パン屋の開業に必要な準備6選|未経験からでも成功できる開業のポイント

「パン屋を開業するのが夢だった」と、パン屋の開業に憧れている人は多いものです。

パン屋を開業するにあたって、準備すべきことは数多くあります。また、経営を続けていくことは、開業するよりもずっと難しいものです。

パン屋を開業する夢を叶えるためにも、しっかりと準備して繁盛する店舗を目指しましょう。

本記事では、パン屋を開業するために必要な準備や、パン屋を開業するメリットなどを解説します。

当サイトは、2010年から数多くの店舗を工事しており、類似サイト以上に多くの知識と実績がありますので、ぜひ参考にしてください。

店舗内装工事の見積もり比較


infomake株式会社 代表取締役 野村晃正

著者

infomake株式会社 代表取締役
野村晃正

武蔵野美術大学の空間演出デザイン科を卒業後、2010年にinfomake株式会社を設立。2010年から当サイト
「店舗内装工事見積り比較.com」を運営し、現在まで数多くの店舗開業をサポートしている。

プロフィール

一級建築士 石橋優介様

監修者

一級建築士
石橋優介様

広島大学大学院を卒業後、個人設計事務所や大手組織設計事務所に勤務。独立して一級建築士事務所を開設し、
住宅、事務所、店舗、宿泊施設、教育施設などを中心に、全国で設計・監理を行う。執筆、監修、セミナー講師など幅広く活動。

プロフィール

1級建築施工管理技士 山本悠太様

監修者

1級建築施工管理技士
山本悠太様

関西大学を卒業後、竹中工務店に入社。研修施設や高層マンションなどの大規模現場で施工管理を経験し、
躯体工事から仕上工事まで幅広い工事を担当。在籍中に1級建築施工管理技士を取得し、現在は加藤装飾株式会社で施工管理に従事。

プロフィール


パン屋を開業する際に知っておくべき知識

パン屋を開業する際に知っておくべき知識

パン屋を開業する際には、以下の3点を知っておく必要があります。

  • パンの作り方
  • ニーズ
  • 市場の動向

パン屋のメイン商品であるパンの作り方は勉強しておきましょう。

プロとしてお客さんに売るレベルのパンを作らなければなりません。実習を受けたり、本を読んだりしておいしいパンを作る技術を身に付けてください。

パンは気温や天候に応じて、発酵の時間が変わることがあります。天気や季節に影響されず、安定した品質を保てるようにしましょう。

また、パン屋のニーズや市場の動向を調べておいてください。ニーズは、パン屋のコンセプトに応じて異なります。自店のニーズを知ることが人気のあるパン屋にするために重要です。

パン屋を開業する場所の選び方

パン屋を開業する場所の選び方

パン屋の売上を増やすためには、開業する場所が重要です。

パンの単価は高くないため、売り上げを確保するには来客数を増やす必要があります。多くの集客が見込めるかどうかを考えて、開業をする場所を決めましょう。

「都市部」「都市近郊」「郊外」などの場所によって、パン屋の競合の度合いが異なります。

それぞれの土地ごとの競合状態の目安を下にまとめています。

場所競合状態
都市部500m圏内に他のパン屋あり
都市近郊1km圏内に他のパン屋あり
郊外2km圏内に他のパン屋あり

上記の範囲内にパン屋がない場所で開業するなら、一定のお客さんを確保できるでしょう。

ただし、すべてのパン屋を意識しなければならないわけではなく、自店のコンセプトに似ている店がライバルとなります。競合店の情報は不動産屋で聞くことも可能です。

パン屋の店舗デザインとは?

パン屋の店舗デザインとは?

出店場所が決まったら、パン屋のデザインを考えましょう。

自分が理想とするパン屋を実現するだけでなく、近隣のパン屋と差別化することを意識してください。

パン屋を利用するのは、20代から40代の女性が多めです。この年代の女性はおしゃれな店舗を好む傾向にあります。

女性が好むおしゃれな店舗を作るには、以下の4つのポイントを意識しましょう。

パン屋の店舗デザイン4つのポイント

上記の内容を意識して、コンセプトに沿ったパン屋のイメージとすり合わせていきましょう。

パン屋のデザインに関しては、以下の記事も参考にしてください。

パン屋を開業する4つのメリット

パン屋を開業する4つのメリット

パン屋を開業するメリットは、主に以下の4つです。

  • 一人でも始められる
  • 未経験でも始められる
  • パンは需要がある
  • 思い通りの店舗をつくりやすい

それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。

一人でも始められる

小規模なパン屋であれば、一人でも始められます。始める際に従業員を集める必要がないため、気軽に始められるでしょう。

また、一人だと大手企業がやらないようなニッチな需要にも対応可能です。自分がやってみたい施策もやりやすいため、楽しみながら経営ができるでしょう。

未経験でも始められる

パン屋を開業するのに、技術的な資格は必要なく、未経験からでも始められます。

パンを焼く技術は、独学で学ぶこともできますが、近隣の店舗やスーパーやコンビニで売っているパンと差別化できていないと、営業を続けるのは難しくなります。

自分で焼かなくとも、パン職人を雇う手もあります。パン職人とともに、商品開発にいそしむうえで、自分の技術も高めていけるでしょう。

パンは需要がある

パンは誰もが口にする主食であるため、需要があります。購入してすぐに食べられるパンは、近隣の住民が購入しやすいでしょう。

はじめて来店するお客さんがおいしいと感じ、リピーターになってもらうことが重要です。お客さんはいつ来るかわからないため、パンの味を安定させて、常に高品質な商品を提供しましょう。

思い通りの店舗をつくりやすい

いろいろな種類のパンを開発しやすく、商品に合わせて店舗デザインの変更が可能です。

季節に合わせた商品が作れるため、メニューとともに内装を季節に合わせて変えられます。行くごとに新商品が販売されているお店は、飽きずに何度も来店したくなります。

好みに合わせてコンセプトや味を追求できるため、やりがいを感じやすいでしょう。

パン屋を開業するための6つの準備

パン屋を開業するための6つの準備

パン屋を開業する際に必要な6つの準備を紹介します。

  • パン屋への集客に力を入れる
  • 競合店の情報を知っておく必要がある
  • 競合店の情報をもとにコンセプトを決める
  • 開業に必要な資格を取得する
  • 開業に必要な申請を行う
  • 開業や運営に必要な資金や費用

それぞれ詳しくみていきましょう。

パン屋への集客に力を入れる

パン屋への集客に力を入れる

集客のため、パン屋のホームページは開店前に準備しましょう。今は多くの方が、来店前にインターネットで情報を調べます。

ホームページには、以下の情報を掲載しましょう。

  • 店の場所
  • 電話番号
  • おすすめ商品
  • 店の雰囲気が分かる写真
  • 一押しのサービス
  • メニュー

お店の強みや特徴をホームページに余すところなく掲載する必要があります。

開店前からホームページを準備しておくと、お客さんの期待が高まります。工事中の壁面に、店のホームページのURLを掲載しておくと効果的です。

また、店のSNSやブログも作成してください。開業後も更新を続けることで、パン屋が検索されやすくなっていきます。

SNSは、ユーザー数が多いため、今週のおすすめパンを紹介すると多くの人の目に入るでしょう。

SNS

新聞折り込みやフリーペーパー、近所にチラシをポスティングする方法も集客に効果があります。最近はかなり安い金額で、ポスティング用のチラシをプリントしてくれる会社もあるため、インターネットで探すこともできるでしょう。

新聞・フリーペーパー・DMのポスティング

そして近年増えているのは、ネットショップです。インターネットで注文を受け、指定された時間にパンを準備しておく方法です。これを行っているパン屋はまだ少ないため、他との差別化にもつながるでしょう。

競合店の情報を知っておく必要がある

競合店の情報を調べる内容

パン屋の競合店は多くあるため、調査をしっかりと行いましょう。同業種のパン屋だけではなく、スーパーの中のパン屋、コンビニのパンコーナーも競合店です。

すでに開業しているパン屋の多くは、競合店との差別化をはかることで生き残っています。パン屋を開業するなら、競合店の特色を調査し、自分のパン屋の特色を出さなければなりません。

近隣の競合店を調査する際には、以下の点を確認しましょう。

  • 小さなパン屋が多いのか、大きなパン屋が多いのか
  • パン屋の開店時間と閉店時間
  • パンの焼き上がりの時間
  • パンの種類や数
  • イチ押しのパン
  • 地域の評価や口コミ
  • 来店している客層

上記の点を意識して「競合店と差別化する方法」「競合店にはない自分のパン屋の魅力」などを考えてください。

また、スーパーの中にあるパン屋は、価格を抑えているところも多いので、パンの種類ごとの価格を調べておきましょう。コンビニは、販売されている商品の種類よりも、コンビニの位置の把握が重要です。

競合店の情報をもとにコンセプトを決める

競合店の情報をもとにコンセプトを決める

パン屋はライバルが多いため、コンセプトの決定が特に重要になります。

自分が普段からパン屋に対して感じている不満を洗い出し、そこをカバーしているようなお店を出店すれば、他店との差別化をはかることにつながるためおすすめです。

また、自分がどのようなパン屋を目指しているのか、明確にしなければなりません。ターゲットに合わせたパンの種類の例を以下に示しています。

ターゲットパンの種類
一般客種類をたくさん用意する
家族層子供うけするかわいいパン
若者ボリュームのある惣菜パン

上記を踏まえて、パン屋のコンセプトを決める必要があります。

たとえば、パン屋に併設したテラスで購入したパンを食べられるようにしたり、その際にコーヒーや紅茶をサービスすることも検討できるでしょう。こうしたアイデアは、他店との差別化を図る武器にもなります。

なぜパン屋を出店したいと思ったのか、おすすめの商品とセールスポイントなど、事業計画書にきちんとまとめておく必要があります。事業計画書に記入すべき内容は、主に以下の通りです。

事業計画書に記入すべき内容

こうした内容を事業計画書に記載していかなければなりません。

開業に必要な資格を取得する

必要な資格取得

パン屋を開業するためには、食品衛生責任者の資格が必要です。

食品衛生責任者の資格が必要

元々「調理師」「栄養士」「製菓衛生士」の資格を持っている場合は、申請するだけで食品衛生責任者を取得できます。

その他の方は、食品衛生協会が開いている食品衛生責任者の養成講習会に参加すると資格の取得が可能です。

講習は地域ごとに開催されるため、各都道府県の食品衛生協会へ問い合わせてみてください。

オーナーが食品衛生責任者を取得していなくても、従業員のうち1人でも取得していれば問題ありません。

また、パン屋の開業には、防火責任者の資格の取得も必要です。消防署で防火責任者講習を受ければ取得が可能なため、消防署に講習の申込をしましょう。

資格取得に関する詳細は、以下の2記事をご確認ください。

開業に必要な申請を行う

営業許可証発行の流れ

パン屋の開業の際には、保健所へ以下の手順で営業許可証を取得する必要があります。

  1. 公示前に完成図面を持って保健所に行く
  2. 保健所に営業許可申請書を提出する
  3. 保健所の担当者が店舗に来て検査する
  4. 問題がなければ営業許可証が発行される

上記の手順で営業許可証をとるのに加え、パン屋でジャムなどを販売するためには、菓子製造許可も申請しなければなりません。

さらにビルなどでパン屋を開業する場合は、貯水槽を使うために、水質検査成績書が必要になります。水質検査成績書の取得に必要な書類は不動産屋との契約時に準備してもらいましょう。

細かい申請内容は、地方自治体によって異なる場合があります。開業したい地域を管轄する保健所に事前に確認しましょう。

開業や運営に必要な資金や費用

ここでは、パン屋を開業や経営にかするの資金周りに関して紹介します。

開業資金の内訳

開業資金の内訳

パン屋の物件にかかる費用の内訳は以下の通りです。

資金の内容目安の金額
店舗の家賃1坪2万円×20坪=家賃40万円
店舗の保証金家賃×10ヶ月分=保証金400万円
店舗の工事費坪単価40万円×20坪=800万円

居住用の賃貸に比べると、店舗物件は高額です。また、開業時には一般に、保証金・敷金・礼金として、家賃の約10か月分が必要となります。

パン屋には大きめの製造スペースが必要なため、約20坪の広い敷地が必要です。

内外装の工事には、電気・ガス・水道・給排気など、設備工事費用が多くかかるため、坪単価40万円は想定しておいた方がよいでしょう。

内外装の費用を抑えたい場合は、居抜き物件を選ぶという選択肢もあります。居抜き物件では、以前の使用者が使っていた厨房機器や設備が利用できる可能性があるため、工事費用の節約が可能です。

また、パン屋は、以下のような多くの厨房機器を購入する必要があります。

  • パンを焼くオーブン
  • 業務用冷蔵庫
  • ミキサー
  • 発酵させるための機械
  • カレーパンなど揚げ物のためのフライヤー

すべて揃えると、合計で数百万円かかります。

飲食店の厨房設備に関しては、以下の記事も参考にしてください。

運営費用

最初の数か月は収入が少なくても経営していけるように、数百万円分資金を多めに準備しておくと安心です。

開業資金や当面の運用資金をすべて合計すると、2,000万円程度の資金が必要です。

パン屋開業後の年収の目安

パン屋の年収の目安は以下の通りです。

  • 小規模経営のパン屋…300万~500万円
  • 大型店舗のパン屋…800万~1,200万円

個人経営で始める場合、高い収入を得るのは難しいでしょう。しかし「初期投資が少なくて済む」「一人でも始めやすい」など、大型店舗にはないメリットがあります。

まずは、小規模な店舗から始めて経営が軌道に乗ってきたら、従業員や店舗を拡大して大きくしていくのもよいでしょう。

まとめ|パン屋の開業準備をしっかりとして人気店を目指そう

パン屋の開業準備まとめ

パン屋を開業する際には、以下の6つの準備をしておきましょう。

  • ライバルのパン屋を調査して際別化をはかる
  • コンセプトを明確にする
  • 開業する場所を決めて内外装を考える
  • 必要な資格を取得して申請書類を準備する
  • 開業資金や運営資金の調達方法を考える
  • ホームページを準備して集客に関する施策を行う

パン屋を長く経営をしていくために、上記の6つの準備をしっかりと行いましょう。

パン屋は競合となるお店が多いのですが以下の4点を意識すれば、パン屋の経営を続けていけるでしょう

  • 競合店の調査
  • ブレないコンセプトによる差別化
  • 集客の努力
  • ニーズを意識した店舗デザイン

また、開業資金をできるだけ抑えたいと考えているなら、複数業者から見積もりをとることをおすすめします。相見積もりをとると、工事費の価格相場が分かり、高額な業者への依頼を避けられます。

以下のリンクから、必要事項を入力するだけで複数業者への見積もり依頼が可能です。内装業者が決まっていない方は、ぜひご利用ください。

24時間365日、いつでも見積もり申込・資料請求できます!<完全無料・全国対応>

  • 飲食店・美容室・クリニック・オフィスの実績多数
  • 見積もりからプラン提案まで、すべて無料です。
  • 最大3社~5社の見積もり・提案を比較できます。
  • あなたの近くの業者が見積もり(現地調査も無料)
  • 紹介した業者に決めても、手数料は不要です。

店舗内装工事の見積もり比較

最新の見積もり依頼

初めてのお客様もご安心いただけますように、当サイトの「無料見積もり申込」の状況をご覧いただけます。(更新日時:2025年7月26日 18時00分)

  • 見積もり依頼の一覧はこちら
  • 2025年7月26日 千葉県木更津市 不動産屋
  • 2025年7月26日 東京都渋谷区 クリニック
  • 2025年7月25日 東京都町田市 ラーメン屋
  • 2025年7月25日 神奈川県横浜市 美容サロン
  • 2025年7月25日 東京都葛飾区 飲食店
  • 2025年7月25日 東京都千代田区 エステサロン
  • 2025年7月24日 福岡県福岡市 カフェ
  • 2025年7月24日 千葉県八千代市 児童施設
  • 2025年7月24日 兵庫県加古川市 キッチン
  • 2025年7月23日 東京都港区 カフェ
デザイン事例・見積もり事例・お客様の声(タップで開閉)

担当者

店舗内装工事見積り比較.comの担当者

最新の見積もり依頼

  • 見積もり依頼の一覧はこちら
  • 2025年7月26日 千葉県木更津市 不動産屋
  • 2025年7月26日 東京都渋谷区 クリニック
  • 2025年7月25日 東京都町田市 ラーメン屋
  • 2025年7月25日 神奈川県横浜市 美容サロン
  • 2025年7月25日 東京都葛飾区 飲食店
  • 2025年7月25日 東京都千代田区 エステサロン
  • 2025年7月24日 福岡県福岡市 カフェ
  • 2025年7月24日 千葉県八千代市 児童施設
  • 2025年7月24日 兵庫県加古川市 キッチン
  • 2025年7月23日 東京都港区 カフェ
  • 2025年7月23日 大阪府大阪市 居酒屋
  • 2025年7月23日 東京都江東区 ペットサロン
  • 2025年7月23日 東京都荒川区 雑貨屋
  • 2025年7月23日 東京都世田谷区 アパレル・花屋

    無料見積もり申込

    無料見積もり・資料請求はこちら

    このページの先頭へ