多いエリアの場合は、価格帯に気を付ける必要があります。

利益率の高いメニューを工夫する

居酒屋の経営を成功させるためには、利益率の高いメニューを考えなければなりません。薄利多売で商売を始めてしまうと、経営がスムーズに進まない可能性があります。

利益を確保しやすい具体的なメニューは、以下の通りです。

  • アルコール類
  • 揚げ物類
  • デザート類

利益率の高いメニューが居酒屋の看板になるように工夫しましょう。

居酒屋の内装デザイン事例・見積もり提案事例

当サイトの加盟業者様が施工した事例です。以下のリンクから、居酒屋の「内装デザイン事例・見積もり提案事例」をご覧いただけます。

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ここまで、居酒屋を開業する際に必要な8つの準備についてまとめました。居酒屋は儲かりやすいと言われますが、順調に営業を続けていくためには、しっかりとした準備が必要です。

きちんとした準備には、居酒屋のコンセプトの立案、看板メニューの作成、店舗の内装工事、運転資金の準備などが挙げられます。たくさんの項目をクリアしてこそ、初めて繁盛する居酒屋をオープンできます。

苦労して理想の居酒屋を作る醍醐味は、それをやった人しか分からないものです。いくつもの準備を楽しみながらクリアして、自分が理想とする居酒屋をオープンしましょう。

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