バーカウンター寸法を検討する際の5つのポイントと目安
バーカウンターを店舗に設置すると「来店客とのコミュニケーションを図れる」「バーカウンター内の厨房で調理している様子を見せられる」などのメリットがあります。
また、バーカウンターを設置する際には、高さや幅などの寸法を検討しなければなりません。
「店舗のコンセプト」や「使用する椅子の高さ」など、バーカウンターの寸法を決める際に考慮すべき点は多くあります。本記事では、バーカウンターの寸法を決める際に考慮すべき点を紹介します。
当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
バーカウンターの寸法を決める5つのポイント
バーカウンターの寸法を決める際には、次の5つのポイントを考慮しましょう。
- 店舗のコンセプトを明確にする
- 競合店舗を参考にする
- 滞在時間と客単価を意識する
- 来店客の居心地の良さに着目する
- 椅子やカウンターに飾るものとのバランスを考える
それぞれ詳しく解説します。
店舗のコンセプトを明確にする
バーカウンターを設置する際には、店舗のコンセプトを明確にしておく必要があります。
たとえば、店舗のコンセプトがオーセンティックバー、ミュージックバーであれば、長い時間滞在するお客さんが多いでしょう。長時間座っていても楽なように足が届く背の低いバーカウンターがおすすめです。
一方、ショットバー、スタンディングバーには、来店客とスタッフとの目線が合う背の高いバーカウンターが適しています。
競合店舗を参考にする
同じコンセプトの競合店舗を参考にするのもよいでしょう。実際に競合店舗へ来店して、バーカウンターの寸法や内装、配色などを調査しましょう。
ただし、競合店舗のバーカウンターとまったく同じものにしてはいけません。店舗の営業では、独自性を出して競合店と差別化を図ることも重要です。
競合店舗のバーカウンターは、あくまでデザインや寸法の参考にしてください。
滞在時間と客単価を意識する
バーカウンターの奥行きは、来店客の滞在時間と客単価と関係します。奥行き・滞在時間・客単価の関係は次の通りです。
バーカウンターの奥行き | 滞在時間 | 客単価 |
---|---|---|
狭い | 短い | 低い |
広い | 長い | 高い |
バーカウンターが狭いほど、来店客の滞在時間は短くなり、客単価は低くなる傾向にあります。一方、バーカウンターの奥行きが広いと滞在時間は長くなり、客単価が高くなる傾向にあります。
客単価を高めて売上を向上させるなら奥行きの広いものを、回転率を高めて売上向上を図るのなら奥行きの狭いものを導入するのがおすすめです。
来店客の居心地の良さに着目する
バーカウンターを選ぶ上では、居心地の良さにも着目しましょう。居心地の良いバーカウンターを作るには、席同士の間隔が一定以上に保たれていなければなりません。
人にはストレスを感じずに人と接することができる、パーソナルスペースとよばれる範囲があります。パーソナルスペースは、以下の4つに分類されます。
分類 | 距離 | 概要 |
---|---|---|
密接距離 | 0~45cm | 親、恋人といったように非常に親しい関係でのみ許される距離 |
個体距離 | 45~120cm | 親しい友人との距離 |
社会距離 | 120~360cm | 職場の同僚や取引先との距離 |
公衆距離 | 360cm以上 | 面識がない相手同士で適切な距離 |
バーカウンターでは、上記の分類のうち、個体距離が確保できる幅を考慮しましょう。
椅子やカウンターに飾るものとのバランスを考える
バーカウンターの高さやデザインは、椅子や飾るものなど周囲の備品とのバランスが重要です。
椅子の高さは、カウンターの高さとバランスをとらなければ、お客さんは食事をしづらくなります。バーカウンター席に使用する椅子が決まっているなら、高さを確認してから、カウンター席を設計しましょう。
また、飾るものには、店主の好みが大きく出ます。バーカウンターの色味やデザインなどは、飾るものと似た系統にするとよいでしょう。バーカウンターのデザインと、飾るものとの取り合わせが悪く、お客さんの居心地を悪くしないように注意してください。
種類別バーカウンターの高さ・幅の目安
一般的なバーカウンターの高さは、次の通りです。
種類 | バーカウンターの高さ | 椅子の高さ |
---|---|---|
ローカウンター | 70cm前後 | 40cm前後 |
ミドルカウンター | 95cm前後 | 65cm前後 |
ハイカウンター | 105cm前後 | 75cm前後 |
ここから、カウンターの種類ごとのメリット・デメリットを解説します。
ローカウンターのメリット・デメリット
ローカウンターのメリットは年齢を問わず座りやすく、長時間の滞在に適している点です。長時間滞在してもらうと、客単価の引き上げに効果があります。
一方、来店客がスタッフを見上げる位置関係になるため、威圧感を与えかねません。
ミドルカウンターのメリット・デメリット
ミドルカウンターは、カジュアルさと洗練された雰囲気の2つを高められます。また、足の長いお客さんが、居心地の悪さは感じずに滞在できるでしょう。
しかし、ミドルカウンターの高さに対応している椅子は少ない傾向にあるため、設置が難しいかもしれません。
ハイカウンターのメリット・デメリット
ハイカウンターのメリットは、スタッフと来店客とが同じ目線になるため、コミュニケーションが取りやすい点です。また、スタンディングでお酒や食事を楽しめるため、椅子を設置する費用を抑えられます。
ただし、背の高いカウンターは長時間滞在しづらい傾向にあります。回転率の高いお店には、ハイカウンターがおすすめです。
バーカウンターの幅の目安
バーカウンターの幅は、席数とパーソナルスペースを考慮します。バーカウンターに適したパーソナルスペースは45cm以上です。45cmでは窮屈に感じる可能性があるため、できるだけ席と席の間は60cmを確保しましょう。
席同士の間隔と席数から、バーカウンターの幅を計算してください。たとえば、60cmの間隔を保ちつつ9席用意するのであれば、540cmの幅が目安です。
必要なスペースが店内にとれるか、検討しておきましょう。
バーカウンターの種類や形状
バーカウンターの形状別の種類は次の通りです。
- コの字カウンター
- I字カウンター
- L字カウンター
それぞれのメリット、デメリットを設置前に把握しておきましょう。
コの字カウンターのメリット・デメリット
コの字カウンターは、カタカナのコに似た形のカウンターです。コの字カウンターのメリットは、スタッフの作業効率の向上です。
カウンター内のスタッフから顧客全体を見渡せるため、効率的に稼働できます。しかし、コの字カウンターの設置には広いスペースが必要です。
I字カウンターのメリット・デメリット
I字カウンターは、アルファベットのIに似た形のカウンターです。I字カウンターはスタッフと来店客とが向かい合うようなカウンターで、広く飲食店で導入されています。
I字カウンターのメリットは、コの字型よりも多くのスペースがいらない点です。また、カジュアルな雰囲気を演出できます。
一方、スタッフと来店客が向かい合うため、スタッフの視線が気になるお客さんもいるでしょう。
L字カウンターのメリット・デメリット
L字カウンターは、アルファベットのLに似た形のカウンターです。
L字カウンターのメリットは、カウンターでの調理の様子をお客さんに見せられることです。調理の様子をパフォーマンスとして来店客に提供できます。
しかし、L字型はI字型よりも設置にスペースが必要になります。
カウンター席に使う素材5選
バーカウンター席に使える素材には、主に以下の5つがあります。
- 木材
- 左官素材
- メラミン樹脂
- クロス張り
- 漆喰
それぞれ詳しくみていきましょう。
木材
木材は、日本の住宅でよく使われる建材であるため、親しみやすい印象を受けます。素材によっては、傷やシミが味になり、経年劣化も味となるでしょう。
木材のなかにも、以下のような種類があります。
- 合板
- 集成材
- 突板
- 無垢材
工事業者と相談しながら、お店のコンセプトに沿った素材を選びましょう。
左官素材
土やセメントなどの左官素材を表面に塗り固めて作ったカウンターが近年人気です。2010年頃からカウンターに、よく使われるようになりました。
左官素材を使うと、バーカウンターをモダンな雰囲気に仕上げられます。上品なイメージの飲食店でおすすめの素材です。
また、耐久性や耐火性に強く劣化しにくい特徴もあります。
メラミン樹脂
メラミンとホルムアルデヒドを合成して作られた樹脂で、木目や石目、金属調など模様をいろいろと変えられます。汚れや傷がつきにくく、比較的価格が安いため、導入しやすいでしょう。
ただし、素材の模様はプリントされたものなので、人工的な印象となります。カジュアルな雰囲気の飲食店では、問題なく使用できるでしょう。
クロス張り
カウンターを作った上から、クロスを張ってお店のコンセプトにデザインを合わせられます。壁紙と同じ模様のクロスを使用すると、統一感が出て周囲の雰囲気になじんだバーカウンターの作成が可能です。
素材でカウンターを作った上で、クロスを張る作業が必要となるため、工事費用は高くなりやすいでしょう。
漆喰
漆喰とは、石灰に、ふのり・粘土などを混ぜて作られた素材です。カウンターの表面に塗り固めて使うと、クールな印象を演出できます。
デザインに個性を出したい飲食店に向いているでしょう。ただし、コストが高い上に耐水性が低く、すぐに劣化する可能性があります。
バーカウンターの内装工事の費用を抑える方法
バーカウンターの内装工事費用を抑える方法は、主に以下の2点です。
- DIYで作る
- 相見積もりをとる
日曜大工が得意な方は、ホームセンターで木材を購入してバーカウンターを自分で作るとよいでしょう。業者に依頼するより大幅に費用を抑えられます。
DIYでバーカウンターを作ると、手作りの雰囲気が出て、味わい深い店舗のイメージを演出できます。特に小さな店舗の場合には、DIYでの作成を検討してみてもよいでしょう。
自分では作れない人は、相見積もりをとって工事業者を選ぶと、工事費用を抑えられます。
相見積もりとは、複数の業者に同じ内容で見積もりを依頼する手法です。複数の見積もりを比較すると、費用の相場がわかるため、高額な業者への依頼を避けられます。
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まとめ|バーカウンターの寸法はバーの営業に重要な要素!
バーカウンターを設置する際には、高さや幅などの寸法を検討しなければなりません。寸法は、お店のコンセプトやお客さんの滞在時間、客単価などに合わせて決めましょう。
バーカウンターが狭いほど、来店客の滞在時間は短くなり、客単価は低くなる傾向にあります。また、バーカウンターの高さを高くして、立って利用する席を作ると、お客さんの滞在時間は短くなります。
回転率を上げたいお店では、幅が狭いハイカウンターを導入するとよいでしょう。一方、滞在時間を長くしたい店舗の場合、客同士の間隔を広くして、カウンターを低く設計するのがおすすめです。
バーカウンターは、相見積もりをとって、適正価格で依頼できる業者を選びましょう。ただし、自分で複数の業者に依頼するには、業者を探したり、何度も同じ条件を伝えたりといった手間がかかります。
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